患者さんに教えてもらったインド哲学
一回お部屋に入ると、
お話が長くてなかなか出てこられない患者さんがいた。
体調の話から
自宅にいた時の運動の話から
わんちゃんの散歩の話になり、
散歩でいった橋から見えた車の話、、、。
話がどんどん飛んで行っちゃって
ただお熱と血圧を知りたいだけなのに、
もう話が長くて大変だなあ
と思っていた患者さん。
あるとき、
どこまで話が続くのか
とことん聞いてみようと思って
お部屋の椅子に腰かけて話を聞いてみた
そしたら
深いふかいフカーーーイ。
深くてなんとも博識。
確かに、
いつも本を読んでいたり
長年文通をしている人がいるらしく
哲学について手紙を書いてる姿を見かけていた。
あいかわらず話は飛ぶものの
深く話していくと
ものすごく本質的なところにたどり着いているように感じた。
がんを患いながらも
がんを生きていない。
それまでの生き方を穏やかに続けている。
それができるのは
やっぱりナニカに気付いているからなのだろう。
わたしの海外協力隊セネガルの経験から
イスラム教の話に及んでからは
宗教の話になり、
最終的にはインド哲学の話になった。
その人は
「宗教によって神様ってたくさんいる。
でも、ほんとはもっと大きくて
宗教とか関係のない1つの神様がいるんだよ」と教えてくれた。
この方は
この神様っていう宗教を
持っているわけではなかったけど
大きな絶対的な信仰を持っているようだった。
そしてその答えは、
インド哲学にあるようだった。
生まれつき弱視であったことから
いじめや理不尽な対応を受けて
自分はどうしてこうに生まれたのだろうと
考えていくところから
インド哲学につながったのだと。
わたしにもパラパラとインド哲学
という言葉がぶつかってくることが多い。
この患者さんとの出会いも
なにかのメッセージなのだろうね。
その人が違うホスピスに退院するまえに
絵手紙交換をしたのね。
そこにはやぱりインド哲学の言葉が
書かれていた。
「失敗を気にするな
それは自然なことだ
失敗ーそれは人生の美だ。
1000回でも理想を掲げよ
そしてもし1000回失敗したら
さらにもう一度チャレンジせよ」
ヴィヴェーカーナンダの言葉
ですって。
OGWさんありがとう。
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