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You Are a Tough Cookie.!

一年目をなんとか終えた私たちに、今できること。

2020年5月23日。オンラインクッキーショップ “Tough Cookie.”を立ち上げました。Tough Cookie.とは、toughとcookie、別々の二つの単語ではなく、英語独特の表現で「芯の強い人」「折れない人」「負けない人」のような意味。クッキーとは本来、割れやすいお菓子。それが意外にもしっかりしていると、「おおっ」となりますよね。同じように、なんだか可愛らしくて大丈夫かしら?という人が、実はとっても芯があって行動力があって、何があっても負けない。そんな人を英語で tough cookieと表現する。”She is a tough cookie.”のように。

Tough Cookie.を始めたそもそものきっかけは2020年に発生したコロナ。Covid-19。コンサルタント契約は次々と契約期間を満了し、4月にはほぼゼロ。さて、どうしたものか...がまさにきっかけとなって始まった。

詳しい経緯は追々書き綴っていきたいと思うけれど、今日は一年の感謝と、一周年記念としてTough Cookie.は何をするか、を書きたいと思う。大変な状況をどう乗り切るか、そんな想いで始まった通販のみの小さな小さなクッキー屋。知恵を絞ればなんとかなるから、ちょっと頑張ってみようか。どうにかなるかも。そうやって夏から秋へ冬から春へを自転車操業、いや一輪車操業でどうにかバランスを保っている程度で、なんとかやっている。

2021年には下火になるかと思ったが、未だ同じ状況を繰り返している。繰り返している分、やりきれない疲弊感が募る。「ああ、なんか賑わっているなぁ」とキッチンのある六本木を通るたびに思うと同時に、入居者/テナント募集の張り紙も確実に増えている。

正直、どうしているんだろう、みんな。と思うのだ。日経では、止まらない格差拡大に「K字」の傷。貧困が加速していることを指摘している。そして飲食業は紛れもなく下向きのK字に属する。しかしどうだろう。私のフォローしているインスタグラマーの皆様は笑顔と美食を継続投稿し、「ご心配をかけてはいけない」の一心で、なんとなくポジティブ投稿を私も続けている。世の中のTough cookieの多きことに感謝したい。“Fake it, till make it.”とはよく言ったもので、周りのポジティブに助けられて、そう思っているうちに、なんとか心が引き上げられる。なんとかなるのでは?とそんな振りをしているうちに、心が晴れることもしばしば。そんな周りのtough cookie達と、やや苦し紛れのポジティブを糧に、我が家の金魚同様、水面をあっぷあっぷしながらなんとかここまで来た。もう感謝しかない。

原点に戻ってみよう。

あ〜あ。もう直ぐ一年かぁ、と思った矢先。隠れて暮らす「女性ホームレス」に関する記事を目にし、なんだかとても苦しくなった。やり切れないほどに。もう無我夢中で脳の片隅に追いやられていたけれど、最初に恭しく掲げたTough Cookie.のモットーは

Gain all you can, Save all you can, Give all you can!        できるだけ儲けよ、できるだけ蓄えよ、しかし、できる限り与えよ。

ジョン・ウェスレー(1703-1791)の言葉。Tough Cookie.は、ここまでなんとかやってきている。たくさんの方の助けをお借りして。でも、もしもその助けがない人は?助けて、と言えない人は?もう絶望の淵にいて、抜け出そう、光をみることすらできないほど疲れてしまっている人は、今どんな気持ちなのだろう。考えただけで胸がつまる。程度こそ違えど、少なからずそんな思いを感じない人はいないだろう。

何よりも心が痛むのは、女性のホームレスが急増しているということだ。今年は梅雨が一際早くやってきた。一番気候の良い、さわやかな美しい星空の下でのキャンプではないのだ。しとしと雨が降り続く中、薄寒い一人の夜は長い。不安も恐怖も募る。とても人ごととは思えないのだ。決してTough Cookie.に心配事がないわけではない。しかし、これを書いている今、少なくとも私は屋根のある、プライベートが確立された、自分だけの安心できる空間に身を置けている。それは本当に幸せなことだ。

そんなこともあり、最初はお祭りムード全開だった一周年に向けての計画を方向修正することにした。「tough cookieだね!」それは最高の賛辞である。その思いに変わりはない。しかし世の中には、今、その土俵にさえ立てずにいるtough cookieのポテンシャルを持つ人もいる。だから今後Tough Cookie.は、本来tough cookieであろう人達が、tough cookieになることを、tough cookieを目指す土俵さえ奪っている「貧困」にフォーカスした取り組みをしたいと思う。もちろん貧困撲滅!なんてピュアなことを言えるほどナイーブではない。そのために自分が自分の人生を楽しむことを、一切やめる必要もない。We are in this together.  今できることを、今やれば良いと思うのだ。

一周年。感謝の気持ちを込めて、以下のことをする。

今、現状で困っているtough cookieの方に、そして未来のtough cookie予備軍に、5月23日から6月22日までの1ヶ月の売り上げの10%を寄付する。

大変な努力とご苦労の元、「フードセーフティーネット」の構築に取り組み、食の貧困に喘ぐ方に炊き出しを行ったり、食糧を手配されている、セカンドハーベスト・ジャパン。https://2hj.org

そして “We are here for you.”を掲げ、未来のtough cookieであり、生理用品を必要としている女学生に、無料の生理用品を詰めた赤いボックスを各学校に設置しているレッドボックスジャパン。https://redboxjapan.org

この2箇所を寄付先とする。起こってしまったことは仕方がない。だから現在と未来、Tough Cookie.はここに力を注ぎたいと考えます。

どうぞ皆様、この一周年の趣旨をご理解頂き、是非お力をお貸しいただき、より多くの売り上げにご協力頂きたいと思います。また、インスタグラムでの一周年のTough Cookie.投稿を#foodpoverty、#periodpovertyで拡散して頂けると大変嬉しいです。

最後に!

なんだ!楽しいことしないの?と思われる方。(ちなみに。クッキー1箱ご購入で、約12人の方に食事をお届けできる喜び!)ご安心ください。どんなに辛い状況でも常に遊び心を忘れないTough Cookie.。もちろんご協力頂いた皆様にも楽しい企画を用意しております。それは次の投稿でお知らせします!


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