私の出産エピソード〜産まれました!!〜

次の日の朝 目が覚めた。

あれから一度も起きることなく爆睡!スッキリ!

明日頑張ろうね。って約束したからしっかり寝させてくれたんだね。

なんてお利口な子なのー。

朝ご飯を食べて検温とかされながらテレビを見て。

陣痛の間隔は安定の10分程度で痛みも耐えれる。

日曜だから父も病院にきて、姑さんもきてくれた。

両家が会うのは結婚式以来だなあーって眺めながら父の方がソワソワしてる感じ。

この調子だとまだまだだから、生まれそうになったら連絡するよ。って伝えて

父は一旦帰ったけど、姑さんは残ってくれた。

私には母がいなくて、自分が生まれた時の話もリアルに母から聞けなかったし里帰りする場所もない。

でも落ち着くまで旦那さんの実家でお世話になれることになっただけでも有難い。

姑さんは元保母さんで2人兄弟の母。

心強いったらありゃしない!


「横になってるよりも座ってる方がお産が進みやすいよ」

って言われたから少し廊下を歩いたり、

ベッドに座ったりして午前中を過ごした。


だんだん陣痛の間隔も狭くなって痛みも強くなってきてるけど、まだまだ陣痛室に移動するところじゃないみたい。

なんだかんだでお昼ご飯もしっかり食べれて準備は万端!


午後から本気出すよーー!!

って心の中で赤ちゃんに話しかける。


座ったり歩いたりしてたら急にお腹が痛くなって

立てなくなって

イテテ…って言いながら車椅子に乗って陣痛室に移動する。

ここから子宮口が10センチ近く開くまでがしんどい!!

覚えてるのは、旦那さんが頑張れー!もう少しだから!って背中をさすってくれたけど痛いのは背中じゃないんだ!!!

痛いし産まれそうなのにまだって言われるし、頑張れ!頑張れってずっと背中ばっかりさするし、
このもどかしさに耐えれなくて


頑張っとるわあ!!!

てかさ!!ずっとさっきから背中ばっかさすっとるけど痛いのそこじゃないんだわ!!

ここじゃあ!!こーこ!!ここが痛いの!!!

わかった?!!


って旦那さんに向かって叫んだこと。

その時の旦那さんの引いた顔。これだけは忘れない。w


そんなこんなで子宮口も開いてくれて分娩台へ上がる。


上がったらこっちのもん!!

やっと産めるーーーって開放感。

天井にはイルカの親子の絵画が飾ってあるけど見てる余裕なんて1ミリもない。


旦那さんは立ち会い出産をしてくれて、ずっと手を繋いでくれてた。



イキんでー!息吸ってー!赤ちゃん苦しいよー!

吐いてー!イキんでー!!



イキんでますーー!!

もーイーターいー!!やだー!無理ー!

って言いながら先生や助産師さんの指示に従う。


頭見えてきたよ!

赤ちゃん頑張ってるよ!

もう少しだから、お母さん頑張ろうね!


ずっと横にいた旦那さんが

「aya!う◯こやて!う◯こするみたいにイキんでみ?」

って言い出した。


は、はい??

さっきは痛くもない背中ばかりさすってさ、

今度はう◯こ?シンジラレナイ…

最初は無視してたけど

「ayaちゃん!もう一回頑張って!」

「う◯こ!!う◯こやよ!!」

ってうるさいし、先生や助産師さんもいるし、そのワードを何回も言われれるのがだんだん恥ずかしくなってきてう◯こするみたいにイメージしてイキんだ。



オギャーー!!オギャーーーー!!


産まれた。


元気に泣いてる

顔を真っ赤かにして全身をつかって元気に泣いてる

「おめでとうございますー!元気な赤ちゃんですよー!
よく頑張ったねー!」


助産師さんのこの言葉でホッとした。

「aya、よく頑張った!」

旦那さんがまた手を握り直してくれた。

へその緒は旦那さんに切ってもらって、赤ちゃんは看護師さんに抱かれて身体をキレイにしてくれてる。


「やーだー!赤ちゃん、おしっこしとるー!

気持ちよさそうな顔して〜本当に元気な子やね〜!」


って看護師さんが笑いながら、

赤ちゃんを私の胸に優しくのせてもらって
カンガルーケアをした。


産むときは大の方。産んだら小の方って、どんな親子や!w
って旦那さんと看護師さんと笑い合った。


こんな小さな身体で呼吸して心臓もちゃんと動いてる。


細くて柔らかい指。

ピクってたまに動いたり指を開いたり握ったり

すべてが愛おしい。


私の鼓動の速さもだんだん落ち着いてきて
赤ちゃんの温もりを感じながら目を閉じた。



生まれてきてくれてありがとう。



後で聞いた話


分娩台に上がって30分の超スピード安産だったそうです!


前日の夜から陣痛はきてたけど、

今日は寝て明日頑張ろう!って話しかけたら

しっかり寝れたし

次の日も本気出すよー!って話しかけたら

無事に産まれてきてくれたし

たくさん赤ちゃんに話かけてあげることって

本当に大事 大切 って思う。


だったらもっともっと話かけてあげればよかった!
色んな音楽も聴かせてあげて、色んな本を読んで、
色んな景色を見て、色んなものを食べて
自然の中でしか感じられない感覚もたくさん味わって伝えてあげればよかった。

妊娠中の私に言いたい。


ママと赤ちゃんは繋がってる。

私の友達や知り合いに赤ちゃんができた時には、
胎教とマタニティヨガの素晴らしさと、
イキむ時は大をするイメージよ!と伝えてます。


あ、あともう一つ。
私がイキんでる時、

旦那さんとずっと手を繋いでたんだけど、
指が折れるかと思うくらいのバカ力だったそうです。w


何年経っても忘れない、
笑いあり、感動ありの出産エピソード。

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