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23年12月08日の日記

さいたま国際芸術祭2023について。
既にもう一つのブログで書いたのだけれど、追記。

水をテーマにしたシアターのような空間があった。

そこに行くまでに、水面を模したアブジェが置いてある部屋を歩く。ある一定の高さを水面に見立て、水面上には普通の…例えば事務用椅子があり、一定ライン下は水中なんだなと思わせる白く朽ちたような椅子が上下対称に設置してある。そういったオブジェが3~4個、バラバラに配置してある。


アイデアは素晴らしいと思う一方、それを「ここに水面がある」と認識するのは難しかった。どうみても地上だから。
(…と思ってたが、今画像でこうしてみると、水面ぽくというか、蜃気楼のように目の錯覚が起きて驚いた。後ろのカーテンと、水面を表す波を打った針金がすごく良い仕事をしている。当時は全く気付かなかった。
ちなみにこの撮影はこの場所からしか許可されず、内側では禁止だったのだが、一番それと見える場所がここなのだと今分かった。)

この部屋の先にシアターと椅子があり、そこでは池の真ん中のような場面で水中と水上の丁度真ん中にカメラを設置しており、延々と空気がボコボコと水中からでる音、そしてたまに聞こえるシュー、シューという呼吸音のようなものが聞こえる。
ここで椅子に座ると、この水と空気の丁度境目を体験できる、というブースなのだろう。

「この映像を撮った人は一体どれぐらいの時間水中でこうやっていたんだろう、それとも呼吸のような音や空気が定期的に送り出されるのは機械でできるから実際入ったわけではないのか、芸術家はそこにリアリティを出すために本当にやりがちなイメージがあるし…いやそもそも池に入ってはいけないかも知れないからやっぱり機械だけ設置して後で合成か」
…などと考えていて、隣の相沢さんにもそのようなことを伝えたら
「先生はそういうことを考えるんですね、その、どうやって作ったのかとか…」
と言われて「あ、普通は違うの?」と思った。

私はエンターテインメントを作り手側から見がちで、真に楽しめないことが多いかも知れないとその発言きっかけで考えるようになった。
人の視点とは面白い。
この日だけでも、相沢さんから色々と目から鱗な発言を多々頂いた。
違う職種で、生きている場所が違うと思うところも変わってくると実感した。
今後共仲良くしてほしい。頼む。

この日は声優の相沢舞さん、DOAXVV生放送MCの織永さわさんと初めて一緒に遊んでもらった。
さわさんとは家に呼んだり球場に行ったりと何度かプライベートの付き合いはあったが、相沢さんは初めてだ。

正直、声優さんを誘うのはハードルが高い。職業によって一括りにするのは良くないが、過去何度か仕事で声優さんとお会いしてなんとなく壁を感じているのは事実だ。それはこちらが勝手に持ってるイメージだったり、思い込みだったりする。人気のある方が多いので、忙しいだろう、というのもある。
仕事場では気軽に話しかけることはできても、プライベートに誘えるかどうかは別だ。
まぁその辺は相性なので、職業は関係なく、話してて楽しいな、とか向こうもこちらを気に入ってくれてるのかな、とかそういった部分が重要なのだが。

実際のところ、私が昨今お会いした声優さんたちは皆さんフランクだし、話しやすいし、全然付き合ってくれた。

今回は「ちょっとでも興味をもったものは何でも触れてみよう」という昨今のテーマのもと、勢いで企画したが、
それ以上に色んな人と接する事も重要だなと思った。
漫画家の枠の中だけでいたから、人間不信になってた。よくないね。

通常の大人はこういうイベントものでなくても、普通に「呑み」とかで誘えるんだろうな。
私は下戸だし夜は活動したくないのでお昼、尚且つ、お茶かごはんでしか付き合いたくない。
付き合いにくい大人だな、私。

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