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FGO6.5章読了。取り合えず感想(再掲)


【1.感想】

ネームド・モブ問わずの英雄たちの奮戦、空想の存在が世界に刻むものについて、様々な形の「愛」…とても美しく、燃えるストーリーだった。直近のストーリーがツングースカのアレだったりSバニヤンのアレだったりで物凄く好みが分かれそう(オブラートに包んだ表現)だったのも後押しして、メインストーリーとして申し分ない話でありました。同じ「〇.5章」でも平安京とはまた毛色が違い、あちらはさながら「番外編・劇場版」のような感じだったが、こちらはがっつりメインストーリーに組み込まれている感じ。まあ平安京もリンボの処遇考えるとなくてはならないものではあったが。
ただ、全体的にバランスが悪かったように感じる。詳しくは各キャラクターの項目で書くが、起承転結終のバランスが非常にちぐはぐだったように思う。作中でも特に描写が濃かったわけじゃないキャラが唐突に死んだり、主人公組のあずかり知らぬ所で勝手に消滅していたりと、全体的に文量が足りなかった。ひょっとしたら上限がかかっていたのかもしれない。時折出てくる異常な進行度の章を見ると、6章みたいな事をやらかされても困るから、しょうがない話ではあるのか…?

そして、これから推定半年またメインの更新がストップするのが最大の苦痛。もういっそ、イベントのストーリーも本編レベルのものを出してくれ!グラ〇ルもやってるだろ!

『ぐだ&マシュ』

特筆ナシ。恐らく6章の反動で内面が詳しく描かれることもなく、いつも通りの、まっすぐ走る主人公組でありました。今まで(メタ的な問題で)制限されていた鬱憤を晴らすがごとくの影鯖召喚祭りは、作中でもキャスタークラスで通るレベルだったのが凄いわ。ただ、活性アンプルバカ打ちに関してはちょっと不安材料が出てきた感が強い。6章でムニエルに怒られていたのに同じことしてる辺り、絶対寿命縮まってるよこの人。

『カルデア他組』

特筆ナシ。いやゴッフはちゃんといつものポジションにいたわけだけど、今回は彼が強すぎて若干空気。ムニエル・ネモにいたっては数コマしか出てない(本来はこれが正常)。
ダヴィンチちゃんはもうちょっと描写が欲しかったかな。大人ダヴィンチから記録こそ引き継いでいるが、彼女にとってはホームズが初の脱落者。立ち位置的にはロマニと似たような感じだから、終局を彷彿させるやり取りがあっても良かったかもしれない。
そして我らがヴラド公。最初力を示すために籠城戦を提案した時は「いや、貴方護国の鬼将でしょ!?そっちの方が得意分野じゃん!」と思ったが、その予想通りにしっかり勝ってたわ…。結局作中では戦う事はできなかったが、正直戦ってた連中より陣営に貢献してたと思う。というか王道界域におけるMVPだわ絶対。

『カドック』

お前―――――――――っ!!!!お前お前お前お前お前お前だよお前!!ビリーの銃弾を受け、ラス峰に心臓握られ、リンボに刺されて昏睡し、ようやく復活したおはようございます!…ちょっと落ち着いた。
作中での立ち位置、動きは完全に皆が妄想していた『カルデアのマスター・カドック』だった。これでキリシュタリアがいたらもう完璧だったと思うわ。きちんとアナスタシアとの絆も入れてきて、今回カドックの描写に関しては不満がある人いないんじゃないかな?散々言われていた「復活したら死ぬのでは?」フラグもヴィイのおかげで何とか脱却(?)できたし、よっぽどのことが無ければエピローグで空を見上げるポジに落ち着きそう。…まあ、大令呪っていう爆弾がまだあるんだけどね。ホントアレ何なんだろう。素直に「令呪の超すごい版」でいいのかな…?まあこの謎もおいおい明かされていくだろう。
個人的には終盤でナチュラルに首輪解除されていたのにちょっとクスッと来た。行くぞカドック!まずは水着イベからだァ!!!

