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幸福をはかる「国民総幸福量」
幸福の指標のひとつに
「国民総幸福量(gross national happiness)」というものがある。
どのくらいしあわせなのかなんて
正確には測れないとおもうけど
分母が大きいほどそれらしい答えは出てくるのかもしれない。
2011年、国連は正式に「幸福(happiness)」を
グローバル・アジェンダ(世界共通目標)に入れている。
「国民総幸福量」は社会の進歩の指標として
国民総生産を補完するというブータン国王の進言を受けたカタチになったとのこと。
幸福と生活の満足度に関する指標は、
イギリスの政策立案者に採用されており、イギリスではイギリス統計局の管轄下にナショナル・ウェルビーング・プログラムが設置されていたりする。
「World Happiness Report(世界幸福レポート)」で
様々な国家的政策と国際的政策の要約を読むことができるようになっている。
世界幸福度ランキングは、2012年に第1回が発表され、今年が7回目となる。
今年は153カ国・地域が対象で
このランキングは、対象国で実施した世論調査をもとに、
自分の幸福度が0から10の10段階で自己評価した主観の平均を表している。
この「国民総幸福量」というのは
どんな指標で測っているかというと6つの項目だ。
1) 一人当たり国内総生産(GDP)
2) 社会保障制度などの社会的支援
3) 健康寿命
4) 人生の自由度
5)他者への寛容さ
6) 国への信頼度
2020年版の「世界幸福度報告書」の結果では
日本は2018年の54位、2019年の58位からさらに4位後退し、62位ということである。
首位は3年連続でフィンランドになっている。
日本はこの6項目の中でも
「5)他者への寛容さ」が極めて低くなっているようである。
統計を見ていくと、ポジティブ感情が低いことが、日本人の寛容さの低下に起因する部分が大きいと推測されるということである。
世界の中の日本を捉える機会って少ない。
良くも悪くも日本の今を客観的に捉えていくことは面白い。
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「ウェルビーングの設計論 よりがより良く生きるための情報技術」
著 ラファエル・A・カルヴォ/ ドリアン・ピーターズ
よりお勉強
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