トルクシー……! トルクッ、ト、ト、トルクシ……ああ~~!! トルクシー!!!!!!! そしてフレミネへの愛

どうも、泡盛です。
原神イベント「トルクシーの不思議な冒険」、
はっじまっるよ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


この記事執筆時点では、当イベントはとっくに終わっております。なのでネタバレも含めながらだらだらと話していきたいと思います。イベントの感想を(倒置砲――Touch Cannon)。

結論:フレミネが可愛すぎる。

めかくれ……


揃えた後ろ髪……
立派なおみ足、キャワな被り物……

あああ……



ああああああああ…………



あああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!



好きだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ





こんにちは、フレミネ君。
フレミネ君はおじゃる丸って知ってるかな。
おじゃる丸達が住んでいる月光町には『ある秘密』があるんだ。

彼らの住んでいる町をよく見てごらん。

マンションが異常にデカいんだ。



良いこと知れたね。
もうこんなこと知っちゃったら後戻り出来ないね。

…………。

堕ちるところまで堕ちちゃおっか……♡




 ところでフレミネイベントやってみたんですが、
 いつも通り全く説明を見ずにゲームを始めてしまったせいで、序盤は鬼ほど沼ってました。


!?!?!?!?

下手くそすぎてペンギンが衝突事故を起こしました。



ゲームプレイ部分は多少の沼を踏み越え、なんとかクリア。ルールさえわかりゃこっちのもんなんだよ。
舐めんな。


 今回のイベントストーリーですが、三部構成でまあまあコンパクトな話でしたね。それに関わらずしっかり重い話だったので、後編のどんでん返しにはビビり散らかしました。

 イベントを逃した方、飛ばし読みしていまいち知らない人のために簡単な物語のあらすじを。

主人公一行はある日、水妖の噂話を聞き、噂の発祥地である浜辺に訪れる。
しかしそこで一行が見たのはフレミネの姿だった。どうやら水妖とはフレミネを誤認した者が勘違いをして呼んだことが発端だったらしい。

一方でフレミネは浜辺で何をしていたのか。話を聞くと、孤独病を患う子供のために「トルクシー」というペンギンのおもちゃを作ろうとしており、その部品集めをしていたのだという。
主人公、パイモン一行はフレミネに協力して、依頼主ジュリアの子供の孤独病を治すための「物語」を作ることになる……。

かくして「トルクシー」は作られ、それに伴い物語も出来上がった。
しかし話が進み、ある事実が浮かび上がる。それは『ある子供が身体中に重たい貝殻をつけて水の中へ入っていった……そしてそれは二度と戻らなかった』。曰く、それはフレミネのことではなく、レスコー・ドストレという名前の子供だった。
つまり、その名はフレミネの依頼主ジュリア夫人の名であり、彼女の子供はとっくに死んでしまっていたのだ。

結果、真に孤独病を患っていたのはジュリア夫人の子供ではなく、まだ子供が生きているという幻を見ていた夫人その人であった。一行は解決策として、物語の中身に一工夫を加えて夫人の孤独病を癒そうと画策する……。

 重てええ~~~~~~~;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

 トルクシ~~~~~~~~~~~~~~~~~~;;;;;;;;;



 えっ!?


 ちょっと待って!



 フレミネの膝裏、可愛すぎない?

 ガキん膝裏、瑞々しすぎない?

 こん柔肌、めっちゃサラサラしてそうやない?



 触らしてくれんかな。

 いっぺんだけでいいからさ。
 触らしてくれんかな。

 後生やねんけど。

 触らしてくれへんかなぁ!?!?!?


 ちょっとくらいええやろ!?