『ホームズ』

…まあ、カドックか彼のどちらかは死ぬだろうとは思ってたけど、あんな爽やかな笑顔と共に死ぬとは思わなかった。召喚したマスターの謎も、まあ大方の予想道理。違いがあったとすれば、「肝心な所でカルデアを裏切る」疑惑だったのが、実は「最初からマスター(異星の神)を裏切っていた」っていう所かな。あれは素直に感心した。だって「自分の記憶を封じてカルデアの味方として振る舞う」って、新宿のモリアーティと全く同じだったもの。更に言えば「善を獲得した」って所まで同じ。よくプレイアブルで使えるホームズに関して、「ストーリーとテンションが違い過ぎる」って言われてたけど、恐らくこっちが正常で、ストーリー中のホームズがちょっとイレギュラーなんだと思う。

『シャルルマーニュ』

「コイツである必要あった?」枠その1。王道界域がカール大帝の偽物を出していた時点で、「あ、コレ後々シャルルマーニュが本物のカール大帝だって名乗り出るパターンだ」と思っていたのだが、実際は霊基損耗・時間制限ありでの現界で、結局主人公が大帝やる羽目に。その上騎士の決闘に横入りした癖に、作中ではそれ以外に目立った活躍は特になし。少しはヴラド公を見習え!
劇中では十二勇士が3人出ていたが、特にシャルルマーニュの配下として振る舞う必要もなく、シャルル自身もジュワユーズぶっぱ処か『我が儚き栄光よ』すら持ち合わせていない。ここら辺、絶対シナリオギミックに使えたと思うんだが、現状ガチャ回させるための客寄せパンダにしかなっていない。クリームヒルトとローランで充分回るよ。
そして結局第3再臨が制限かかってた理由は不明。それこそカール大帝に変貌するとかだったら面白かったかもしれないが、この調子だと大帝の実装はエクステラリンクコラボを待つしかなさそう。来年来るかなー?でもまほよコラボの方が来そうだしなー?早く来てくれ大帝。そして学士殿。うちのエリちゃんズが待っているぞ!

『クリームヒルト』

実はデザインはストライク。性格はドストライク。愛が深く重い系のツンデレ大好物です本当にありがとうございました。作中では復讐界域のトリを務め、あのジークフリートを追いつめた後に、旦那と組んでこっちを追いつめてきた超アグレッシブ奥様。作中でも殆ど軸がブレることなく、「クリームヒルトといったらこうだろ」って言うようなムーブを外れる事はなかった。最後の方のジークフリートとのやり取り、そして最終戦退場時の特殊ボイスは、どう考えてもバカップルのそれなのだが、多分当人に言ったら顔真っ赤にしてバルムンクぶん回してくることまで想像できる。そりゃCVかぐや様だよ。

『ジークフリート』

で、その旦那の方。今までなんやかんやでカタログスペックどまりだった戦闘能力が明確に描写され、「お前そんな強かったの!?」となりました。そして愛妻家であることも判明。でもコレ、サーヴァントになった後猛省してこうなったらしく、生前は殆ど口に出す事が無かったらしい。そりゃ奥様怒るよ。是非とも水着霊衣でシグルド共々「眼鏡キラーン!!」をやって頂きたい。なおその後について当方は責任を持たない。

『張角』

PU2候補その1。裏切るように見えて裏切らず、でもやっぱり裏切ろうとしていて、真実は最初から裏切って等いなかったという、誰を主としているかにより評価がぐるぐる回ったお爺ちゃん。あのデザインなので絶対NPCだと思ってたらプレイアブルで使えて「お前マジか!?」ってなった。千葉氏のボイスが完全に噛み合って…コイツ絶対ヤバい奴だ…早く始末しないと…って感情が止まらない。「敬意と畏怖を持って暗殺させていただく」というホームズの発言が見事にベストマッチ。そこまで驚異的だったのに、「自爆装置は男のロマンじゃよ」だったり「そんなに裏切りそうに見える、ワシ?」だったりチャーミングな所も忘れず、クリームヒルトに負けず劣らずキャラが立っていた。最後はモリアーティに塵掃除のように吹き飛ばされての終わりまで含め、見事な配役。

『源為朝』

通称ガンダム。シルエットの巨大ロボお前かよォ!?となった、後述の青二才と同じくのサプライズ枠。彼が出るまで、張角が調整したのは絶対ジークフリートだと思ってました、ハイ。登場はほんの僅かだったから、キャラクターとしてはまだ不透明。項羽に近いタイプだとは思うが、彼とは違って武人としての心得もあるっぽい。あの性格が特異点限定なのか素のものなのか、これからに期待。

