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ワナビー「ヨー」

 スパイス・ガールズ「ワナビー」の第一声目の「ヨー」が頭にこびりついて離れることがない。つまりは好きでたまらないのだ。あの「ヨー」が。その後に祭囃子でも始まりそうな掛け声のあの「ヨー」が。(実際に祭囃子のような耳心地の良いラップパートが続く)イントロクイズで、あの「ヨー」が聴こえようものならコンマ三桁以下秒の速さで「ワナビー」と即答できるくらいには聴きこんでいる。とても素敵な公式MVがYouTubeにアップロードされてはいるが、演出上の都合でいきなり曲が始まるわけでなく、パーティへ向かう前のスパイスガールズのメンバーたちがはしゃいでいる場面から始まるので、第一声目の「ヨー」のインパクトが目減りしているように感じられる。やはり「ヨー」を最大限に聴き込むには曲のみで再生するほうが良い。(かと思って原曲を聴き直すとコツコツと足音の後ハハっと一笑してからの「ヨー」と始まっていた。何事もイメージだけが、さも正当であるかのように言い切ってしまうのはよろしくないなと反省する。)メンバーの1人のヴィクトリア氏が、かの有名なサッカー選手ベッカム氏の嫁であるという豆知識さえ知っている。なによりあの「ヨー」の部分だけをエディットしたのちRolandのSP-404MKⅡなんかのサンプラーの一つに放り込んでボタンを押すだけで「ヨー」の音が鳴るように設定したい。それも連打したい。ヨヨヨッヨヨッヨー
やっSP-404MKⅡだと大きすぎるか。持ち運ぶ不便しかない。AKAIのMPX8なんかのモバイルサンプラーなんかが良かろうか。にしてもボタンが8個もついてて「ヨー」の音がが入ってるボタンが一つだけとはそれでもなかなか贅沢すぎる使い道か。音程でも変えて8個分のボタンを埋めてしまってもよいか。「ワナビー」の「ヨー」の音だけでサンプリングシンセサイザーの爆誕であろう。それかもしくは、手のひらサイズでなかなかに押し心地のよいボタンに小型のスピーカーとボタン電池でもつけて基盤に「ヨー」の音だけを放り込んでボタンを押すだけで「ヨー」を楽しむことが出来るミニミニ再生機器があってもよかろうか。ガチャガチャなんかでよくあるだろう。カプセルを開けばそのままイントロクイズができちゃうね。いつだってポータブルに「ワナビー」の「ヨー」を持ち運ぶ事ができる。そのボタンさえあれば、和太鼓やら篠笛やら摺り鉦やらがけたたましく奏でられる現場に運良く巡り合えた際にだって「ヨー」の後に祭囃子を夢にみることが出来るだろう。そうそれはまさに「ズゥウィギズゥィハァ」まぎれもなく「ジギジッハァ」なのである。

 それにつけてもORANGE RANGEの「上海ハニー」は確信犯であろう。

さてこの「上海ハニー」だがラップパートの部分がZebraheadがカバーした「Wannabe」を元に作られているのではないかと言われている。

もとより四方八方聴き散らかして入れば、いつしかスパイス・ガールズとZebraheadとORANGE RANGEが同時並行上に出現し自然偶発的にその類似性を発掘しては音楽有識者の一存としての与太話を得たとして、誰かに話してやろうかと、ホクホクとした心地がしてくるだろう。通いのおでん屋でまず「スジとじゃがいも」と大将に声をかける時のように。男爵芋の煮えたる丁度ええ頃合いに。よーしみた出汁が応えられんわい。「ヨー」♪〜(祭囃子の轟音)

ここで一句。

男爵の 芋煮えたるは 頃合いに
染み入る出汁に 舌鼓打つ

「ズゥウィギズゥィハァ」(ウィスパーヴォイス)


幾つかの個人ブログでは、Aメロ、Bメロ、サビとあらゆる箇所で洋楽ヒット曲のエッセンスが詰め込まれていることが伺うことができる。(ぜひ「上海ハニー 元ネタ」と検索していただきたい。)

無からの創作は存在するのだろうか。

Zebraheadを聴くとセットでHi-STANDARDを聴きたくなる。特に「stay gold」

「アーイウォーンフォゲッ」ってな。あのイントロのワクワク感がたまらんよね。

作品は必ず影響を受けた憧れに寄っていくものではなかろうか。

意図的であるかどうかが問題な訳さ。

にしても「ズゥウィギズゥィハァ」
今夜は「ズゥウィギズゥィハァ」な気分なの!

ORANGE RANGEの『musiQ』は伝説の名盤だと思う。

三種類のワナビー

三種の神器みたいでカッコええな。

「ヨー」(柏手)(一本〆)

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