※フレミネは気弱で人見知りで内気なので、こうやって本気で押せばちょっとくらいは触らせてくれます。


 

ほらね。



 ――これは、遠い遠い記憶。あったかもしれない寒空の下の思い出。

 この日、この時、この帰り道で。俺は強く自覚した。
 俺はこいつの事が好きだったのだと。
 五限目の体育が差し迫った昼休みの終盤。隣の席のフレミネが絶望で青ざめた顔をしていた。この時の表情はしばらく忘れることがないだろう。こいつ、こんな顔するんだな。
 対して仲がいいわけでもなかった。フレミネという人間自体、なかなか他人と交わろうとしなかったので、隣の席の俺は見かねて時折話しかけていたが、それでも俺と奴の間にある『溝』が埋まったような手ごたえは微塵も感じられなかった。
 そう、親切心のつもりだったんだ。少なくともこの時まで、俺は自分がそういう『優しい人間』だと思っていた。
 だから、見るからに体操服を忘れてどうしようかと困惑を極めている様子のそいつを見て、こう言ってのけたんだ。

「貸そうか」
「えっ」
「だから、その……」
 親切心だ。これは優しさなんだ。
 フレミネは、俺がそうしてぎこちなく差し出した体操服をじっと見つめていた。もちろんその服には俺の名前『泡盛』の刺繍が施されている。
「そんな、駄目だよ。だって君の分の体操服が――」
「俺はジャージがあるから……。ほら、上から着れば、下に何着てようとバレない。いや、今日は寒いからお前がジャージを着た方がいいか……」
 我ながら良い機転を利かせたと思う。フレミネの方も思わず「なるほど」と純粋な表情で驚いてくれた。
「でも、そこまでしてもらうのは申し訳ないよ。僕にはジャージはおろか、体操服を借りる資格すらないから……。今日は見学してるから、君は気にしないで」
「そんなっ――いや、そうか……」
 思わず食い下がりそうになったが、まあ、妥当な考え方だ。断られると思っていなかった訳ではない。いきなり対して仲が良くもない男の体操服を借りるってのも、おかしな話だろうしな。親切心とはいっても押し売りは良くない。それなら俺の方も潔く諦めて、さっさと着替えるとしよう。
 なんだか釈然としない、惜しいという感覚にもやもやしながら、更衣に移ろうとしたその時――。

「フレミネ!」
「あっ、リネ……」
 彼を呼び止めたのは、彼の兄弟だというリネ、リネットの二人組だった。兄弟と言っても血縁上の関係は無いらしく、そのうえ学年まで同じときた。彼らとはクラスが違うが、フレミネにとっては唯一の話し相手らしい。――これは本人から聞き出せた数少ない話題の一つだった。
「今日の体育、学年合同のソフトボール大会なんだって! しかも僕らとフレミネは同じチームらしいよ。三人で運動するのなんていつぶりだろうね」
「……お兄ちゃん、フレミネは今日、体操服を忘れて出ていった」
「あれ、そうだったっけ。もしかして、今日は見学かい?」
 その時、フレミネが息を飲んだ。先ほど俺の親切を遠慮してしまった彼だが、それが回りまわって自身の首を絞めていたのだ。
 兄弟で体育。それは一見してなんでもないことだが、彼にとっては孤独な見学よりもその方がはるかに魅力的で、楽しいことだと言えるだろう。貴重な機会を逃してしまった。ただ忘れただけでなく、後悔を塗り重ねてしまった。その惨めさが一層彼自身を苦しめている。そんな気がした。
 焦りと困惑に、さらに後悔を織り交ぜたその表情からは、冬に差し掛かったというのに心地の悪そうな汗を拭きだしている。
 リネ、リネットの二人が去った後、しばらくの逡巡を挟んでから、フレミネはふいに俺の方を向き直った。その時の彼の眼には、幾ばくかの覚悟が宿っているように感じた。

「あの、泡盛君……」




 その日の帰り道。
 体育は学年合同で行われたが、対抗戦でリーグを組む際の都合で俺たちのクラスだけ幾つかのグループに分割され、別のクラスに統合されてしまった。
 フレミネの兄貴、リネが言っていた通り、あの三兄弟は見事同じチームになり、そして類まれなる連携により今回のクラス合同ソフトボール大会を制してしまった。
 大会はつつがなく終わり、授業も滞りなく終わり、やがて時は放課後まで進んで今に至る。

