見出し画像

目的と人間力の高さ

今季も狂ったように(?)観戦を楽しんだスキージャンプのシーズンが終わりに近づいてきました。
まだ全てが終わっていないので総合的な感想はまたの機会に書きますが
総じて、今年もスキージャンプには私自身のマインドの在り方や人間としての境地を見つめなおすきっかけをいただきました。

昨日のノルウェーでのワールドカップ、トレーニングや予選では表彰台圏内だった高梨沙羅ちゃんも伊藤有希ちゃんも本戦で思うように伸ばせず
2人ともここにきてまさかの2桁順位…総合順位のキープも危うい…と観戦していてちょっとガッカリしてしまったんです。
だけど2人とも本当は悔しいはずなのに、今シーズンずっと不調でようやく10位以内に入れた丸山希ちゃんを笑顔で祝福し、チームメンバーへの感謝も忘れず、表彰台に上がった他国の選手たちを称えている姿を見て
「こういう先輩や仲間がいることが人生を豊かにして、競技を続けるモチベーションにもつながるんじゃないかな」
と、とても感銘を受けました。

危険を伴う競技だからこそお互いに対するリスペクトを持っていて、選手同士はとても仲がいいといういつぞやの2人のインタビューの言葉は真実なんだなと。

特に今の日本ではスキージャンプがニュースになる時って優勝した時よりも沙羅ちゃんや陵侑くんがスーツ規定違反で失格になった時だったり、
ワールドカップに出場できるレベルの高い選手の紹介を「妻はモデル」と書いたり、マスコミの報道の在り方には本当にうんざりしていました。

だけど選手たちはそれぞれ
「スキージャンプの裾野を広げるため」に
一時帰国の際は国内大会に出場したり、
地元の高校生とコラボして環境問題に取り組んだり、
グッズを販売したり、
キッズの大会を主催したり、
YouTubeでの発信をしたり、
ファッションにも拘ったり…

私のようなただのファンには到底到達しえないような高い境地と明確な目的を持って、競技に取り組んでいる姿はとても美しく、心から応援したくなります。
選手たちの人間性の高さもぜひ、もっと広まってほしいなあと感じる今日この頃です。

私自身が会社と両立して曼荼羅アートの活動をし始めて8年が経ちましたが、始めた目的が「仕事のストレス」「絶対に会社の上司たちを見返す」というとんでもないものでした(苦笑)
曼荼羅仲間たちとは仲良くしてはいるけれど、どこか競争意識は捨てきれず…何より、周りからのプレッシャーで後に引けず、強迫観念から活動している部分もあったんです。
「曼荼羅アートの裾野を広げたい」なんて考えたことはあっただろうか?会社人生でもそんな高い境地に至ったことはあっただろうか?
即答できます。「ありません」(笑)
ただ、できることを積み上げてきた自信はあります。積み上げてきた動機と目的が不純すぎるだけで(笑)

この冬、まともに曼荼羅の製作も展示もしていませんでしたが初心忘れず、、いや不純な初心を全て捨てて、もう一度目的を思い出してリスタートさせたいなと思います。
いつも大切なことに気づかせてくれるスキージャンプがあって良かった。
「趣味がない」「人生つまらない」と悩んでいる方、ぜひ一度スキージャンプを観てみてください(笑)

私もちゃんと仕事しよっと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?