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だれかを助けたくて支えたくて 仕事をしてるのに。


 
だれかを助けたくて支えたくて
仕事をしてるのに、
じぶんがだれかを傷つけてしまうかもしれない。
それがいちばんかなしい。

 
コロナちゃんが病棟で発生した。
いつかは誰かが感染するし、感染した人が悪いとか
そんなのはくだらない話だ。
 

でも、自分がいざその中に放り込まれると考える。
患者さんに標準予防策で接していたからといって
自分が完全に守られるわけではないし感染のリスクは高い。
 
自分が働いている場所は改めて
自分自身もそれなりのリスクを被る場所だなと。
 
まあ、コロナちゃんにかからないに越したことはないけど
百歩譲ってコロナに感染したとして
わたしは重量化のリスクや死に直結する可能性は極めて低い。
 

でもわたしたちの接する患者さんたちは
コロナが引き金で今よりも苦しい思いをすることになる。
たぶん100%近い可能性で重症化する。
今でさえ、辛いのに。
 

そんな中で
わたしは今回コロナかもしれないという可能性を持って
知らぬうちに働いてしまっている。
 
そこが何よりも、いや。

わたしは、なんのために働いてたわけ。

目の前の人の痛みが少しでも楽になったら、と思いながら
マッサージしたり
目の前の人をきれいにしてあげたい、と思いながら
洗髪したり身体拭いたり
 
目の前に人のためにと思ってやってたことが
その分その誰かを危険に晒していたのかと思うと何やってくれたんだと思う。
普段から標準予防策はしていても完璧には防げるわけない。


これは結果論でしかない。

その時点でコロナが明らかになっていなかったのだから仕方ない、としか言えない。
わたし気持ちの問題だ。
 
  
でも、
そんな思いを持って働いてる人が
どれだけいるんだろうと思わずにはいられない。

 

みんなだーれも悪くない。
みんな、みんな頑張ってるんだ。


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