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死の悲しみを乗り越える 〜花の癒やし

私が生まれて初めて「死」というものを知ったのは5歳のときでした。
いまだ忘れもしない、2月の6日のこと。

当時、クロベエという名のそれはそれは美しいハチワレ猫がいて、物心つく前から一緒に育ちました。
その日、お昼頃だったか、クロベエが土間で倒れているのを見つけた私は子供ながらにこれはただ事ではないと直感し、不安になって母を探します。しかしながら母はこの日、産気づいた叔母に付き添っていたため留守でした。



家には祖母しかおらず、泣きじゃくる私にほとほと困りはてた祖母は、しぶしぶ産院に電話をかけて母を電話口まで呼び出してくれました。
まだ携帯電話などなかった時代ですから、簡単なことではなかったと思います。
母の声を聞いて安心した私は、ますます激しくしゃくり上げながら
「クロベエが…、…、クロベエが…」
と、もう声にならない声で一所懸命に訴えます。

母はおそらく初産の叔母のことでそれどころではなかったのでしょう。
詳しいやりとりは忘れましたが、この一大事に対する認識に大きな温度差があることと、なんでもできるスーパーマンのように思っていた母が、どうにもしてくれなかった、という深い失望の記憶だけが私の中に残りました。

私は、スヌーピーに出てくるライナスの毛布よろしく、お気に入りのタオルをぼろぼろになっても離さないような不安と執着の強い子供でしたので、それ以降どれだけ周りの大人が機嫌を取りにこようとも、ずっと怒っていました。
悲しみが大きすぎて「怒る」ことでしか感情を処理できなかったのだろうことは、ずいぶんと後になって思ったことでした。

そして、お門違いにもほどがありますが当時の私はそのとき生まれたいとこを、結構な歳になるまでちょっと恨んでいました。
大人たちが、「クロベエが身代わりになってくれたから無事に生まれた」なんてことをしきりと言っていたから、いとこが生まれたせいでクロベエが死んだと思い込んでしまったのかもしれません。


その後も今日に至るまでたくさんの近しい人やご縁の深かった人々、共に生きた動物たち、大切に想っていた人を次々に見送ってきました。そのたびに傷つき、悲しみ、間違った思い込みを積み重ねてきたように思います。

だからこそ、もっと早くフラワーエッセンスに出会えていたらなぁ、と、切にそう思うのです。
このような感情の癒やしを得意とするのがフラワーエッセンスなので。

さて、死別の悲しみは一人で乗り越えるよりほかありません。
たとえ一晩中眠れなくても。
狂おしいほど愛しくても。
身を切られるほどに寂しくても。

誰かからのサポートは受けられても、最終的には自分で自分を納得させて現実を受け容れ、乗り越えていかなければ安らげないもの。

一般には時間が解決してくれるものですが、中にはいつまでも受け容れられなくて心を病んでしまう人もいます。体を壊してしまう人もいます。
一人で乗り越えるのがあまりにつらすぎて、酒やその他に溺れてしまう人も。
いくら時間が解決してくれるとは言っても、できればそうなる前に、最短の時間で癒されるに越したことはありません。

これは亡くなった人のことはお忘れなさい、と言っているのではありません。
愛しい人やものを偲びつつも、のこされた人には健康で前向きに、新しい毎日を生き生きと過ごしてほしい。もし自分が先に死んだら誰しもがそうお考えになると思います。
愛しい人が悲しみに沈んでいる姿より、笑って暮らしていてくれた方がいいに決まっていますから。

“死の哲学”で知られる、上智大学の故アルフォンス・デーケン名誉教授が “死とどう向き合うか” の研究の中で、自分の、あるいは家族の、または愛する人の、さらには大切にしていたペットなどの「死」に直面したとき、人間の心に起きる様々な動き; “悲嘆のプロセスの12段階” を紹介しています。
これはエリザベス・キューブラー・ロスの研究を踏まえたものです。

1)精神的打撃と麻痺状態 
 いわゆるショック状態 頭が真っ白で何も考えられない状態

2)否認 
 認めたくない こんなことが起きるはずがない、という心理

3)パニック 
 何をしているのか、何を言っているのかわからない、支離滅裂状態

4)怒りと不当感 
 なぜ私にこんなことが起きるのか、なぜ他の人ではないのか!

5)敵意とルサンチマン(恨み) 
 死に関係していると思われる人、たとえば最期を看取った医療関係者に対する敵意と恨み…この担当医だったから助からなかった!

6)罪意識 
 私のせいで… あの時私があんなことをしなければ… こんなことになるならもっとあのときああしておけばよかった…、という罪悪感

7)空想形成・幻想 
 現実からの逃避

8)孤独と抑うつ 
 ひきこもり、うつ状態

9)精神的混乱とアパシー(無気力、無関心) 
 何をしても意味がない、という感情、生きがいの喪失

10)諦めと受容 
 次第に自分の現状を明らかにしてゆき、受け容れていく

11 )新しい希望 
 ユーモアと笑いを再発見していく

12 )立ち直り 
 新しいアイデンティティの誕生、新しい自分の誕生

この12段階を全て経験する人もいればそうでない人もいます。この順番通りに経験するわけでもなく、行きつ戻りつしながら徐々に大切な人の「死」を受け容れて新たな一歩を踏みだすことができるというものです。

たとえば、私がクロベエの死に際していとこを恨んだのは5番目の段階そのまんま、ですね(笑)
こういったことをご本人だけでなく周りの支援者がほんの少しでも知っていれば、今はどの段階なのか、どう支えればいいのか、といったヒントになると思います。
真っ暗闇の中をおずおずと手探りで進むより、ろうそく一本でもあった方が安心して進めますから。

そして、そこにぜひフラワーエッセンスを取り入れてほしいのです。
癒やし〜受容の時短がグッと進みます。

つらさについフォーカスしてしまい、自分では頭から同じ考えを手離せないときこそ、飲んで寝るだけ!のフラワーエッセンスが手助けしてくれますよ。
フラワーエッセンスには花の波動が転写されてはいますが、アロマオイルなどと違って抽出成分は入っておりません。全くのお水ですので、お子様にも飲んでいただけます。当然、依存性もないため安全です。

飲むことに抵抗がある方であればスプレーにしてのお渡しもできます。
体力の回復を助けてくれるものもあるし、よく眠れるようにしてくれるエッセンスもあります。
癒されれば自ずと眠くもなるので、つらいときは我慢せずにご相談くださいませ。

(ご相談の中でお話しくださったことには守秘義務を課しておりますので、ご安心くださいね。)

最後まで読んでくださりありがとうございます。
今日も一日心穏やかにお過ごしください(^-^)

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