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俺は『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』を絶対に許さない。

※未来の私に対して、この時の私がどれほど怒り狂っていたかを伝える為、あえてこの記事を記す。なお批判は受け付けない。

――――未来の私へ

本日7月30日、FGOフェス2日目。
全カルデアのマスターが待望していた、ゲーム最新情報――――即ち、夏イベント・強化クエスト・聖晶石……何よりも、“8周年記念サーヴァント”の情報が明らかにされた。

「U-オルガマリー」「カマソッソ」「ホームズオルタ」「カルデアの者」「キリシュタリア」「奏章出演予定」「水着アンデルセン」等等、様々な考察が行われ、マスターたちは周年サーヴァントの実装を今か今かと待ち焦がれていた。そして満を持して実装された8周年記念サーヴァントが――――こちらである。

私は一瞬頭の中が真っ白になった

「えっ…えっ???」私の頭の中を占めたのは戸惑いと困惑…そして次に現れたのは、まぎれもない怒りであった。
というのも、この直前に今年の夏イベントの情報が開示されており、そこの時点で大いに落胆していたからである。

下手をするとこの中に星5が2体いる可能性もある。
恐怖の星5鯖4体PUである。
訂正。5体PUだったわ。

立て続けに3枚の画像を表示させてもらった。順番に説明しよう。 

まず1枚目。シルエットになっているが、これは水着verの妖精騎士である。実は前日の夏イベント情報でアルトリア・キャスターの水着verが実装される事は確定している。つまり、実装予定の水着サーヴァント7体の内、半分以上が「メインクエスト2部6章」初出のキャラクターなのだ。

次に2枚目。プリテンダー・オベロンの霊衣である。オベロン自体が人気キャラである事も相まって、これ自体は別段おかしい所はない。問題は、オベロンもまた「メインクエスト2部6章」初出のキャラクターである事。
つまり、今年の夏イベントでキーパーソンとなるキャラクターの殆どが「メインクエスト2部6章」――――「妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ」の登場人物なのである。後述するモルガンも含めて出ずっぱりである。実装サーヴァントの中で出ていないキャラクターといったら、ちょい役のクーフーリン/セタンタと村正、後はハベトロットぐらいである。

そして3枚目。今年の夏イベントは、2018年にも開催された「サバフェス」の第2弾だ。「サバフェス」とは何か簡単に説明すると、カルデアで行われる同人誌即売会―――つまりコミケである。2018年のイベントでは、BBによってループする世界に閉じ込められた主人公一行が、ループ脱却の為サバフェスで同人誌の売り上げ1位を狙う、というものである。
このイベント、なかなかの曲者で、オタク受けしやすいストーリーが大好評だった一方ループするシステムはもうやめてくれと苦言が続出するケースが多かった(特に毎回倒される水着北斎に関して)。が、やっぱり好評だったので2度目の開催と相成ったのだろうが、ちょっと待って欲しい。
サバフェス、というかコミケネタは、かつてほど嫌悪される事はなくなったが、今だに人を選ぶ所のあるものである。特に黒髭氏ことエドワード・ティーチのキャラが受け付けない人は、コミケネタも苦手とするだろう。加えて、「同人誌を作る」というストーリーの流れは、前回のイベントで粗方やってしまっている。ループまでして。つまりまた同じ事をやった所で二番煎じにしかならないのである。「ネタ集め」ネタも直前のイベントでやってしまっているというオマケつきである。

何故こんな事になったのか。その理由は3枚目にある。


「メインシナリオ執筆:那須きのこ」

そう、今回のイベントは珍しくきのこ執筆なのだ。
つまり今回の件は、「那須きのこがお気に入りの2部6章キャラを使って、書きたかったコミケネタでシナリオを組んだ」という事なのである。道理でハベトロットとかいないわけだ

