毎日が卒業式

感覚や感情の変化、一般論の大事さに気づく時

本当の意味での成長痛をミシミシと音を立てて私の心は感じている

大人になるということは思春期からの卒業よりも痛みが本格的なのだ

毎日卒業式の儚さや例え難い苦しみを感じながら生きている

友達は会う度に私が泣いていると言った

私はまだ若いということが本当に辛いと友達に言った

まだ若いということはもう二度と経験したくないあの痛みがまた何度も訪れるのだ

視野が広がるともう二度と経験したくないあの痛みがもっと痛いものに変わるのだ

大人になって忙しくなると自分の中での優先順位がハッキリしてきて本当に大事なものが何であるのか厳選されていく

私が大人になる度にその大事なものとのズレが生じて、取り返しのつかないぐらいの苦しみを感じる

小学校の友人と久々に会った時の「もう次会うことはないかな」と思うあの気持ちがこのようにスッパリした物ではなく難しいものに形を変えてやってきた時に私は言語化できなくて傷つき傷つけて大事なものからの卒業式を行うのだ

不本意だけれど私が大人になったことに気づく人は今まで同じレベルで関わっていた人ではなく、私を見守る私が尊敬する人たちだけなのだ

本音を言うと同じレベルで関わっていた人にも私の成長に気づいて貰って一緒に変わって欲しいけれど他人の気持ちを変えることは不可能なのだ

私は社会人の年なのに未だにアイドルしかやってこなかったのでいずれこの大事な肩書を失った時に世間との感覚のズレを最小限に抑えたいという覚悟と変身願望が強いので過ちに気づいたらすぐに変わりたいし尊敬できる人に私を変えて欲しいと考えるので「他人は絶対に変えられない」ことを認めたくないのも本音だ

押し付けがましいし自分は凄く自分をよく分かっているので他にも自分の傲慢さに対して思うことはあるけど書き出したら切りがない

この短い人生でもう死んでしまおうと思うぐらい辛い事は沢山あったし、もし昔の希死念慮やヒステリックに逃げるあの時の私が今現在この大荷物を抱えて涙で化粧がはげてご飯も食べずにフラフラ歩いている私だったら本当に死んでいたかもしれない

本当に死んでいたかもしれないと思うぐらい苦しかった

いつもは乗らない時間と路線の電車に乗って恥ずかしげもなく泣いた

降りてまた声をあげて泣いた

深夜に実家のチャイムを押したらピッと応答の音を立てて無言で切られた

当たり前である。私はまだ幼いと思った

私は人として尊敬できる人としか関らず、その人たちの背中を追いかけて一生卒業式を行わない人生しか選べないのだ

充電が切れそうな携帯に沢山の友達から連絡がくる

これで良いの、これに感謝し続けながら生きるの

自分の情に熱く自分が限界を迎えるまで向き合ってきたものを見捨てられない性格が大嫌い

自分の長所が嫌いになるなら向き合い過ぎないという答えが目の前にあるのね

まだまだやっぱり変わりたいです

なんとなく辛いまんま生きてきたあの長い歳月より変わっていく自分を受け入れてもらえない今の環境や自分自身が辛いです

いつかのライブに向かう電車で泣きながらはるきちゃんと落ち合って「文ちゃんが大人になることは当たり前だし良いことだよ。大人になることは当たり前だから間違ってないよ」と言われました

私ははるきちゃんの人生や脆さも全てではないけど知っているので私は間違ってないと思う

吐きそうなぐらい泣いて明日も明後日も明明後日も髪のツヤも肌のツヤもご飯のこともどうでも良くなった今、ライブは休みたくないという強い気持ちだけはあって良かったと思った

私の嘘が正直なところも、正直さが正直すぎるところも罪悪感になりながら暫くこんな夜を続けると思う

破壊はもうしない。破壊されたものを無理に修復しない。破壊されたものを維持する夜をこれからは過ごす

「空々しい慰めも実は自分に言っている」と熊谷幸子が歌う。

私はこれから行われるライブの予習で自分の歌詞を見ている。

誰かのためにと書いた歌詞は全部自分に言われているようでドキッとした

自分で自分を慰め、励まし、正当化していたのかもしれない

本当は私が無理していれば幸せだったあの頃に戻りたい

私は幸せじゃなかったかもしれないけれど

それでも良いと思ってしまう今が過ぎ去るために私はまた戦うのでしょう

クスクスと笑いながらお気に入りの布団で寝るために


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