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「100日後に死ぬワニ」について、きくちさんと水野さんが語ったこと

3月20日(土)12:20頃から、「100日後に死ぬワニ」の作者であるきくちゆうきさんといきものがかりの水野良樹さんが、Twitterでライブ配信を行いました。見れなかった人も多いと思ったので、議事録にしてみます。

アーカイブを残してくださったので、時間があるかたはコチラをどうぞ。

「100日後に死ぬワニ」は、きくちさんが個人的に始めたプロジェクト(きくちさん)

そもそもの大きな誤解として、電通主導のプロジェクトではない
きくちさんが自主的に始めた「100日後に死ぬワニ」が、結果的にたくさんの協力者に恵まれた。グッズ化や映画化、タイアップを念頭において、始めたものではない。

「100日後に死ぬワニ」を始めた経緯(きくちさん)

昔から「こういう話しを書きたい」という構想はあった。
きくちさんは20歳のとき、生まれたときから一緒だった友人を事故でなくしている。数時間前まで「遊びにいこう」と連絡をとっていた人が、まさか急に命を落とすなんて当時は全く思っていなかった。
「自分が会いにいくという選択をしていれば…」「いつ何が起こるかわかっていれば…」
――一緒にいる時間をもっと大切にしていればよかった
それ以来、きくちさんは”終わりを意識した生活”を送っている。

人生を振り返ったときに「いい人生だった」と全ての人に思ってほしい。周りの人、一緒にいる人を大切にしてほしい。そういう思いで描いた作品。きくちさんの経験もたくさん入っている。

批判を受けて…(きくちさん)

作品の受け取りかたは、それぞれでかまわない。でも、真意が伝わらず傷つく人が出てしまうのは悲しい
「100日後に死ぬワニ」は、驚くべきスピードで物事が進んでいった。関わる全ての人が頑張ってくれたからこそ、実現できたスピード感だった。それを”裏の力が動いた”と捉えられてしまうのは、悲しい。

批判を受けて…(水野さん)

本来であれば”あなたはどう生きるのか”というところで話が終着するはずが、仕組みであったりビジネスライクな話が話題の中心になってしまい、とても苦しかった。ラストシーンで感じた気持ちを大切にしてほしい

きくちさんと水野さんの出会い(水野さん)

FIREBUG、サトウさんの紹介。水野さんは一視聴者として「100日後に死ぬワニ」を楽しんでいたが、「作品とのコラボが、いきものがかりの刺激になるのでは」という提案を受け会うことに。(二月中旬のできごと)

「生きる」について(水野さん)

「100日後に死ぬワニ」を読んで、自分も経験したことのある物語だと思った。生きている以上、みんな誰かを送った経験がある。それなのに、人生を無駄にしてしまうことがある。その感覚を作品へ落としこもうと思った。

しかし、きくちさんが持つラストシーンの答えと曲の本質がずれてしまう懸念があった。そこで、きくちさんに相談したところ「読んだ人が主人公です」という答えをもらい、「だったら書ける」と進んでいった。

いきものがかりのメンバーもチームも別れを経験しているから、それぞれ思うことがある。「独立する」となったからこそできた、このタイミングだからこそ生まれた1曲。

自分が愛している人や愛してる世界が、死んだあとも残ってることの嬉しさと悲しさを想像して書いたナンバー。「生きる」は芯をくった曲に仕上がっているし、それは必然だったように思う。

結局、残るものは残るし、残らないものは残らない。こんな展開にはなるとは思わなかったけど、逆風が吹くことは覚悟していた。だからこそ、「生きる」を出せたことに、なんの後悔もない。

なんで電通が関わってるの?(水野さん)

いきものがかり単体では、映像作品を作れない。映像をお願いしたのが、たまたま電通のオオイシさんだった。お願いした人が電通の方だったから、たまたまチームが電通に仕上がっただけ。

100日目の解説(きくちさん)

ある種の救いを最後に残している。
ワニは命を落としてしまったけど、自分の判断でトリを救っている。ねずみはワニを失ってしまったけど、胸のざわつきを覚え迎えにいくという行動をとっている。

終わりを考えると、今するべきことが絶対に見えてくる。死ぬことを意識すると、今がすごく輝くと思う。

一気に情報解禁の経緯(きくちさん)

「100日後に死ぬワニ」に関わる人の熱量がすごすぎて、スケジュールが上手く進みすぎた。結果的に仕込みのように見える形になってしまった。

書籍化やグッズ化について(きくちさん)

明確な終わりがあるからこそ「100日後に死ぬワニ」は、いろんな人に声をかけてもらえたし、100日目を見据えてたくさんの人が動いてくれた。

グッズ化は、ワニを応援してくれる人の気持ちにも応えたいと思って。ワニを身につけることによって、今を大切にすることを思い出すきっかけにしてほしい。

「100日後に死ぬワニ」を取り扱う、BaSICAについて

電通に相手にされないレベルの超弱小企業。
きくちさんに出会ったのは、12月23日。別の案件で違うイラストレーターさんに相談したら、きくちさんの名前があがりそこから始まった。

「100日後に死ぬワニ」を経て嬉しかったこと(きくちさん)

ラインのアイコンをワニにしていたら、今まで連絡をとっていなかなった人から久しぶりに連絡がきた。

最後に

水野さん>>

100日後ではないけど、僕らも絶対にいつかは死ぬ。死んでも作品は残るから、作品を作っていこうと思う。この作品で何か感じる人がいたら…。ご自身の物語を考えをツイートしてくれたら嬉しい。

きくちさん>>

登壇などについては、話せば話すほど勘繰られてしまうので考え中。スピンオフの予定もない。今後も作品を通して、いろいろなことを伝えていきたい。

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