それだけ妖精國に対する思い入れが強かったということなのだろうが、それではいそうですかと黙っているわけにはいかない。なにせ水着サーヴァントは実装待機列がぐだぐだ以上に長いのだ。
例えばメドゥーサ。初期実装の社長絵で唯一水着になっていない。SNからの登場キャラという事もあり、水着を期待する声は大きい。姉のステンノ・エウリュアレも期待されている。
例えばエレシュキガル。イシュタルはとっくの昔に実装されているのに、自身は影も形もない。7章で霊衣貰ったとは言え、それもガングロ化しただけに近いので、正直留飲を下げるまでいかないだろう。
例えば両儀式や長尾景虎などの配布サーヴァントは、霊基再臨しても姿が変わらないので、水着サーヴァント化は数少ないバリエーション確保の手段である。
そして何より問題なのは「それらのサーヴァントを押しのけてまで2部6章登場キャラで固める必要はない」という事。わざわざ2年も前に実装されたキャラを擦る必要はまったくないのだ。我々には。
「きのこが書きたいキャラを書く」と言えば聞こえはいいが、それは逆を言うと「きのこの琴線に触れないキャラは何時まで経っても日の目を浴びない」という事である。つい先日配信された奏章Ⅰや2部7章が良い例である。2部7章に至っては同じきのこ執筆なのにまったく槍玉に上げられない。

つまり(繰り返すようになるが)今回の件は「那須きのこが好きなキャラと好きなシナリオでやりたい放題したい」が為のイベントという事である。これがユーザー軽視でなくてなんなのか。この結論は周年記念の発表により確信へと至った。だってわざわざトネリコ持ち出してくる理由ないじゃん。絶対きのこが“んほぉ”したいだけだろコレ。

話は変わるが、「ウマ娘プリティーダービー」でも夏イベントが実施される。当然水着キャラが実装されるのだが、今回実装されるのはプレイアブル枠が「アグネスタキオン」「サイレンススズカ」、サポートカード枠が「マンハッタンカフェ」「ジャングルポケット」。いずれも大人気キャラである。特にタキオンの人気はFGOで例えるとモルガン以上と推測される。
つまり何が言いたいのかというと、「こんなんほりたいだけの実装鯖でウマ娘にセルランで勝てるか???」ということである。悲しい事に勝てる可能性があるのが腹立たしい。

そもそも2部6章があんまり…

私も配信してすぐに2部6章「妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ」はプレイしており、当時は非常に楽しくプレイさせてもらっていた。どこか物語調のストーリー、魅力的な登場人物、戴冠式から急転直下の絶望劇、一筋の希望…深く心を抉り、それでいて後味は悪くないシナリオであった。
が、リアルの生活が若干崩れ始め、世界に恨み言を言うのが日課になってきた時、丁度『呪術廻戦』の禪院直哉の例の台詞がバズり終わり、インターネットミームの一つに組み込まれた頃から、私は『曇らせ』というものがとても苦手になっていた。

あるいみ諸悪の根源とも言えるかもしれない台詞。
那須きのこも6周年記念メッセージに「人の心」と残している。

物語はハードではなくソフトに。刺刺しくなくゆるふわに。物語から受け取る情緒をできる限り優しいものにしないと心が休まらない人間となってしまったのである。こうなった私には、「妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ」のシナリオは猛毒同然であった。何せ7章のマリーン銃殺ですら手が止まったのだ。マンチェスターの虐殺なんか「五条先生早く来てくれー!!」と言いたくなった程だ。
そもそも妖精という存在そのものが「生まれ持った役割から脱却できない」という極大の曇らせだったのも最悪だ。バーゲストは人食いの性を抑えられず、メリュジーヌは竜の本性から逃げられず、バーヴァン・シーは最後まで「お人形」のままであった。オベロンもそうだ。もうお前ら全員覇道神になれよ。まああっちはあっちでナラカの飴玉なんだけど。

そんなこんなですっかり6章アンチになってしまった私にとって、7周年で盛大に擦られまくった時ですら、「まあ7章まだだしな…」で耐え忍んでいたところにこの仕打ちである。どうやら那須きのこに恥というものはないらしい。せめて来年は7章を重点的に推していってほしい。あと奏章Ⅱはまだ?




弔辞

今回の8周年でもまた、サーヴァント強化クエスト・特別編が開催される事が発表された。

お分かりいただけただろうか。銀色のクラスカードは左からランサー・アーチャー・ライダーの3枚だけ。キャスターのカードはない。
それが意味する所は…

彼が救われる日は来るのだろうか…

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