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赦しの旅路 Vol.1


昨日2月21日も、
東京国際フォーラムでの撮影練習ファンクションだった。


その日の前日から、
賢太さんがこの撮影ファンクションに
途中から参加すると聞いたのがトリガーになって、

彼を受け入れたくない、
怒りと悲しみ、憎しみを感じ、
絶望を感じていた。


誰かが来ることによって、
私への神の愛が減ってしまう、
見捨てられる、
神は絶対に私を愛さない

ずっと信じてきた信念だ。


彼への拒絶と絶望が続く中、
私が間違っていたい、
間違っていることを見せてくださいと祈りながら、
練習当日の朝を迎えた。


賢太さんは別の用事があり、
一度私たちと離れ、夜に合流することになった。

ミーティング後、
「じゃあ、行きます」と彼が私たちに言った時、

私はまだ認めたくなくて、
憎悪と悲しみや無価値感を感じながら、
私が間違っていたいとだけ望んでいた。

無言で、目を3人で見合わせた後、
自然と輪になって軽くハグをする。

温かく感じて、泣けてきた。


賢太さんが私の背中を手をさすった時、
そこにいる二人が一人のイエスに感じて、
泣いて顔を上げられなかった。


ああ、私が見誤っている。。
私が間違っているんだ。

イエスがそこにいるのに、
二人の人間として見ている。


ちょっと受け入れられた感じがして、
やっと賢太さんの目を見ることができた。

私が間違っていることを見せてください。


実は朝、デスクに座った時、
賢太さんの白い手帳が置いてあった。

ああ、置いてあるなと思ったけど、
そこにあることを忘れていた。

いや、
忘れることにした。


自分で気がつけばいいじゃないか、
という意地悪な思いがあった。
そしてそれもまた、忘れることにした。


賢太さんがここを出た後、
康介さんが忘れていったことに気づいた。

「順ちゃんが持って行って渡したら?」と言われ、
その白い手帳を見た途端、
愛おしさを感じて泣けてきた。


ああ、どんなに
私が神に愛されているのかを忘れようとしても、
邪悪に見ようとしても、
思い出して、、といって兄弟が差し出されるのか。。


”あなたが投げ捨てた鍵”
というコースの言葉が浮かんだ。

あなたが投げ捨てた鍵を、神はあなたの兄弟に与えた。そしてあなたが自分で作り出した救済計画の代わりに、神による救済計画を受け入れる準備ができたとき、兄弟の聖なる手がそれをあなたに差し出すだろう。

奇跡講座 T-24. II. 14


ああ、惨敗だ。。



そのまま出発準備に入る。

康介さんと、朝ここを出る前に、
雨だから車のほうがいいんじゃないか?という思考が浮かんだり、
余分なカメラ機材を持っていこうとしていたが、

結局、
大きな機材の一つは置いていくことして、
電車とバスで移動することになった。

二人でサレンダーだと感じて、雨の中出発した。


家を出て歩いているとすぐに、
車を運転しているご婦人から声をかけられた。

ご婦人のコートについていた蝶のブローチが目が入った。

「乗って行かない?」

え!?いいんですか?

そのご近所のご婦人と康介さんは、すでに知り合いだった。

なんと、
「暇だから」と言われ、
逗子駅まで送っていただけることになった。

なんという奇跡。


車内では、彼とご婦人がオープンに話していて、
それを聞いていた。

神に面倒見られている、、と二人で驚いた。
神の摂理だ。



逗子駅に到着した途端、
ちょうど空いている電車が入ってきた。


康介さんを先頭に、
2座席だけ青くなっているシートに座った。

イエスに、
二人のスペシャルシートだよ!と言われんばかりだった。


え、、こんなことってあるのか。。


電車に乗っても、全部受け入れられないような、
圧倒的な何かによって、運ばれていた。


康介さんは運転しなくて済んだので、構図を調べることができた。
私は雨だと機材を運ぶのが大変なので、車のほうが楽だと思っていたけど、

結局、少し歩いただけで、
座ったまま現地の最寄り駅に向かっている。。


ところが、奇跡が続き、
聖霊に委ねて何もせず、電車に座っていると、
私は出歩くのは嫌なんだよ!
めんどくさい!と言う怒りと不満が出てきた。

「でも今、座ってるよね?何にもしてないよ」
と康介さんに言われる。

愛に包囲されていることが分かりだすと、
キーーっ!となり、
面倒見られたくない、
愛が嫌だと騒ぎ始める。


私は愛が怖いと思ってます。


すると、康介さんから、
「間違っていたい?」と言われた気がした。


最初、
私の何が悪い、と思ったが、
愛じゃないものを感じている。


「間違っていたいです。」
そう康介さんに言った。


その直後、康介さんが、
電車の扉が開いて中に入ってきた女性のズボンに、
蝶のマークがあるのを見つけた。


「順ちゃん、ちょっと見てみて」と言われてそっと見てみると、
その蝶のマークのズボンの女性が、
私の真隣に寄りかかって立っていた。

蝶のズボンの女性が隣に


悔しい。。
もう負けだ。。


電車に乗って、負けを感じて、
ずっと泣いていた。



普段しないけど、
薄くした化粧はとっくに剥げ落ちた。

昔からそうだが、
化粧してもすぐ泣くことになって、
剥げ落ちることになる。


私はそのほうがいい。。

洗い流されるほうがいい。


洗い流されたい。
間違っていたい。


ああ、もうだめだ、、
何が起こっているか分からない。



到着するまでにサインだらけで、
神に包囲されている、としか思えなかった。

信頼してね、と言われているようだった。



電車を1度だけ乗り継ぎ、最寄り駅に到着。


私は知ってる、というところから早く改札を出ようとしていたら、
康介さんはコッペパン屋さんに入る感じがしたらしい。

さっさと通り過ぎようとしていた私。
間違っていたい。


聖霊から、席を先に取るように言われた感じがしたらしく、
康介さんが席を取っておいてくれた。

「一つだけテーブルが空いていたよ」と言われ、
聖霊から、
席を予約しておいたからね!と言われたようだった。


私には気付けないことに気づいてくれる兄弟がいてくれる。
私は間違うことしかできない。本当に。


すべてが奇跡なのかもしれない。。



美味しそうなフカフカの艶々パンのセットを食べた後、
康介さんが店内のBGMが聖フランシスの歌だと気づいた。


神はどこにでもいる。。



まだ始まってもいないのに、
電車で泣き崩れた後、

私は間違っていたいと祈りながら、
もう負けだと感じ、
途方に暮れながら現地に向かった。


ああ。。


Vol.2に続く
















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