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記事一覧

わたしは夕陽

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深緑のほほえみ

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廻れ!どんぐり

いたくてあまい

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そらの眺め方

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きたかぜのブランコ…

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むすんでもいいですか?

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ぬくもりはそらまめのかたち

空の色

幼いころ、流れていく雲を、古くからの友だちのように感じていたことを思い出しました。 そらは、生きているのかもしれません。

おはなしの部屋

詩の朗読をしてみました。

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みちしるべ

パプリカの 白い花びら どこまでも柔らかく 混じりけのないしろにに染まった はなびらは ゆったりと 穏やかに 過ぎていくときを受け止めています 花びらの中では 深緑の…

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眼差しの向かう先

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蝉が見上げたそら

「知りませんでした 夏の夕暮れが こんなにも 美しいものだなんて 頬を撫でる夕風が 優しく手を振る樹々の葉や 柔らかな草がこんなにも 愛おしいものだなんて 道路の隅…

夕焼け色の絵の具

いつの間にか雲は 薔薇色の夕日に照らされて やさしい藍色をした影になっていました そらが いびつな形の雲を映した 1枚の影絵になっています 影絵の色彩や模様は 刻一刻…

8月15日

2020年8月15日 友だちの口から とんでもなく貴重なことばが さらりと出てきました 「生きていてくれてありがとう」 硬く 冷たく 滞っていたこころに うわっと 血が通うの…

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出逢い

透き通ったやさしい 緑色の皮をまとっている まだほんの幼いとまとを そっと手の中におさめたとき 私はなぜか トマトのなかに ひろびろとした草原が続いているのを 感じて…

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空の色

幼いころ、流れていく雲を、古くからの友だちのように感じていたことを思い出しました。

そらは、生きているのかもしれません。

みちしるべ

みちしるべ

パプリカの
白い花びら

どこまでも柔らかく
混じりけのないしろにに染まった
はなびらは

ゆったりと
穏やかに
過ぎていくときを受け止めています

花びらの中では
深緑の小さな実が
体を硬くして

ただ
ただ
ときが経つのを待っています

自分の真ん中で育ち始めた実を
花びらは何より愛おしいものとして
抱きしめているように見えました

花びらは
何処かで感じているのでしょうか

ほろ苦い香りを少

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蝉が見上げたそら

蝉が見上げたそら

「知りませんでした

夏の夕暮れが
こんなにも
美しいものだなんて

頬を撫でる夕風が
優しく手を振る樹々の葉や
柔らかな草がこんなにも
愛おしいものだなんて

道路の隅で仰向けになって
初めてそらというものを感じた
いま

バラ色に燃える夕陽が
その力強く
優しい光で
私のことを焼いてくれたら…

私も
街を見守る太陽の
一部にしてくれたなら…

きっと
今日までの7日間
一瞬だって無駄になった

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夕焼け色の絵の具

いつの間にか雲は
薔薇色の夕日に照らされて
やさしい藍色をした影になっていました

そらが
いびつな形の雲を映した
1枚の影絵になっています

影絵の色彩や模様は
刻一刻と変わっていきます

私は
この謎めいた美しい絵を
食い入るように
見つめていました

目には見えない誰かの筆が
本当に楽しそうに
のびのびと動いているところを
思い浮かべながら

8月15日

2020年8月15日
友だちの口から
とんでもなく貴重なことばが
さらりと出てきました

「生きていてくれてありがとう」

硬く
冷たく
滞っていたこころに
うわっと
血が通うのを
私は感じました

そして決めました
自分の大切な人に
そして自分自身に
なん度でも伝えていこうと

「生きていてくれてありがとう」

75年前の今日
私が住む国でやっと
許されたこのひとことを

出逢い

出逢い

透き通ったやさしい
緑色の皮をまとっている
まだほんの幼いとまとを
そっと手の中におさめたとき

私はなぜか
トマトのなかに
ひろびろとした草原が続いているのを
感じていました 

柔らかく繊細なみどりの葉に
埋めつくされたその場所で

私の心はいつの間にか
吹く風を心地よく
全身で受け止めていました

ほんの一瞬
顔を出しただけの幼いとまとが
自分だけの大切な草原に
私を入れてくれた…

私にと

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