私が乳がんになるまで(その8)

どーも、こんにちは!aya.です。

長かった精密検査が終わり、いよいよ結果発表。(笑)


結果は以下の通り

乳がん・ステージ4 リンパ転移(左) 肺転移の疑いあり(要検査)

ER 95%、PgR90%  Her2 陰性  ki67 48.1%


ER(エストロゲン)、PgR(プロゲステロン)は
ホルモン受容体の値。
この値が高いほど、ガン細胞が
女性ホルモンの影響を受けるということ。

言い換えるとホルモン治療の効果が期待できるということです。

Her2が陽性だと、ガンが増えるスピードが速い。

そしてki 67もガンの増えるスピードを表す値。
この値が高ければスピードが速いということになるようです。

どちらもガンの進行速度の指標で、
Her2型乳がんはホルモン受容体が陰性の場合、
ki67は、ホルモン受容体が陽性で、Her2が陰性の場合。

詳しくは、よくわかりませんが、
ki 67は15%を超えると高値と判断されるようなので、
私は、だいぶ高めの値だったようです。

ちなみに、この辺の用語についての詳しい説明はなく
後から自分で調べました。

聞いたら教えてくれたと思うけど、
その時には病状と今後の治療方針を聞くだけで精一杯でした。


肺に転移の疑いがあったため、
呼吸器科のある病院で再度検査をしてから、
最終的な治療方針を決めると言われましたが
(正直、「また検査かい!」と思ってしまいました(笑))
恐らく化学療法(抗がん剤)を半年行って
手術になるといわれました。

画像で、肺に写っているものが良性なのか、乳がんの転移なのか、肺がんなのかによって治療の仕方が変わるようです。


どうしてもホルモン治療がいいのなら、
ホルモン治療をするが、効かないよと言われました……。

先生の方針は、
とにかく抗がん剤が使えるなら抗がん剤!って感じ。


肺の検査をしていない現段階では
抗がん剤はできないけど、
ホルモン治療ならできるから、今日から始める?
注射打っとく??とも言われました。

いや、だから、ちょっと考える時間をくれ!(笑)

私は精密検査を受けたら、
セカンドオピニオンをするつもりでいたので、
その旨を伝えると、それはすんなりと
受け入れてもらえました。

人によっては、セカンドオピニオンを
言い出しにくいと思うこともあるかもしれません。
私も、結構勇気を出して言いました。

私の担当の先生は、これまで書いている通り、
せっかちで、ぶっきらぼうな雰囲気だったので、
めんどくさがられるかと思いましたが、
そんなことは全然ありませんでした。

わからないことを質問した時も
丁寧に教えてくれたし、
何か気になることがあったら、
ちゃんと言いましょう!大丈夫だから!


でも、急いだ方がいいと急かされる感じは変わらず、
そしてセカンドオピニオンを受ける病院も
どこでもいいわけじゃないと言われました。

何となく、
「え、セカンドオピニオンする病院自分で選べないなら、
セカンドオピニオンする意味ある?」と思ってしまいました。

そして、セカンドオピニオンしたい病院があったのですが、
そこは担当の科がないと言われ
(ホームページ見たらちゃんと載っていたんだけど)
その病院には紹介状書いてもらえませんでした。


ここで、もう少し色々確認したかったのですが
(本当に私が受けたい病院で
セカンドオピニオン受けられないのか?とか)

実はこの日、結果を聞くために病院に向かう途中で、
セカンドオピニオンを受ける旨を弟に伝えたところ、
弟が怒ってしまって、それ以降ずっと不機嫌で、
なんとなく聞きづらい空気だったため、断念しました。

私は、これを今も、ちょっと後悔しています。
結果的には今、通っている病院に満足していますが、
それでも、もう少し色んな選択肢を探したかったなと。

なので、さっきも言ったように気になることを
聞くのは大事です!

乳がんと言われた翌日には、
東京から福岡に帰ってきてくれて、家で仕事をしながら
(パソコンがあれば場所は問わずにできる仕事なので)
精密検査にも全部ついてきてくれていた弟の態度が、
あまりにも変わってしまって戸惑ったし、ショックでした。

そして、
「いやいや、治療の副作用とかで辛い思いするの私なのに、
何でそんな態度とられなきゃいけないんだよ」
とも思いました。

でも、だんだんと、
この病気は私だけの問題じゃないんだなってことが
わかってきました。

弟が帰ってきてくれた時の第一声は、
「お母さんは亡くなるし、姉ちゃんはガンになるし、
俺の人生って何なんだろ」でした。

前の日眠れなかったようで、
私よりもよっぽど具合が悪そうにしていましたし。
当たり前ですが、辛いのは私だけじゃないんですよね。


と、言っても、やはり病気と向き合うのは自分だから、
家族のために自分を犠牲にする必要は絶対にないと思います。

ただ、できれば、
どちらも傷つかない方がいいなと私は思いました。

ここで自分の意見を押し通してもいいけど、
それで弟との関係が悪くなるのは私にとってもマイナスだなと。


本当はセカンドオピニオン、サードオピニオンに限らず、
もっともっといろんな病院を探したい、
薬や手術以外の治療をしてくれる病院があれば
そこで治療したいと思っていましたが、そ
れでは弟の心がもたない。

私は、初めこそショックでしたが、日が経つにつれ、
大丈夫だなという思いが強くなっていました。

私はもともと、じっくり考えるのが苦手で、
直感でしか動けない人なのですが、
今回はそれが幸いしたのか、
私の直感は大丈夫と言っていたので、
もう大丈夫としか考えられなかったんです。

でも、ここが直感派の弱点というか、
直感っていうのは根拠がないので、
人に説明できないんです。

つまり私が勝手に大丈夫と思ってるだけなので、
弟としては何も大丈夫じゃないんですよね……

そして弟は、私とは正反対の熟考型……。

口には出さないけど
不安がどんどん大きくなって
押しつぶされそうになってたんだと思います。


ただ、怒ってはいながらも、
「やりたいならやれば?」とも言ってくれました。
(かなり怖かったけど(笑))

受け入れはできないけど、
私の意見は尊重してくれていたんです。

我が弟ながらすごい。逆の立場だったらできなかったかも。


だから、私も譲歩しようと思いました。


とりあえず早めに何かしらの目に見える治療を始めようと決め、
この時点では、抗がん剤使わないといけないかなと覚悟しました。

ただ、どうせ肺の検査のために総合病院には行かないといけないし、
先生にセカンドオピニオンするって言ってしまっていたから、

とりあえず、その総合病院で
セカンドオピニオン受けるかあって言うくらいの、
ちょっとやっつけみたいな感じで
セカンドオピニオンを受けることにしました。






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