海外と私③【アルパカ洋品店をはじめるまでの話】

オーストラリアの田舎町で異文化を知ることの楽しさを覚え、世界中に友達が欲しいと思った私は、フライトアテンダントになりたい!と思った。(他の職業を大して知らなかった無知な女子高生)

ところがそんなある日、友達の一言から、その夢が目の前で崩れ落ちた。

「フライトアテンダントになるには、身長が160cmくらいないとだめらしいよ?」

中学で身長がすでにとまっていた私は、152cm。確かに調べてみたら、航空会社によっては若干の差はあるものの、152cmでは基準に全く届いていなかった。

確かに荷物も取れなければ、緊急時にも見つかりにくくて誘導なんてできない。

無念・・・と肩を落として図書館を出ようとしたとき、目に入った本があった。

「私の仕事」という、緒方貞子さんの本だった。


世界の危険な地域に自ら足を運び、
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)という国際機関のトップとして、
堂々と活躍している女性の姿。

そして世界には、たまたまその地に、そのタイミングに生まれてきたために、
日本でぬくぬく育った私には信じられないような
過酷な環境で生活を強いられている人たちがたくさんいるらしいということを知った。


本当なの?


なんで?


海外とつながりたいが、
国際協力の仕事がしたい、に変わったのはこの時。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?