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S5 2030年眠りの未来

*別プラットフォームで運営していた過去の留学記を移行したものです(留学期間:2016-2018)

未来学の最後の授業は、学期の中頃あたりからチームごとに準備をしていた未来シナリオビデオを使ったワークショップシリーズでした。グループごとにテーマが違っていて、〇〇の未来「身体能力増強」「栄養」「少年犯罪の刑罰」「災害救助」「ワークライフバランス」「フードサイエンス」と、私たちの「睡眠」だったかな。

私たちのグループは、「眠りの未来」をテーマにしてこんなビデオを作成しました。

2030年、現在少しずつ解明されてきている眠りのメカニズムが大分明らかになり、遺伝子から最適な睡眠パターンを割り出すことが可能になった。そんな中、企業は眠りの力に注目し効率を上げる為に就業時間中にも睡眠パターンに合ったお昼寝を課すようになった。更に、PRODUCTIVE SLEEPと呼んでいる、睡眠中に新しい情報をインプットする手法も取り入れた。といったシナリオを描いています。

ビデオにすることで、描いている未来が可視化されるのを体感しました。人に説明する為には、細かいところまでシナリオやグラフィックなどを作成していく必要があります。

クラスの発表は、各チームに約30分与えられ、その中で最大5分のビデオのお披露目。残りの時間は作成したシナリオを活用してワークショップをするという形で進みました。こういう場合は、どれだけ聴衆を参加させ巻き込むか。私たちのグループは架空の会社の新入社員研修の設定で、研修の一環としてビデオを見てもらい、4つの睡眠パターンに別れて1時間を10秒に見立て1日の流れを体験してもらう形にしました。

なかなか好評だった小道具。4つの睡眠パターンごとにステッカーを配布。これを付けるだけでクラスメイトが乗ってくる。笑。

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他のグループは、いくつかのグループにクラスを分けてディスカッションをしたり、仮定を置いてそれに基づいて意見を出していったり、ディベートをしたり。Future's wheelsと呼ばれる1次、2次、3次的な影響を書き出していく未来学フレームワークを使ったグループも。

さすがに1年半経つと、参加型のミニワークショップのバリエーションも増えてきた。DMBAのクラスはどれもかなり参加型なので、たまに一方通行のコミュニケーションスタイルを好むゲストスピーカーなどが来ると、みんなそわそわしてくる。人ってやっぱり、ただ話を聞くだけよりもディスカッションに参加する方が何倍も頭に入ってきます。

他の未来シナリオビデオはこちらにまとまっています
CCA DMBAチャンネル

この未来学については、今学期で1番人に話していたかな。20年、30年先の未来を過去や現在起こっていることから予測し、そこから現在にまた戻し戦略を立てるという考え方はとても新鮮で、今の時代に合っていると感じています。デザイン思考は未来志向のフレームワークであり、DMBAではこのForesightとサステイナビリティの考え方を常にデザインの一部と捉えています。私たちにとっては選択科目でしたが、今年のプログラム改変から必修になったのも自然な流れのような気がします。とても実りの多いクラスでした!

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