バスケは楽しい、で終わらせるつもりが思いっきり目の前に大きな壁があった件について。

記憶にある頃から、運動が苦手な子どもだった。幼稚園の頃から運動するってなると苦手意識がすごかったし、小学校でもかけっこはビリから二番目だったらいい方。鬼ごっこなんかも全然勝てないし、クラス対抗のリレーとか、球技大会とか嫌な思い出しかなかった。でも、小中学校友達がいなかったわけではないが、クラスではひとりぼっちだった時の方が多く、気の強い子に嫌な思いをさせられても対応できなかったり、いわゆるいじめられっ子だった私はこのままでは良くないと高校一年生でバスケ部に入部した。

そこでは、今まで避けてきた、私がうまくやってこれなかった人たちの集団。もちろん馴染むことなんてできなかった。バスケにおいても難しくてわからないこと、多分今の自分でもわからないことの方が多い気がする。高校三年生の引退前の段階で、私が練習試合で出してもらえるのは、入りたての一年生(注目されているうまいこ以外の子達)と同じタイミング。でも、きつくても体を動かすことは楽しかったし、部活の雰囲気は嫌ではなかった。厳しいことはたくさんあったけど、楽しいこともたくさんあり、そうでなかったら間違えなく続けられていない。

このタイミングで、30になる今でも関係が続いているたくさんの人と出会うことになる。

そのうちの一人が、高校二年で部活の顧問になった先生である。当時の私は一人目立つずば抜けて下手なこ、今もかもしれないが。声をかけてきた。練習が厳しすぎて、私たちの代で話し合いをしたり、合同練習があるとあれ絶対毎日の練習で取り入れるよねーなんて噂していたり。ちょっと威圧感ある顧問の先生より近い感じがした。

大学ではバスケットボールはやらなかった。社会人3年間を東京で過ごし、地元に戻り、しばらくして、バスケやりたい〜って部活の同期に相談したら今所属しているチームを紹介された。友達の母が所属しているママさんちーむで、意外と若い子もそれなりにいる。久しぶりにバスケをしたが、楽しくて、毎週行っていた。公式戦にはいい思い出がないので、しなくていいかなあと思っていた。でも一年通っていたら登録するように言われてしまった。チームメイトの身内でもないのに練習に参加してるなんて変だろうと思ったから登録した。試合で出られないことなんてないからと言われたが、大嘘である。勝負である以上、大事な局面はあるし、勝てる子、面白いこをどんどん出していきたいのが普通のことである。分かってはいた。けど、試合は面白く、大会の日が被ったことがあって、その日は結構出られるのかなあなんて日があった。2試合もあったのに1分も出ることができなかった。あとから知ったことだが、その日は強いチームは大会が被っており、チーム優勝がかかっていた。そのため実力ある若い子たちが目の前でレベルの高い勝負をして、油断できない状況でギリギリで勝ち抜いた。やはり試合で使えるような子じゃないんだなあ。分かってはいたけど辛かった。

そこで、他サークルでバスケの練習、ゲームに参加するようになった。あまり実力は変わっていないように思うけど、少し思い詰めることがなくなった。なんなら少しは上手くなっている。その縁で練習試合にも出させてもらい、この半年はバスケで本当に色々あったなあ〜。


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