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「死」という人生の終焉から見えたこと

今年は近しい大切な人たちの終焉を何度も見届ける年となった。
それはとても大きな悲しさが伴うものだったけど、それはそれは素晴らしい最期で、その生き様に感動するほどのものだった。

こんなにも静かで深く愛に満ちた人生の最期を見届ける機会に恵まれたことに、感謝の気持ちさえ溢れた。

これらの「死」の経験は、とても大きな意味を持つものだった。

信じられない気持ちにもなるけれど、全ての人の命は有限で、必ずいつか最期のその日を迎える。生きている時間の中で、何ができるのか。

「生き様」というものは最期を迎えたその時に、人の心に残るものだった。
その人の心が、その人の言葉が、その人の存在が、生き様を表していた。

それは社会の中で成し遂げた何かだけではなく、どんな心でそれが成されたのかということの方が、もっともっと大きな意味を持つものだった。

何も持っていなくても、私たちはより良い心と共に、周りの人たちと生きることができる。

未来にまで影響する、優しさや勇気や愛や好奇心。ひとりの人の人生は、周りの人たちに響き渡ったとき、時間を超えて時代を超えて、大きく波紋を生み出すのだと、感じる時間であった。

最期の最期まで、生命に対して敬意を持つこと。
自分の人生に対して、周りの人の人生に対して。

全ての人の人生が、とても尊いものだということを毎日思い出して、自分の生活も他の人たちの生活も大切にしながら生きたい。

私たちの心はもっと豊かで、もっと広くて、もっと優しいのだと、信じられるような人生を生きたい。

「心で、心を悟りなさい」
というその人の言葉を心に留めて、大切に生きたい。

多くの情報と選択肢のある今はとても豊かでもあるけれど、人生の終焉に見た人生で大切なものたちは、ずっと変わらずに自分たちの中に存在していると思えるものであった。

どうか、心ある豊かな人生を、豊かな生活を。
心を込めて生きられますように。





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