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溶けない名前「ぼくらの倒錯ごっこ」という歌の歌詞について考える

もう直ぐ夏が来ますね

初夏に備えてノスタルジーを耳に備蓄して思春期の夏休みの補修の通学路を歩いている気分になりましょう。なりたいです。

早速、思春期の夏休み気分を味わえる名曲について考えていきます

この曲は私が中学生時代に初めて聴いてから溶けない名前さんの虜になった一曲です。

ぼくらの倒錯ごっこ/溶けない名前

ミュージックビデオ

https://youtu.be/Ww-yvAx16pM

(CDジャケットと同様にノスタルジックで素敵なmvなのでおススメです)

「教えてV感覚」というアルバムの最後に収録されている溶けない名前さんの中ではアップテンポでキャッチーな楽曲です。

同じ歌詞がループされた後に下北弁?のフレーズが突然入る曲なのですが

イントロの歪んだバンドサウンドに灼熱を感じて胸が焦がされ、更に清涼感のあるクセになるシンセサイザーのメロディが入り混じります

「眠れる?眠れない 十七歳」

というフレーズがノスタルジックで耳に残ります。
「十七歳」という思春期を彷彿させるワードがジャケットのセーラー服ワンピース眠る少女と結び付いて更にノスタルジックな世界観が強まっています

アートワークはもしかしたらこの歌詞が元になっているかもしれませんね

サビの

「赤いの 感情のそばで 忘れた 少女が振り返るの」

というフレーズを少女のような優しく舌ったらず歌い上げるボーカルさんの高音とジワジワとしたギター音とシンセサイザーのキラキラとした音が相まって清涼感を感じさせます

歌詞は不思議ですが「少女が振り返るの」というフレーズが何とも不気味でロマンチック

先ほど述べた下北弁?らしきフレーズは

「ことばならめさっけ 夢日記の徹底放棄

そこでくられまって ぼくらの倒錯ごっこ」

です。

私調べによると「さっけ」は下北弁で「さっけね 」
意味は「どうということもない」でしたが正しい答えが分かる方教えて下さい。

もし下北弁が正しければ

「ことばならどうということもない」

という歌詞の解釈になりますね。

ちなみに「くられ」は

「繰-られ」であれば長いものを手繰り寄せる

「抉-られ」であれば刃物などをつきさしぐるりと回してくり抜く

**人の心に激しい苦痛・動揺などを与える。 **

真相を明らかにしようとして容赦なく追及する。 「現代の世相を-・る」

です。

また「倒錯」の意味は

逆になる、または逆にすること。ひっくり返ること。ひっくり返すこと又は本能や感情・徳性の異常により、社会・道徳にそむく行動をすること。

なので、私は「くられ」は「抉-られ」と捉えました。

どちらにせよ禁忌的な歌なのではないかとこれらの解釈を得て感じました。

落ちサビの歌詞を直訳すると

「ことばならどうということもないから夢日記を徹底的に放棄する」

何処か達観しているような一文です

「そこで抉って(まって(待って?)) ぼくらの本能や道徳にそむくごっこ」

抉るというフレーズがもしも正しくて、
「倒錯」の意味とマッチさせると少年犯罪もしくは不純異性交遊もしくは不純同性交遊を意味する歌詞なのかもしれないと感じました

サビの「赤いの 感情のそばで 忘れた 少女が振り返るの」

「赤い」は血液または血痕

「感情のそばで忘れた」は理性が飛んで何かを忘れている様子

「少女が振り返る」は忘れていた少女が振り返った様

と全てを踏まえた上で解釈させて頂きました

私はこの歌の解釈は2パターンだと考えられるのですが、

ここでは人物を指すフレーズが「少女」のみですが
タイトルが「ぼくら」であるので、登場人物は二人以上と仮定させて頂きます。

ちなみに初めに「十七歳」というフレーズが出てきているため、少女含めた人物全て十七歳とみなさせていただきます。

そして冒頭の歌詞が

「思い出 思い出す 思い出せない 動けない眠れる 眠れない 十七歳」

とありますので思い出を思い出して思い出せないぐらい又は思い出したくないぐらいショッキングな事があって眠りにつけない十七歳の人物

もしくは、

思い出を思い出そうとしても思い出せなくて動けなくなって眠れなくなった十七歳の人物

どちらかの回想シーンがサビと落ちサビの歌詞であると仮定させて頂きます。

パターン① 少年犯罪だった場合

抉って血が出るほど少女を傷つけた(もしくは殺してしまった)自分は被害者の少女が振り返る感じがした様子

自分と少女の二人、もしくはそれ以上の人達で抉って血が出るほどを人を傷つけてしまい(もしくは殺してしまった) 一緒に殺した少女がこちらを振り向いた様


パターン② 不純異性(同性)交遊だった場合

抉って(指又は陰茎又は何物かを少女の中に挿入して)少女から血が出て少女がこちらを向いた様子

「ぼくらの」というフレーズには「十七歳の我々だけの」という秘密を感じさせます

落ちサビの達観具合が①もしくは②をしたことにより言葉よりも上級な何かを感じて、魂が腑抜けたような揺れ動く思春期の不安定な「達観」を感じます

倒錯「ごっこ」というフレーズに遊びを感じたので、私は恐らく②のパターンではないかなと感じましたが一概には言えないので真相は不明です

この歌の真相が分かる方がいらしたらぜひ教えて下さい

ちなみにこのアルバム「幽霊少女は八月を殺す」というノスタルジーの代名詞のような寂しげな楽曲から始まります。

二曲目は「「さよなら」が呼んでる」という夏のうつつが終わり、秋の始まりを歌ったまさにこのアルバムを表題するようなキーボードのメロディーが泣けてしまうぐらい切ないナンバーです

三曲目は「こわいせいめいたい」イントロのギターが透き通るように爽やかでベースラインも素敵です。
男女ボーカルなのに声が喧嘩しないどころか、優しい声質同士がマッチして非常に癒されます。
歌詞が非常に解読が難しいので何度でも聴きたくなります。

「教えてV感覚」Apple Music

https://music.apple.com/jp/album/%E3%81%8A%E3%81%97%E3%81%88%E3%81%A6v%E6%84%9F%E8%A6%9A-ep/1292500891


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