 そして帰路の最中、俺は重大なことに気が付いた。
「体操服、返してもらってねえ……」
 授業中も、放課後も、ぼんやりとフレミネのことを考えていた俺だが、体操服を返してもらうという工程をすっかり忘れてしまっていた。
 どうする? 今から戻って返してもらうか?
 というかフレミネ自身も気付かなかったのだろうか? あんなにおずおずと体操服を借りておいて、忘れるものだろうか?
 俺は踵を返したが、しかしすぐに向き直った。いいや、また明日返してもらえばいい。戻ってすれ違ってしまえば余計な手間だろう。また明日だ。また、明日……。

「泡盛君!」
 びたり、と俺の足が止まる。そして即座に背後を振り向いて、その声の主を確認した。その正体は俺の期待を裏切らない。まごうことなくフレミネの姿がそこにあったのだ。
「ご、ごめん……あのあと気分が優れなくて保健室に、行ってたんだ。それで……その、返しそびれちゃって」
 息も切れ切れになって、フレミネは綺麗に折りたたまれた体操服を俺に差し出した。ほのかな汗の匂いがする。だが不思議と不快感は無い。
「ありがとう、泡盛君」
「良いんだ。俺のほうこそ走らせてごめんな」
「……」
 この時、ふとした違和感が俺の胸中を貫いた。
 フレミネは俺の言葉の後、わずかに頬を赤らめたような気がしたのだ。
 何故? このタイミングで? 気のせい? いいや、彼の白く透き通るような肌は、もはや紅潮した頬を際立たせるカンバスだ。どうあっても見間違えるはずがなかった。
 そしてこの違和感は、俺がそれまで抱いていた親切心を大きくぐらつかせてしまった。違う、俺のはそういうんじゃない。勘違いするなよ、俺。

「それじゃあなフレミネ。もう忘れ物するなよ」
 自分自身に抱いた疑いをごまかそうと、俺はその場から逃げるようにして去ろうとした。これ以上ここに居ては、何かを間違える気がする。それが何かは分からないが、少なくとも俺が今まで大事にしてきたものであることに違いなかった。
 だが、彼はそれを許さなかった。逃げる俺に対し、さっきまでの荒げた息をそのままに、普段の大人しさからは想像もつかない積極的な勢いで、彼は走り寄ってきたのだ。
「な、なんだよ」
「一緒に帰ろう。僕もこっちが帰り道なんだ」
 その少し乱れた前髪は、紅潮した頬を隠すどころか、彼の気持ちの焦りを象徴するようだ。
 俺の袖をつかむその細い指は、心細さを埋める相手を求める貪欲さを感じさせる。
 しかし、誰でも良い訳ではない。俺に対する執着を思わせるようなその息遣いに、俺はついに間違ってしまった。
 間違ってしまったんだ。
 何度も何度も疑っては、正してきたはずの感情を。
 
 俺と奴は友達ですらなく、席は隣同士だというのに平行線を想起させる距離感が間にあった。それでも俺がめげなかったのは、親切心だったはずだ。
 それがこの日、この時、この帰り道で。俺は強く自覚した。

 俺はこいつの事が好きだったのだと。





 五年後――。
 神戸港の百万ドルの夜景を臨むそのレストランで、俺はフレミネに優しく告げた。
「この前さ。ふと昔のことを思い出したんだ。ほら、フレミネが体操服を忘れて、俺に借りた日」
「フフ……。そんなこともあったっけ。でも、あの時はまだ僕たちは全然仲良くなかったよね」
「俺は何度も話しかけてたけどな。フレミネが内気すぎるんだ」
「今はそうでもないよ……! 君のおかげで、あれから友達もそれなりに出来たし……」
「ああ。あの日からなんだよな。全部あの日からだったんだ」
「ん?」
「俺たちが付き合ったのは――」
 フレミネは、はっと息を飲んで驚いた。
 彼の視線の先にあるのは、俺の手の中に納まった小さな四角いケースだ。
「丁度今日で、付き合って五年になる……」
「……!」
「結婚しよう、フレミネ」



♡…Happy End…♡


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