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理想の男とホントの別れ

先週の火曜日
私が頼んで会いに来て貰った。

凄く体調が悪くて、動くのもやっとの姿で
会いに来てくれた。

「検査入院の日にちが決まったけど
1週間で帰って来れんかもしれん」

こう言っていた。
しんどそうではあったが普通に会話は出来てた。

帰り際私の手を握って
「またね」
と帰っていった。

入院当日
くれぐれもコロナには気をつけてと
メッセージを送った。

「ありがとう。
1週間で帰れんかもしれんけど。」

と返事が返ってきて
それからは二度と連絡はなかった。

というより連絡は出来なくなった。

入院の2日後、この世を去った。

何故私が亡くなった事を知ったか。

今日の夕方。
「この辺で〇〇葬儀場ってどこですか?」
と聞きに来たお客様がいた。

私は職場周辺の事がわからないので
相方が教えていた。

その時、胸騒ぎがした。
嫌な予感がした。

仕事が終わりコンビニで新聞を買った。

彼の名前が黒い枠に囲まれて載っていた。

途端に涙が溢れた。
体調がどれほど悪かったかは
私には隠していたのだろう。
私がまた倒れたりしない様に
気を使ってくれてたのだろう。

帰りの車の中でずっと泣いてた。
もう会えない。
声も聞こえない。
抱きしめても貰えない。

彼の最後はさぞかし辛かったと思う。
痛くてどうしようもなかっただろう。

そばに居てあげられなかった。

前に彼は言ってた。
「お前にずっとそばに居て欲しい」

本当に離れちゃったけど
私はずっとそばにいるよ。
いつでも私のとこに来てくれていいよ。
まだそっちには行けないけど。

最後のお別れに私は行けないけど
私はずっとあなたの最愛の女です。

生まれ変わったら今度こそ
一緒になろうね。

ずっとずっと大好き。

今日までありがとう。
次に会えるのは私が死んだ時かな?

少しの間、私の元気が無いかもしれないけど
心配しないでね。

空から私を見ていてね。

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