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#8 予言

#8 予言

私が小学生の頃。
その日はいつもと何も変わらない休日になる予定でした。

幼馴染の家族と出かけた帰り道
神奈川県某所にあるケンタッキーでお昼を食べる事になり、お店の2階でクリスピーを食べようとしたその時‥

『‥噴火した!!』

なんの前触れもなく
幼馴染は立ち上がってそう言いました。

私たちは何の事かわからず
幼馴染のお母さんも
私達もポカンとしてしまいました。

当時の私は「噴火した」という言葉の意味も
あまり理解していませんでした。

全員が頭に?を浮かべたまま
ご飯を食べて帰宅すると

『〇〇山が噴火しました。これは大規模です。』

とニュースで流れていました。

そこで初めて『噴火した』という言葉の意味を理解しました。
それと同時に‥

『さっき噴火したって言ってたよね?』
『何でわかったの?』
『誰かが話してるのを聞いたの?』

と、幼馴染に対して質問の嵐となりました。
ですが幼馴染は‥

『んーなんとなく?』
『誰かがって言うけど、僕たち以外誰もいなかったよ?』

と、平然な顔をして言うのです。

確かにケンタッキーの2階には
私達しかいませんでした。
店内はゆったりとしたBGMが流れているだけで、当時はスマートフォンも無かったガラケーの時代なので、ニュース速報を簡単に手に入れる事もできませんでした。

そして、更に驚くべき事に‥
幼馴染が『噴火した!』と
まさに言ったその時間に噴火していた事がわかりました。

つまりその瞬間。
噴火する直前に、幼馴染は『噴火した』
という言葉を発したのです。

子どもは時に
大人が解明できないような言葉を発したり
行動をみせる事があります。

この予言も
解明する事はできませんが
きっとその時、幼馴染にしかわからない
"何か"を感じたのだと思います。

私達の生活には
偶然が重なる事もしばしばありますが
これは偶然ではないと信じています。

次の話(#9 同じ名前)は
同姓同名の人と出会い
その時に起きた出来事を2つお話しします。

最後までお付き合い
ありがとうございました。

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