雨上がりの朝のエピソード

昨日は初めてのゴミの日
寮のオートロックの扉を開けて
鍵を持っていないことに
気がついた

どうしようかと考えていたら
外から一言
「すみません、
そこで待っててもらえますか?」

どうやらそのひとも
鍵を忘れたようだ

すかさず私も、同じことを繰り返す

「すみません、
少し待っていてもらっていいですか?」

鍵を忘れても無事だった
雨上がりの朝の小さなエピソード

「さっき、そこで虹が見えていたんですよ!」
扉の前で空を見上げながら教えてくれた彼女

その時はもう見えなかったけれど
私の心に虹がかかった瞬間だった

小さくて素敵な出逢いに感謝

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