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認知行動療法でどんなことを聞いていくのか


 
1、まずなにが辛いのか話してみる
話を聞いてくれること(傾聴/共感)
受け止めてくれるこ(受容)
 
人は受容されなければ、わかることができない。
受容され、自分の全てが問題なのではないと
感じることができれば問題の部分を少し変えてみようという意欲が湧く
 
 
2、話したいテーマ(アジェンダ)を決める

アジェンダを決めるのは治療の対象や目的を絞り込むため。

例えば、
人前で緊張してしまうのが辛い
考えてしまって眠れない
家族とうまくいかない
宿題にうまく取り組めなかった
など。
 
今いちばん辛い症状やどうにもできないことなど
今話したいことを選ぶ。
 
3、認知と感情を分けて考える
感情:感じ方。喜び、愛情、楽しさ、恐れ、不安、怒り、
   悲しみ、落ち込み、恥、罪悪感、心配、緊張、
   傷ついた、イライラ、混乱。
認知:考え方。状況をどのようにとらえるか。
   自然に浮かぶような考え方の癖を含む
行動:実際にしていること。
   比較的自覚しやすいが、自分の行動をとらえにくい人もいる
 
 
認知と感情を区別すると
感情と強く結びついている「ホットな認知」
が見つかる。
つらい感情と密接に関係している認知を引き出すのがポイントになる。
認知は感情と一体化しやすい。 

 
ホットな認知を見つけるコツは
感情を快・不快の2つにわけ、不快の感情について考えを掘り下げる
こと。
感情を表す言葉をたくさん用意し、感情が当てはまること言葉を探す。
  
4、悪循環を発見し、認知か行動を変えてみる
ホットな認知を掘り下げていくと、
認知のゆがみの原因である中核信念に気づく。
認知のゆがみが不適切な感情・行動を生み出すことに気づく。
 
患者さんがその悪循環を1つのパターンとして理解できるようになったら
対策を実践する。
 
5、なにかひとつテクニックを試す
認知や行動を変えるための治療法はたくさんある。
まずは、1つのテクニックから試していく
 
 
6、ホームワークに取り組む
治療を通じて理解したことを毎日の生活の中で活かすのが大切。

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