社会的皮が剥がれ落ちてゆく

たいへんだ。たいへんなことになってきた。

大人になる過程で身につけた

曖昧にするとか、空気を読むとか、オブラートに包むとか、お世辞を言うとか、適当な相槌を打つとか、芯を食わない話をするとか

そういうことができなくなってしまっていることに気づいたよ。

無意識にできるようになっていたことが、意識しないとできなくなっている。

意識的に言うことはできるけど、自分がにごる気がするから言いたくない。

本当の言葉だけ心地よく言える。

これが自分の純度を上げるということなのかな。

心地よいのだが怖い。

言葉も自分も丸裸。

尖ったものは尖ったまま。

相手にも自分にも刺さる。

ただね、尖ったものがささるのは、どうやら皮の部分のようなんだよ。

丸裸の人には痛くない。

皮で自分を守っている人には、痛い。

同時に自分の皮にもささって、ホロホロと剥がれていく。

周りに話ができる人しかいなくなる。

ごく少数。極めて少ない。

とても心地良いんだけどさ、寂しいよ。

進める道もどんどん狭まって、逃げ場がなくなる。

丸裸の一本道。

たったひとり。

怖いよう。

怖いけど、怖いはゴーのサイン。

進めばいいことある。

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