aya.流、病気の不安とのつきあい方

病気になると不安になるのは誰でも同じ。
逆に不安になりすぎて病気になる人もいます。

ガンって、あまりにイメージが出来上がりすぎていて、
その病名を聞いただけで、言いようのない不安に襲われます。

それまで何でもなかったのに、その病名がついた途端、不安に襲われ、
どんどん本当に病人になっていく……




私は、ガンと診断されてから、ガンに関する色んな本を読みました。
(西洋医学から代替医療からスピリチュアル系まで)その中で、
全てに共通して書いてあったことが、
生活習慣を改めることと、不安をなくすこと」だったんです。

生活習慣はなんとなくわかるけど、不安をなくす?
そんなの関係ないやろって思う方も多いかもしれません。でも、体って
私たちが思っている以上に心の状態に左右されやすい。

そもそも、何で人って不安になるんでしょう?

その人の性格とか要因になるものは色々あるんでしょうが、
わからないってことに人は不安を覚えるんじゃないかと思うんですよねぇ。

テレビやネットで、センセーショナルな場面ばかり見せられて、
なんとなく怖い……。

でもどんな病気なのかハッキリとはわからない……。
どんな治療をするのかわからない……。
どうすればいいのか、わからない……。
自分がこの先どうなるのかわからない……。


このうち、どんな病気なのか、どんな治療をするのか?は調べれば、
大体のことはわかります。ただ、ネットで情報収集する際は注意が必要。

手軽な分、落とし穴もあります。ネットで取り上げられているものは
目を引きやすい、つまりショッキングな内容が多い。
だから、不安定な心理状態で見ると却って不安が増してしまいます。


それに情報が偏ってしまう危険性があります。
いわゆる西洋医学の標準治療のことは、たくさん出てきますが、それ以外の治療の情報について、私は、ほとんど見つけられませんでした。
(探し方が悪かったのかもしれないけど)

急を要する(ひどい症状が出てるとか)場合でなければ
情報収拾は本の方がいいように思います。それもなるべく広い範囲で
なるべくたくさん。

調べだすとわかりますが、今は本当にいろんな治療があって、症例も様々。
本当に人それぞれなんです。だから、どれが自分に合うかは
自分で探すしかないと思います。

この、「自分で探すして、どうするか自分で決める」というのが、
不安とうまく付き合う上で一番重要だと私は思っています。


どんな治療を選んでも、もっというなら治療するか否かさえも、本人の自由。
正解なんてありません。

ただ、大事なのは、本人が納得した上で、選択するということ。
でもね、これがすごく難しい。
(なぜ難しいかについては、また別の機会に回しますが)

難しいんだけど、それでもがんばって自分で決めるとね、
今、自分がやるべきことが自ずと見えてくるんです。

やることがわかれば、ただそれをやればいいだけだから、
不安はかなり軽減します。


先生が言ったから、家族が言ったから、友達が言ったから……と、
自分で選択することを放棄すると、何かあるたび不安に襲われます。
(まあ、誰かが言ったから、そうするっていうのも選択の一つではあるんですが、この場合、自分が納得してないのに選択することを指します)

うまくいけばいいです。でも、何かちょっとでもつまづいた時に、自分で納得していないと、人のせいにしたくなってしまうんです。

「本当は私はこうしたかったのに、あの人がああ言ったからこうなったんだ!」
って。これ、本当に不毛。なぜなら、人のせいにしても何も変わらないからです。変わらないけど、怒りってものすごくエネルギーを消耗するから。
そんなエネルギーがあるなら、病気と向き合うことに使った方がいい。


自分で調べて、自分で納得して選択したのなら、うまくいかなくて、
多少ショックを受けたとしても
「そっか、これは違ったのか。じゃあどうしようか?」って切り替えられる。
足を止めず進み続けられるんです。

これは、病気に限ったことではなく、生きていくことそのものにも
言えることだと思うんですが、病気の時は特に重要だと思います。

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