色眼鏡を外したい。

今日はアルバイトだった。
週イチのド近所での事務アルバイトである。まだ入って一ヶ月でしかも週イチなのでまだまだまだである。一緒についている先輩がいるのだが、もうその人は超ベテランで、この人に聞けば何でもわかって…は、普通なのだがもうとにかくサバサバ女子である。優しさもなにも見せない感じの。
最初の2階は違う人が指導係だったので、あまりにも最近このサバサバ先輩がついているので「これはひょっとして私のデキが悪すぎて厳しい人が上についているのか?」と疑心暗鬼になるレベル。
でもよく考えたらデキが悪いもなにもしてないのである。大きなミスも特にしていない。
ただ起こしたミスが2つ
①スタンプ押してるときに他のことがあって朱肉の蓋を閉め忘れて放置
②「存在は知ってるけど作り方は知らない」と伝えたら歪曲して「見たことも聞いたこともない」という意味で先輩に捉えられていた(すぐ誤解は解けたが)
…と、たわいないミス2つ。
でももうそれでビクビクしている。次はないとつい思ってしまう。
ちょっとした雑務をやりながら電話番をしているのだが、今日は電話の取次をスムーズにできなかった。
それだけで、「あ、終わった」と画面蒼白になった。
その電話処理が終わったあと上の人に言われたのは「教えてないんだから今後はこっちにつないで」だった。私は要件を聞いてからつなげようと思ってたのですが…、て、そんなの言い訳でしかない。ああ、終わった。私はろくに電話をつなぐこともできない。出来損ないだ。仕事できない。人を煩わせることしか出来ない。死んでしまえ社会不適合者…
と私のメンタルは最下層まで落ちた。
だが、落ちて気づいた。
「重大なミスか?これ?」
A、大したミスではない。ミスですらない。

なんというか私は人前に出ると、特に年上の女性の前に出るとエスパーになろうとするらしい。とにかく一人で解決。怒られないように怒られないように。一人でスムーズに解決しなければいけない。聞いたら怒鳴られる。叫ばれる。…と信じ込んでいるらしい。
でもそんなもの無理である。今日で出勤6回目。無茶である。
だけど必死に取り繕うとする。そして失敗したらとことんメンタルが落ち、死んでしまえと己を罵り、大げさに平謝りをし。

無茶と、顔面蒼白、そして大げさな平謝り。
はい、そんなやつ職場にいたら最悪ですよね。
(大げさな平謝りなんて「私はこんなに謝ってるのに」と逆ギレしてるのと一緒だ。いや相手を加害者に仕立て上げるので逆ギレよりタチが悪い)

いつからこうなってしまったんだろう私。こんな。誰も得しないことを

とぐっと考えてみた。
考えるまでもなく母親のせいだと、思う。思いたい。

あの人は私がやることすべて気に食わないのだ。
「お前はいつも尻が重い」と怒鳴り
「なんでお前は余計なことばかり」と怒鳴り
「言わないと何もできない」と怒鳴り
「自発的にやってもこれじゃあやってないのと一緒」と怒鳴り
彼女なりの最上の褒め言葉は「やれば出来る子なのに…」である。
大人になったって駄目だった。
彼女は怒鳴って殴ってそして被害者というスタンス
全ては私が悪いという。まあ確かに子供の頃は父譲りの酷いADHDだったから正気になったのは20を越えてからだといえよう。彼女は確かに被害者でこちらは加害者である。

しかし私はもうきっぱりと役所と警察の世話になり縁を切ったので、二度と私と彼女の縁は交わらない。だから加害者にも被害者にももうならない。

…なのにどうして、
彼女以外の人間も加害者だと思ってしまうのか。
だから彼女以外の人間に対して加害者になってしまうのか。

『年上のサバサバする女性は本当にどうしてもだから苦手だ。』
なんて、一言で済めばいいのだがそれで済ませたいならもう死んでこの色眼鏡を強制的に外すしかない。
それもなんかなあ、なんとかならないかなあ、

別に仕事でちょっとミスったからって大丈夫なのにね。
PCが使えるんだから、五体満足なんだからここ以外だっていくらでも他の仕事があるんだから。
ちょっとミスって死ぬならそれはそれで本望な話である。

いつまでずっと囚われてるんだろう。

未来は何も決まってないのに。もったいない。

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