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すべてを包み込んだ空間という意味で「空」


般若心経を要所でまとめてみると

世界全体が空である。
シャーリプトラという弟子に話しかける形で綴られている。
「存在の5要素は全て空である」ということと「世界全体は空である」ということが話されている。
 
人間も空である。
「空の中には物もないし、感受も想念も意思も思考もない」と繰り返している。
そして人間も「眼、耳、鼻、舌、身体、意識もなく、もの、音、香り、味、身体感覚、外的な存在もない」と語っている。
 
十二縁起も四諦(苦集滅道)も智慧も空である。
お釈迦様の教えの十二縁起や四諦も無や空だと言っている。
智慧もないし、智慧を得ることもないと。
 
智慧と仏について
世界も人間も仏陀の教えも智慧も「ない」からこそ、「心をさえぎり邪魔をするものがない、ないからこそ、恐れがなくなり妄想がなくなって最高の安らかさにたどり着く」という。
 
真言=咒(じゅ)
真言=マントラを唱えれば「いっさいの苦しみを取り除くことができる」と綴られている。
 
 

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「空」や「無」はだたなにも「ない」ということではなく、
「他との何の関わりもなくそれ自体でいつまでもあるような個別のものなど何もない」
ということをゼロ=空として表現しているとのこと。
 
 
すべてのものは果てしなくつながっていてひとつである。
すべてつながっていれば数えることもできず1も2もない。
すべてを包み込んだ空間という意味で「空」ということもできる。
 
すべてを包み込む大きな空間とは現代的にいったら宇宙である。
宇宙意識ともいうことができる。
 
全宇宙の働きや現れが一定期間、
このからだや心という形をとっている。
その具体的・個人的なカタチはやがてなくなる。
 
でも元の宇宙はなくなることはない。
個人は生まれたり、死んだりするけど全宇宙は「不生不滅」である。
このような思想や心の奥まで達する深い実感を宇宙意識と呼べる。 
 
 
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とても面白いー。
般若心経が宇宙につながっていたとは。
言葉は違ってもやっぱりたどり着くところは同じである。
 
表面的な言葉だけでは、
同じものにはとても見えなかったりするが
深く解釈していくと本当に世界はつながっているようだ。

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