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天空の城

備中松山城というお城があります。

日本三大山城。

何が三大❔❔❔

調べて見ますと、標高、比高、現存天守が残存。らしいです。

天守閣西側から城下を望む

美濃岩村城(これは一昨年ぐらいに友達の楓君が行ってました。大の城好き。)これは標高、大和高取城、これは比高の代表選手。
ですが、こいつらは城跡だけ。 

あー比高とは簡単に言うと、一番近い平たいところと高いところの差です。

天守のあるのは備中松山城だけ。
ここ今回の戦略目標。

石垣や城跡だけ見て満足するほど、枯れていませんので、やっぱり天守閣は見たいです。

そして、現存する12天守の一つ。

因みに12天守閣は、
弘前城(青森県)
松本城(長野県)
丸岡城(福井県)
犬山城(愛知県)
彦根城(滋賀県)
姫路城(兵庫県)
松江城(島根県)
備中松山城(岡山県)
丸亀城(香川県)
伊予松山城(愛媛県)
宇和島城(愛媛県)
高知城(高知県)

となります。

私は丸岡、松江、丸亀、宇和島に行っておりませんので2/3の制覇といったところでしょうか。


さて、かの城、現住所は高梁市。昔で言えば備中だからまあ、岡山県の西部というところか。
と言っても全然ピンと来ません。

岡山市内から車で約一時間。岡山道、賀陽ICを降り、臥牛山を回り込むように山道を走り、高梁川河畔に出て、小松山登城口から登り始め、高梁高校(以前の御根小屋)の前を通りふいご峠の駐車場迄行きます。
賀陽ICからここまで約30分。

城下町つまり登城口迄は、なんとなく行けますが、
実は高梁高校辺りからなんとなく車で行くのがヤバい雰囲気になり、離合するのはどこでしようか考えながら上がって行かなければなりません。(運動公園下からの分岐で徐々にハートがドキドキし始めます。)

九十九折を慎重に、ビクビクしながら少しずつ、少しずつ....。

段々、道幅は狭くなり、しかもガードレールもない。車一台通るのがやっと。

左側は切り立つ崖、落ちたらまっ逆さま。
道が崩れ、先が通れなければバックで戻ることを思ったら気が気でない。

なんとかかんとか、いくつかのヘアピンカーブを脂汗を垂らしながらクリアすると、折り返しに突然一人のじいさんが出現‼️

トランシーバーを持っている❔❔❔

そんな光景を横目に見ながら、(なんせこっちは必死のパッチなんで。)何とかふいご峠の駐車場にたどり着きます。

この時16時。

駐車場のじいさんが車を誘導しながら、駐車場料金所をとりに来る。

「ごひゃ~くまんえ~~ん。」

とは、言わない。なぜならここは大阪ではないから。返しに備えて変に疲れる事はありません。

「4時半には帰るけん、気つけて帰りんさい。わしらおらんくなったら、車すれ違うの大変じゃけんのぉ~」

「......。」

おい、帰るんかい!

そうです。じいさん達、あがって来る車と下って行く車の片側交互通行をトランシーバーでしてたのです。

ここから天守閣がある小松山山頂まで徒歩で約20分と看板にある。

完全に間に合わないじゃないか。

確かに残された駐車車両は私達以外に2,3台....。

私達は日頃の健脚ぶりを発揮すべく、ひたすら険しい山道を登る。いや、登るはずだった。しかし、こういう時の妻、いわゆる細君は所謂マイペースなのです。

地味なところにわざわざ足を運ぶ幸せそうなカップル、いかにも卒業旅行然とした野郎ばかりの高校生組5~6人(なぜかみんな立派な杖を持っている。若いくせに。)が続々下ってきます。

私達は、見通しの利かない急峻な山道を登る。登る。登る。

待つ。また、待つ。登る。待つ。待つ。

早よ、来んかい!
とは、言えない..。

途中、アナウンスの声が鳥のさえずり(ほとんどカラスだけど。)に混じって聞こえる。

「なんだ、案外近いじゃん。へだわ」

曲がり角を曲がり、見上げると、

ベンチが2つあるだけの広場に、
安物の拡声器が柱に取り付いている....。

「.........。」

気を取り直して頑張ろう。

しかし、開けた視界の先に広がるのは、スポ根ドラマによく出てくるような神社の石段のような丸太の階段。

頭の中に長淵剛の

「やるなら今しかねぇ~。やるなら今しかねぇ~♪」

がなり響く。

ムナツキハッチョウを登りきり(実際は胸が突かれたわけではないが。)
視界が広がる。空が見える。

⁉️..、。

 
土塀の鉄砲狭間から火縄銃が構えている!😒

そんな錯覚を覚えるほど、虚を突かれました。

ここからさらり急勾配の鉤の手が続き、

やがて

本丸が。

そして、じゃーん‼️

美しい..、。

コンパクトだけど、城の美の全てがある。

三層にみえる二層式の天守閣。

そして、ここには城主がいる。

こいつ、

サンジューロー

悪そうな城主だ。

家出もするし、この時は寒かったので、

エアコンに下から動かない。

餌食いすぎでデブだし。

7キロ....。

でも、かわいいっす!。こいつ。 

城主にお目通りを済ませ、入場料の500円を払い、メインディッシュの天守閣へ。
複合式望楼型二重二階。
天和元年(1681年改)水谷勝宗
天守、二重櫓、土塀が重文。

「詰め城」つまり、簡単に言えば最終拠点。
狭いし実用的ではないのであまり使われてなかったようです。

権威の象徴と最後の砦

なんです。

ただ、案外中がショボい。

ほら!
こんな感じ。

なんか寒そうだし、いやいや、実際寒いし。
隙間風なんてもんじゃありません。

だってここは

天空の城..。

これじゃあやはり住めません。
囲炉裏はあるけど

ここまで書いて疲れたので、この続きは

次回!高取城のにて。

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