わたしも甘いのがいいなあ
風邪をひいて、
治りかけにぶり返して、
声が出なくなったり発熱したり、
信じられないくらい底なしにあふれてくる鼻水をかみまくったり。
体が弱り切ってたその1か月間、
仕事が忙しすぎて私はハイになってた。
通常業務もパンク気味の繁忙期なのに、2つのイレギュラーかつ大事な仕事を抱えて、
保育園のお迎えがあるため残業できない私は、
地味に早く出勤したり、こっそり持ち帰ったり、休みに数時間だけ出勤したり、
お世辞にもスマートではないスタイルで(マスクにティッシュ必携の、時には子連れ 笑)
文字通り髪を振り乱しながらなんとか、忙しさのピークを乗り越えた。
これはあまりにも無理があったよねって意味なのだろうか、
しっかりとミスも犯し(やってしまった…)、
なおかつ「難聴」(たぶん一時的なもの)というおみやげをもらった。
少し鼻水が出てた娘もついでに診てもらいがてら、
一緒に初めての耳鼻科へ。
横に並んで、一緒に先生に呼ばれて、
娘は鼻のお掃除、
私はのどにお薬&耳の検査。
ふたりで吸入したとき、
娘の吸入は甘いおいしいかおり、
私のはミント系の香りだった。
いいなあ、
私も甘いのがいいなあ。
甘いのが。
なんだかバカみたいだなあ、
ぜったい上手くいかないってわかってたけどなあ、
やるしかなかったしなあ。
忙しすぎて、タクシー使い過ぎたし。
タクシー代払うために働いたみたいなもんだなあ。
これじゃ意味わかんないな。
それよりも娘にクリスマスプレゼント買うべきなのに買ってない、
それに、自分に誕生日プレゼント買いたかったなあ。
ばかみたいだなあ。
咳をこらえつつマスクで参加した、
娘の保育園のクリスマス会。
娘はステージの上から、
ママどこ?
って必死に探して、探しているうちに出番が終わってしまった。
踊っている子の横で、娘は棒立ちのまま動かなかった。
わたしはここにいるんだけど、あんまりいない。
幽霊みたいなもんなんだ。
耳はじきに治るだろう、
だけどほんとは、もう無理はしたくない、
自分を殺すのはもういやだ。
娘がどんなに遠くからでもわかるように、
大きく光っていてやりたい。
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