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「死にたくない」と 「生きていたい」 この二つの違いはささやかなようで 実はとても重要である。

がんが自然に治る生き方
ケリー・ターナー 著
  

1 抜本的に食事を変える
2 治療法は自分で決める
3 直感に従う
4 ハーブとサプリメントの力を借りる
5 抑圧された感情を解き放つ
6 より前向きに生きる
7 周囲の人の支えを受け入れる
8 自分の魂と深くつながる
9 「どうしてもいきたい理由」を持つ
 
 

 
9つめ「どうしてもいきたい理由」を持つ 
  
がんの回復者は
「死にたくない」と思っていたのは事実である。
しかしそれよりも
むしろ心の底から
「生きていたい」と願っていたのだ。

 
「死にたくない」と
「生きていたい」

この二つの違いはささやかなようで
実はとても重要である。
 


・心の底からの自信を持つ

「生きたい」という欲求は
その人の最も深い自己の内部から
生じるもので絶対的なもの
である。

子供がいるから
生きていたいと思うのも、
生きたい理由の一つであるが

人生を目一杯、愛に溢れたものにしたいという
「自分のために生きる」という目的である。
 


・心が体を導いていく

人が心に感情や思考を抱くと
強力な作用のなるホルモンが血中に放出されることが
科学的に証明されている。
 
生への強い意志は
体内の「気」の流れを良くする。

治療者によると「気」は
体に命を吹き込むエネルギーである。
 
息を吸うのと同じように
生へのよろこびを感じているときには
命の息吹を吸い込んでいる。

 

・自分の使命を見つける

’’リタイア症候群と言われるように、
ある時点を過ぎると人生が無目的になってしまう人がいる。
本来ならやっと身軽になり、
自由に人生を謳歌できる時期に辿りついたのに、
目標なしに時間だけをたくさん与えられると
持て余したエネルギーに押しつぶされて、
体を壊したり場合によっては死にいたることさえある。
 
人生の目標がないと、
その人の生命エネルギーは
どこへ向かえば良いのか、行き先を見つけられない。

大きな夢ややりたいこと、幸せになりたいといった
活動があることは治療を早く実現するために大切である。’’
 


「生きたい理由」を持つとは
はた目に死をただ否認しているように
見えるかもしれない。

「否認」はネガティブな意味に
捉えられがちであるが
がんに関しては否認は
患者の健康を促進すると明らか
にされている。
 
診断時に否認の反応を強く示した患者は、
再発率が優位に低かったという研究や
否認感情の強い患者は否認感情の弱い患者よりも
副作用が少なかったと報告されているのだ。
 
 
本の中では
どんな状態であっても
人生にもっと活力と意義を感じられるように
方法が紹介されている。
 
・何歳まで生きたいか、紙に書いてみる
 
・自分によって理想の弔辞を書いてみる
 ー死を迎える年齢、死に方、遺体の処理方法など全てを自分の望みのままに書く。死に際にそばにいて欲しい人、人に覚えていてもらいことなど。
 
・今の自分にとっての「どうしても生きたい理由」と生きるよろこびになっていることをリストに書き出す
 ーその中でもっと時間を増やしたいこと、生活に取り入れたいことに星印をつける。そのリストの下にそれができれば生活がもっと創造的になり幸福感が高まり、生きる意味がもっと感じられるであろうことを書き出す。
 
・自分の使命を探すための3つのステップを試す
 1、3000億ドルを持ち、完璧な健康と、完全な成功が保証されていたら、自分は何をやりたいか。
 2、数日後に、別の紙を用意する。主治医に1年半以内に心臓発作で死ぬでしょうと告知されたと想像する。残りの一年半で何がしたいか書き出す。
 3、answer@RadicalRemission.comにメールを送る。二つの異なる反応の仕方が心の中にある使命をどう関わっているかについて解説が返信される。
 


悲嘆や恐れは人間としての自然な感情である。
そのような気持ちを持っていても自分を責める必要はない。
とりわけしに向き合う際には避けられないものである。
 
がんの回復者も
死への恐怖から完全に解放された人ばかりではなく、
むしろ生きる意欲が
死への恐怖を
打ち負かすくらい強かったということだ。
 
 
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I don’t believe people are looking
for the meaning of life as much
as they are looking for the experience of being alive,
-Joseph Campbell

人は「生きていて得られる経験」を
求めるほどには「生きる意味」を
模索しようとはしない
ージョゼフ・キャンベル

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