クラフトジン。

あまり聞き慣れない言葉で実際私もここ一年前まで知らなかった。

ビールどっち同じで醸造所で作る実に実験的なジンで、スピリット系の好きな私に取って実に食指を動かされるお酒だ。

ある日の夜、閑静な住宅街の一角に隙間に悄然と建つ古民家再生の長屋を見つけた。

立て看板のオレンジ色の幻燈に誘い込まれるように、フラフラと迷いこんだクラフトビールの店の名は「エデン特急」。

9席ほどのカウンター。鴬色の土壁にオイルステインで塗られた酒棚。
そこには見たこともないお洒落な形やラベルの酒瓶が並んでいる。

カウンターから右手の方に、ステンレスのヘアラインが照明で鈍色に輝くサーバーがある。注ぎ口が3つ。

左手には醸造所が異なるクラフトビールのメニューが3つ。

とりあえずは仁義をきり、その中から一杯。

ウォーミングアップが終わり、酒棚の瓶について尋ねたところ、そのほとんどがクラフトジンだった。

それから、ジンの瓶のシェイプやラベルのデザインの秀逸さとスピリットの清冽さのバランスに魅せられ、通うことになった。

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