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あなたの歌を聴かせて(WayV/XIAOJUN)

アイドルを追いかけるようになってまだ日の浅い私だけど、音楽そのものとの関わりは割と長い。聴くのも楽器を演奏するのも歌うのも大好きだ。

とはいえ、それなりに曲を聴いていながらも、アイドルが歌う姿に共感するという経験をしたのは最近で、私にその初めてをくれたのはWayVのシャオジュンさんだ。
私がシャオジュンさんに出会ってからそんなに時間は経っていなくて、追ううちにシャオジュンさんの様々な姿や歌に出会うことになり、このnoteを書くときに参考にするものを選ぶのに苦労して困ってしまった。まだまだ触れていないコンテンツも歌もたくさんある。でもそれを承知で、今の私の思いを書き残しておきたい。

シャオジュンさんを知ったのはNCT2021の「Beautiful」のMV。その時は名前は分からなかったけれど、ご自身のパートを歌うシーンに目を惹かれた。
(NCTを見るたび私は「みんな違ってみんないい」という言葉を思い浮かべる。それぞれに素敵なところを書き連ねたくなるので大変だ。)

サムネイルでは最前列左から2番目でしゃがんでいるブルーヘアの方、本編では1:20あたりでアップになるオレンジの椅子に座っているのがシャオジュンさん。

意識して聴くと、とても伸びやかな声だった。特に最後の響かせ方が好きで、ほんのわずかなパートなのに忘れられなくなってしまった。この声聴いたことあるな…と思っていたらこのアルバムに収録されているNCTUの「Universe(Let's Play Ball)」だったし、「Make A Wish」だった。こうやって知っていることがらが繋がっていくと、どんどん知りたくなる。

ところでNCTを大好きになっていくのを後押ししてくれたもののひとつに、レコーディングのビハインド動画がある。
(ちなみに初めて見た動画がNCT127の「First love」のレコーディングビハだった。ヘチャンさんの生歌に初めて触れたその時から虜になっている)

もちろん「Universe」のレコーディングビハも観たことがあったからもう一度見返すと、お顔が分からずとも、声ですぐにわかった。そしてその姿を見て「ああ、私この人の歌い方、わかる」と思ったのだ。

正直今までアイドルの姿に「共感する」という経験がなくて、でもあまりに自然に「わかる」と思ったので気付いた時には驚いた。SNSを通じて知り合った方々が「共感して自分を重ねてしまう」というのが少しだけ分かった気がした。

シャオジュンさんの歌う姿を見ると、体の、顔のどこに声を響かせようとしているのか分かる気がするし、多分同じフレーズを歌おうとすると自分も同じような体の使い方をして声を響かせようとするんじゃないかと思う。
そして何より歌うことを楽しんでいるように見えて、歌うことが好きなんだろうなと感じることができる。シャオジュンさんに出会えて自分もまた歌いたくなったし、シャオジュンさんが歌う姿を見ると、自分の体も響くようで満たされた気持ちになる。

シャオジュンさんの歌う姿が好きな理由に、その表情がある。感性豊かな歌声のためにも必要なのかもしれないけれど、歌う姿を見て幸せな気持ちになれる時間が大好きだ。
コンテンツなどで見せてくれる表情の豊かさも好き。意識してか自然とそうなるのかは分からないけど、彼の「意志のある表情」というのに惹かれる。私は外見を内面の一番外側だと思っているので、人柄のようなものをその表情から感じ取って、素敵だなぁと思っている。

シャオジュンさんに出会ったおかげで私は中国語の歌に親しむことができた。馴染みのなかった言語の歌に触れることができるのは幸せなことだし、好きな歌声でその言語の魅力を味わうことができるのは私にとってとても贅沢な経験になっている。
(リンクは「Let me love u」のビハインド。右から3番目がシャオジュンさん。7人の生の歌声をたくさん聴くことができるのでとても幸せな気持ちになれる。)

「喉の調子があまりよくなかった」と吐露したとき、どんな気持ちだったのだろう。勝手に思いを馳せ、似たような経験をしたことがある(と思っている)自分の心はしくしくと切なくなってしまう。シャオジュンさんの誠実さを感じるインタビューのひとつだ。これからどんどん声が成熟していく中で、特に声を音源に閉じ込める歌手にとってはその一瞬一瞬が勝負なのだろうと思わずにはいられない。
一方でその時の声というのはその時にしかないのだから、一曲一曲は宝箱のようだとも思う。聴き手にとってはそれはそれで貴重なものを聴かせてもらえるのだから、ありがたいことだし、同時にシャオジュンさんがご自身の歌について苦しく思う暇がないほどにたくさん歌える機会があってほしいと願っている。

これからたくさんの活躍が待っていると信じているし、自分が応援できる限りは、見て聴いてその美しさに触れたいと思う。所属するグループのあれこれはあるにしても、私はとにかくシャオジュンはもちろんのこと、歌を愛して、歌うことが大好きなアーティストにはそれを表現する機会が保障されてほしいと願っているし、私も大好きな歌声でたくさんの曲を聴きたいと思っている。

どうか、どうかいつまでも歌うことが幸せでありますように。あなたの歌が大好きな、私の願いです。

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