〈感想〉飯山あかり氏の発信について

Awiです。
この4ヶ月の間、飯山氏のTwitter(X)、YouTube、雑誌、出版書、有料noteでの発信内容をずっと読み、あるいは見てきました。
(そうしなければ反証ができなかったからです。)
今回は、それについて個人の感想を書きます。

私は東大先端研教授の池内先生が書いたものが好きで読んでいる、田舎住まいのなんの肩書きもないただのオタクです。飯山氏には何がどう転んでも批判的な気持ちにしかならない、ということを前提にお読みくだされば幸いです。

これまで私の検証記事では、公開された情報をもとに、憶測をなるべく排除して公平な視点から書くことを心がけてきました。けれど今回は、完全に私個人のお気持ち表明です。特に面白いものは何もないです。
(このnoteを閉じるなら今のうち)

さて。

飯山氏の発信を、たくさん見て読んで感じたことですが、「飯山氏は自分が何か言われると過剰に反応するくらい自分の気持ちが重要だけれど、他者の気持ちに関しては本当に鈍感」ということ。

例えると、自分の傷の痛みには騒ぐけれど、同じ傷を受けた他人に対しては「何故そんな事で痛いって騒ぐの?」もしくは「あなたの傷なんて知らない」と言うのと同じようなものです。

そして、こんなタイトルをつけてしまう。



飯山氏の本で、中東で差別を受け、本当に嫌な思いをされた話を読みました。
世の中には、自分が嫌な目に遭った時に、自分のような思いを他人にさせないように努力する人と、別の他者に別の形で差別を繰り返す人がいます。
飯山氏にとって、差別を受けた体験は生かされたのでしょうか。

飯山氏は、あらゆる媒体で、いつも他者の批判を繰り返しています。それも「ウソをついている」などという強い語調で。

私は、意見が全く違っていても、人として尊重し合える関係というものは存在すると思っています。たとえそれが、形式ばかりのかりそめで、手に掴んだ砂のように簡単に指の間から滑り落ちてしまうものだとしても。
もしも、そんなものは存在しないというならば、永遠に人間同士の戦争や争いはなくなりません。私は、わずかな希望だとしても、掌に最後まで残る僅かな砂の存在は信じたいと思っています。

意見が違う相手のことを、一人の人間として尊重し、時にはその違う意見にも耳を傾け自らの内側を問い直していくことは、どのような世界であっても向上や進歩につながるものではないでしょうか。

飯山氏の発する言葉にはそれが感じられません。自分と意見が違う研究者に対し、その発信をウソと言い立ててそれを何度も何度も繰り返します。

その批判の仕方は、学術研究の向上や進歩に繋がりますか?
他の研究者に「ウソを言っている」と投げかけて、活発な議論や意見交換は可能なのでしょうか。飯山氏の発信内容は、違う考えを持った人に耳を傾けて貰い、そして対話が可能なやり方でしょうか?

飯山氏は「研究者」という肩書きにこだわりがあるようですが、自分と意見が違う研究者への批判ばかりを繰り返すことが、学術研究の向上に繋がるのか。疑問に感じます。

飯山氏がご自身の過去について語るように、日本の学術界で受け入れられないなら、日本の学術界の批判に励まずとも、海外に目を向けられるのも一つの方法ではないでしょうか。英語の読み書きにも困っておられないそうですし、何よりアラビア語はお得意だそうですから。言葉が通じるなら、SNSでもなんでも現地の研究者との意見交換や議論をして、それを日本語で日本にいる私たちに発信してくださるのもいいですよね。現地の情報を取り上げる日本メディアはとても少ないので、非常に有益な発信になるかと。

いくら博士号をお持ちだとしても、博士号に更新試験はありませんから、今現在の研究者としての資質はわかりません。そして、博士号を持っていても、研究職には就かずに一般企業で働いている方や、全く違う道を歩いていらっしゃる方は大勢います。研究者として切磋琢磨ができていないのならば、YouTube配信をしてブログ記事を書くお仕事をメインにしている「インフルエンサー」でしかないと、私は考えます。インフルエンサーが雑誌や新聞に連載を持つこと、または本を出すことは、不思議なことではないですからね。

そして、政治家を目指されるとのことですが、「自分の意見は絶対に正しく、違う人間は嘘つきである」という姿勢は、政治家には向いていないと思います。なぜなら、政治というのは、違う考えを持った人にもできるだけ情報を届けて理解をしてもらう努力をしなければ、社会をより良くすることが出来ないからです。

「お気に召さないなら、街宣見ないでください」だなんて、Twitter(X)に書いておられました。


こんな風に啖呵切るのは一見カッコいいのかもしれません。
でもそれはインフルエンサーなら良くても、政治家が有権者に言ってのけるのは驕りだと思うのです。

…以上の理由で、飯山氏の政治活動は全く支持しません。
何より、誹謗中傷と虚偽の情報が流されたことにより池内先生が対応に追われて、先生の時間を大幅に奪ったことは、あらゆる罵詈雑言を放ちたいくらいには怒っています。

ということで、オタクのただのお気持ち表明でした。
お付き合いくださりありがとうございました!

サポートいただいた場合は、すべて先端研ROLESへ寄付します。 ただし、どうも事務手数料その他で15〜20%引かれてしまうらしいのです。もし可能でしたら東大基金へ直接寄付していただくのが最も金銭的ロスが少ないと思います。よろしくお願いいたします。