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日常化させるサーキュラー

武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科
クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論Ⅰ 第12回
講師:Fog 大山 貴子さん
講義日:2021年9月27日

登壇者について

大山貴子
株式会社fog 代表

1987年仙台生まれ。米ボストンサフォーク大にてエルサルバドルでのゲリラ農村留学やウガンダの人道支援&平和構築に従事、卒業。ニューヨークにて新聞社、EdTechでの海外戦略、編集&ライティング業を経て、2015年に帰国。 日本における食の安全や環境面での取組みの必要性を感じ、100BANCH入居プロジェクトとしてフードロスを考える各種企画やワークショップ開発を実施後、株式会社fogを創設。人間中心ではなく、人間が自然の一部として暮らす循環型社会の実現を、プロセス設計、持続可能な食、行動分析、コレクティブインパクトを起こすコミュニティ開発などから行う。

サーキュラーについて

サーキュラーエコノミーはサプライチェーンの再構築をすること。その実現のためにはスFークホルダー分析や,パーパスの特定など多角的な変革が必要である。

élab(えらぼ)は、2021年9月に台東区鳥越にオープン予定の「日々の暮らしの中から循環型社会を実現すること」目的とした複合施設です。日々の暮らしに取り入れることが可能な”循環”のアイデアや体験を提供します。施設は、「レストラン」「ティー&フードスタンド」「マテリアルラボ」の3つのエリアから成り立ちます。

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「レストラン」「ティー&フードスタンド」では、「一口から考える循環」をテーマにした料理や薬草茶の茶房、日常で使える食材の量り売りを展開します。ここで使う食材の生産工程からお店での調理・提供後にいたるまで、生産者、輸送パッケージ、調理方法、コンポストなどを通じて、なるべくフードロスと二酸化炭素排出量を減らし、循環を促す食の体験を提供します。

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大切にしていること

講義の中で、大山さんは「大切にしている4点」について展開して頂きました。

·多角的に対象を見る
自分が見えている·認識している情報や範囲が全てではない。常に新しい情報、その裏にある真理、背景を意識する。
·境界線を曖昧にする
境界線をひくこと、カテゴライズすることで自分自身や対象を決めつけ、行動を制限させる。役割や立ち位置などを曖昧にさせることで、稼働範囲を広げてる。揺らぎの精神。
·脱サステナブル
特に環境問題に関しては、この言葉が先行した結果、それによって本当に目指すべきゴールと相反する行動やサービスが多い。本当のゴールは何か?を見据えて実践していく。
·巻き込むために甘える·依存する
さまざまな人を置いてけぼりにしない。1人で突っ走ると自分の中での精度は上がるが、周りには理解されなくなる。頼る甘えることで、仲間を作ることで、共感共視の輪をつくる。

自分の感想

今回の講義のお話しを伺って、大山さんは自分の日常の体験を事業や実践活働に変えることがすごいと感じ、ワクワクしました。

日常生活の中でも、面白い現象や解決されていない問題は、無視したり、簡単に解決したりすることが多いと思いました。しかし、そこに社会的価値を見出し、抽象化して真の事業に変えることができれば、今後の生活においても注目すべき点かもしれない...

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