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かが屋の新春ネタ初め一週間興行「辰」@シアターマーキュリー新宿(2024/01/18)

かが屋の新春ネタ初め一週間興行「辰」@シアターマーキュリー新宿(2024/01/18)


かが屋の年明け恒例となった新春一週間興行。虎、卯、に続いての辰。三年目。前回の卯は前半中止になってしまったりして残念だったけど、今回は無事駆け抜けおめでとうございます。


まず袴姿で登場する両名。前も後ろもよく見えるように見せてくれる。いつも最初の登場は干支にかかわる曲で出てくるのだけど、今回の曲(ピンクレディーの「ドラゴン」)との出会いがいかに運命的だったかを加賀さんが熱くしゃべってくれるのを観客は(ほぉん)という感じで受け止める。

これも恒例、次のネタに行く前の舞台上での袴早着替え対決。この日はたぶん今回の公演で唯一の賀屋さん勝利の日。加賀さん曰く、今日は着付けをしてくれている方の親御さん(着付けの先生)が見に来ているからいつもよりしっかりめに着付けてくれたのかもというほっこりする言い分。


  1. 挨拶(かが屋)

  2. 別れ話

  3. ヨシダッシュ

  4. 遅いラジオ体操

  5. MC(加賀)

  6. テニス(賀屋)

  7. 流行(賀屋)

  8. MC(かが屋)

  9. 今年のお題 辰

  10. 替え玉

  11. 保護フィルム

  12. 挨拶(かが屋)

※ネタタイトルは公演中に表示されていたのと、公演後のアンケートで表記されていたもの。賀屋さんのピンネタ2本目はアンケートのタイトルが違っていた気がするので勝手に。


2023年末にルシファー吉岡さんとかが屋でやったライブ【TALL】(見にゆきました)でやっていた加賀さんのピンネタがコンビネタに形を変えていたり、賀屋さんのピンネタがその時よりコンパクトになっていたり、かが屋の試行錯誤に触れるのもワクワクする。加賀さんのおばあさん役がとても好き。2人とも顔に線なんて書かなくても十分おばあさんに見えると思うな。


ずっと楽しかったのだけど、後半にかけて尻上がりに盛り上がっていくのがすごかった。干支ネタからの3つにはどれもぐっと掴まれた。優しくて温かくていじましい人たち。『替え玉』はダブルミーニングなんだろうか。バリカタを注文するところにお兄ちゃんの優しさを感じる。。『辰』では2人の顔芸はいわずもがな、特に賀屋さんの体の向きが変わっていくたびにどんどんネタに引き込まれていく素晴らしき熱演……!!新春公演では干支にまつわるネタを作るかが屋だけど、このネタは年によらずまたどこかで見たい。『保護フィルム』は子を持つ親はもとより、子であったことがある人全員胸打たれて手を叩いてしまうんじゃないだろうか。他人の幸せが嬉しく感じられるなんて幸せだ。まだまだ私大丈夫だって思える。なにそれ。


新年のこの時期に単独をやると年末年始も気を緩められず、先輩たちに遊びに誘われても「単独あるんで……」というと「なんでそんな時期にやるの?」って言われると。でも楽しいんだと言うかが屋2人は本当に楽しそうで、そんなワクワクしてるかが屋を見れてこちらも心が踊る。単独をやることで年が2回開けた気分になるという賀屋さんに対して会場中にはてなが浮かんだのを「おっけー、説明するねっ」と軽快に応えてくれる賀屋さんが頼もしい。本当に2人ともおしゃべりが達者になって頼もしいよ。前説をし、中MCをし、エンディングトークをし、本当にかが屋はよくしゃべる。ネタだけでも十分楽しい気持ちにさせてくれるというのに、会場の空気を自分たちで温めて、ちょっとすべってもスカすことなくまた果敢にコミュニケーションを取ろうとしてくれて、乾燥するから咳き込みたくなったら気にせず咳してくださいと声をかけ、写真撮っていいですよの時間を2回も設けてくれて(袴姿とネタ衣装と様子も変えて)あらゆることで楽しんでもらうぞ!!という姿勢が溢れている。かが屋の歓待をうけまくってもう新年早々ありがたすぎるよ。。2人それぞれの今年の抱負に拍手が湧く。たくさんの夢を叶えていってほしいし、かが屋の成功も失敗も見ていきたいと思う。とにかく健やかに。おいしいものをほどよく食べて楽しく過ごしてほしい。そしていっぱい優勝してほしい。


シアターマーキュリー、初めて行く劇場だった。場所わかりやすい。会場内はこじんまりとしていて、前2列はまあまあ低い感じ。昨年【卯】を見に行った時に座っているうちにお尻が痛くなってしまって、尻肉を鍛えることをこの一年の目標としようと決めたのだけど、その成果もあったのかなかったのか快適に最後まで座れた。

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