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EARTH FESTA 2024:小さな想いを大げさなお祭りにする

自分が今着ているその洋服の、素材を考えることってあんまりないですよね。
洋服は布から出来ており、デザインがあり、染めるとか織があり、更には糸がある。糸は紡いで作られている。私たちが服を選ぶとき、価格か、手持ちの服とのバランスとか、好きかどうかどういうシチュエーションで使うのか、そんなことを考えながら選ぶけど、それが自分自身の見せ方・表現につながるのだけど、作られ方に想いを馳せるのも楽しいじゃないかと、私は思っている。
素材調達・製造プロセス・物流・使い方・廃棄まで、ただ安く作るだけじゃない価値を追求しているいわゆるエシカルブランドは、私から見るとわざわざ苦労するルールを課しているようで、もっとそのこだわりポイントが広く知られると良いのに、といつも思っている。そもそもはそんな想いからイベントを開催するに至った。今週末、2024年3月2日&3日に開催する。
とはいえ当方かなりの小心者で、行動を起こすのが苦手。当然そんな大それたことひとりでは出来ないので、EMSフェローコミュニティで話をし始めて、この人は外せないわという人の協力をまず無茶振りで取り付けた。泣き落としの準備もしていたけど快く協力してくれる方ばかりで、感動で泣いた。当初の私の予想は正しくて、今週末の開催だけど、私自身が大変な思いはほぼしていない。(これが誰かの犠牲の上でないといいなとは、強めに思ってはいる。)
自分だけでのアイデアではないからこその、面白い企画も出来上がっている。まずはイベント名である「EARTH FESTA」。敢えてエシカルとは言わず物販系に特化せず、地球とのつながりを感じるお祭りになった。結果地球由来なら何でも出展OK。素敵な人たちが得意技を披露する場になった。
そしてなんだかEARTHっぽさを感じる、パンダ・カフェと称するパンダの写真を見ながらパンダ雑学や老壮思想をお話する会が誕生する。パンダの写真は写真家の方が撮られた本格写真。この展開は、ありのままを楽しむこのコミュニティらしさが全面に出ている。
生産現場とzoomをつなぐのも、ハイライトのひとつ。zoomという技術のおかげで、すぐには行けない生産地と私たちが同じ時間につながって、作り手と話をすることができる。
NPOの活動紹介は、ターゲットと内容を絞った勉強会とは違い、お祭りの中でどさくさに紛れて社会課題の話を入れていきたいから。とにかくゆるく楽しく話したい。それが日常の一部になって、社会の変化になると思っている。
遠いようで私にとっては非常に近い、「エンジニアの人の話を聴く楽しみ」も体験できるコーナーも設けることができた。エンジニアの人の話を聴くのが楽しいのは、エシカルファッションが好きな理由と共通している。コンピューターシステムを開発する過程にも、使い勝手からは想像できない様々な苦労が、作り手であるプログラマ・エンジニアの方々によって紡がれている。そんなことはこっちの記事で書いている。だからこそこのイベントでは、「つなぐマップ」システムも紹介する。(つなぐマップについては、また別途ちゃんと書きたい)

つなぐマップで作ったEARTH FESTA 2024の紹介画面

出展者詳細:楽々テラスの記事

このイベントで私が味わいたいのは、日常的に触れる物の背後にあるストーリー、作り手の情熱やこだわりを深く掘り下げる楽しさだ。エシカルファッションやテクノロジーや、はたまたそれぞれ個人個人の背後にあるストーリーはそれぞれが深くて面白い。それは、ただの物を買って使うこと以上の体験で、引いては私たちの選択が世界に与える影響につながればなあって思っている。

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