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ドクターの言うとおりにしていれば 患者さんが幸せになるわけではない

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死は、ネガティブでも怖いものでも、目をそらすものでもない。
 
死を見据えて今を生きることで、
より自分や、相手と深くつながり、今を大切に生きることができます。
 
自分が望む治療は?生き方は?
 
自分にも、自分の大切な人にも後悔を残さないために。
お互いの心の中にあることを知って、理解し合いたい。
 
一般的には、死について話すことがタブーな感じがどこかある中で、幸ハウス富士の話しやすい空間と寄り添ってくれる人の力により、多くの人に気づきや自分で決める自信を取り戻してきました。
しかし、本当なら病気になる前から、本当に望んでいることを話し、伝えることができたら……。
 
そこで、一人一人が最期まで、「自分が大切にしたいものを大切にできる生き方」をするための対話カード「414カード」(良い死)をつくります。
 
幸ハウス

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気になっていた幸ハウスさんの414カード。
100問アンケートに答えることで試作カードを送ってもらえることに。
 
今回は
お父さんとお母さんと414カードにトライ。
 
お母さんはケアマネで介護に関わる人だから
よく終末期の問題点について一緒に話すけど
 
お父さんに関しては
「これからどうなるのかわからないことに関してはわからない」
と今まで最後の時に関して話すことに対してかなり逃げ腰だった。

 
けれども、半年前なくなったおじいちゃんの
最後の時間の過ごし方をキーパーソンとして経験したことによって
今の日本の最後の時の過ごし方を自分を重ねる経験をしたようだった。

おじいちゃんが望まなかったであろう経管栄養を行うことになったり
本人を怒らせながらも抑制をさせてしまったり、
家に帰れるかもしれないタイミングまで逃し続けた経験をしたからだ。
 
お父さんは
先生の言うとおりにしていれば
本人が幸せになるわけではないということがわかったらしい。

ドクターにも取らなくてはいけない責任があるから
どうしても患者さん側の希望に寄り添うだけにはならない。

特にわたしたちの接した
ザ・田舎のドクターはおじいちゃんのリスクのことばかりを気にして
おじいちゃんの生き方に関して二の次だった(というかほとんど考えてくれていなかったと思う)
 
ドクターとよく話し合うこともできず
家に連れて帰りたいというときもフォローもなく
まさに「危ないから許可できません。」の一点張り

「よくなる可能性がなくはないけど、、」
という言葉に希望を持たされた一年ちょっと。


人間の最後はこんなものなんだと思ってしまえば
そうなのかもしれないけど

情報を知っているだけで、
今から考えていくことで
自分の最後の時のことを準備
できる。
 

幸ハウスさんも言われているように
「最後の時のことを考えることで 
 生きている今をよりよく生きる。」
 

ほんとに、これが全てだと思う。

 
わたしは、今まで多くの最後のときを見てきて
自分の家族は穏やかに見送ってあげたいと思っていた。

おじいちゃんやおばあちゃんが元気な時から
最後はどうしたいというお話をたまに聞こうとしていたが

ほとんどははぐらかされたし
答えてくれるときもわたし1人しか聴いておらず
文書も残っていなかったので
おじいちゃんの意志をまったく尊重することができなかった。

おじいちゃんはたくさん頑張って生きて
さよならの準備の時間をくれて

生命の終わる時の過ごし方のことも
身をもってお父さんとわたしたち教えてくれた

 
 
わたしは死に関して
「生命の終わりであり
 そこまで頑張れるための大切な区切り」という感覚で捉えている。

でも
「死について考えたくない」
という思いがあることも受け止められる人でありたい。
 
そして
なんかのきっかけがあってそんな人たちの
「死を見据えて今を生きる」
お手伝いをしていくことができたらなと思う。


ということで

次のページはわたしたちの
414カードのトライを振り返り。

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