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応用実習で臨時講師から指摘された「あなた方は、伝え返しができていませんね!」へ原点回帰。

一昨年の夏、キャリアコンサルタント養成講習の応用実習時にロールプレイの様子を見られた臨時にいらした講師の方が「伝え返し」の重要性を強調された。この時は正直、「オウム返し」と「伝え返し」の違いをはっきりとは理解できなかった。

 この講師の方が担当される実技面接対策講座にも参加した。この「伝え返し」の感覚を掴めてはきましたが、言葉にできない。カウセリングをアートだと心理学専門家の方がおっしゃることは多い。言葉にできないから腑に落ちてこない。

 先日、この応用実習を担当された講師の方からカウンセリングに関する推薦本を紹介いただいた。諸富祥彦著「新しいカウンセリングの技法」でした。確かにカウンセリングのプロセスと具体的な進め方に迷った時などの参考書には最適だ。著者の講演会があれば参加してみたい。

 この本によると、『「伝え返し」は、端的に言うと「感じられる意味(felt meaning)」への応答です。

CLの内側で感じられている「言わんとしていること(意味)」を「あなたが言わんとしているのは、○○○○ということでしょうか」と確かめるようにして「伝え返し」ていくのです。』と。

 また、ロジャーズは死の前年、『一般に「伝え返し」と呼ばれている技法の内実は、CLの体験世界の「鏡」になることであり、相手の内的世界についての自分の理解や受け取りを確かめていくことである、という見解を表明しています。』とも。

 いずれにしても、腑に落ちてこないカウンセリングのスキルを言語化し、自分の感覚を確かめ、且つ、他の人からその様子に対してコメントをもらいながら振りかえること。

地道な作業になりますが、きっと自分自身にに染みこんでいくことでしょう。

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