『謎のアーチャー』

誰!?誰なのぉ!?唐突に出てきてなんか要所要所で活躍した気がするけど、実際は2回しか活躍してないほぼモブ同然の彼女。ちなみに2回とも復讐界域のサーヴァントを射殺している。ひょっとしたらこれからのイベントで登場するのかもしれないが、作中で真名が明かされなかったせいで、6.5章クリア前提のイベントでないと実装できなさそう。

『サロメ&名もなき7騎のサーヴァント達』

「今回一番株を上げたのは?」と聞かれたら満場一致でこの人だろう。今頃サロメ村はセファールに蹂躙されたブリテン異聞帯の如く、無の海となってしまっていてもおかしくはない。一枚絵まで貰って、完全にヒロインレースに躍り出た格好である。実際滅茶苦茶カッコ良かった。クリームヒルトが再三発言していたこともあって、絶対最後に狂化して敵対するだろうと踏んでいたし、実際寸前の所まで行っていた描写もあったのに、彼女は踏みとどまったのである。こう言うのもアレだが、あんたの方がヨカナーンだよ。
そして彼女と共に主人公を救出した王道界域の密偵達。最初ライダーが馴れ馴れしかった時は、「なんだコイツ」と思っていたが、真相を知った時は「そりゃそうだ」として思えなくなった。真名どころか宝具名、グラフィックすら用意されていないモブなのに、下手なネームドより立派な活躍をしてて、あの特異点にいたのは誰も彼もが“英雄”であったと感じさせられたよ。

『コンスタンティノス11世』

「今回一番株を下げたのは誰?」と聞かれたら(満場一致かはともかく)この人になるのではないか。王道以外の2界域の生成理由が究極的には私的なものであるのはいいんだが、如何せん描写が無さすぎて、唐突な過去回想で理由を説明された空虚感が凄い。鬼滅の半天狗のような感じだが、アレは「多くを語る価値のない悪役」だったからこその演出で、眼鏡イベからずっと期待値を上げていた人物でやっていいものではなかっただろう。マイケルとして顔見せした時に、どうも世のお姉さま方のハートをキャッチしすぎたのも原因ではあるのだが、ストーリーの感想を見ると8割がたが彼(あるいは後述の彼女)の批判に集中しているように見える。彼の場合、1vs1の決闘だって言ってるのに初手が「打て打て!」なのもやっぱりおかしいよ。相手はちゃんと1人になってるのに。ストーリーに関しては、結局生前の因果を超えられなかったのも、自分としてはマイナスポイント。一矢報いるぐらいはして欲しかった。
後これは完全に個人的な好みの話なんだけど、神尾さんの声が低すぎてコンスタンティノスのビジュアルにあってない気がした。もう少し若々しい声だったら完璧だったのだが。

『ヨハンナ』

「コイツである必要あった?」枠その2。「今回一番株を下げたのは誰?」と聞かれたらコンスタンティノスだろうが、「今回一番株が低かったのは?」と言われたら彼女になるだろうか。自身が空想である憤り(恐らくオベロン・あるいはシャルルマーニュとの対比)、汎人類史側でありながら叛逆側に付く葛藤、コンスタンティノスへの恋慕(あるいは親愛)等々、劇中における彼女のバックボーンはしっかり作られていたと思う。問題は彼女のキャラクター性で、教皇としての清廉さがあっさり鳴りを潜めて、ただの村娘としての性格が丸出しになっていたことだと考える。ぶっちゃけた話、マルタとキャラがもろ被りなのだ。王道界域と連合を組んだ際も「殴り合いですっきりしたい」と脳筋発言をぶちかましており、むしろマルタの方がまだ聖女してたかもしれない。FGOにおける聖女キャラは皆こうなのかと残念に思った。焼き増しになるぐらいなら徹頭徹尾清廉瀟洒な女教皇であった方が、空想である憤りにも感情がより強く見えたのではないか。

『復権界域/復讐界域のその他鯖』

本当にただのモブなので語る事は特になし。ただ、最後までコンスタンティノスについて行ったり、張角の冗談にマジトーンで頷いたりと、ちょくちょくキャラが立つシーンはあったと思う。

『ドン・キホーテ』

PU2候補その2。「今回一番株が高かったのは?」この遍歴騎士を置いて他にいないと思う。コンスタンティノスとの決闘シーンは6.5章屈指の名場面。(まあ「打て打て!」だったり横入りされたりと散々だったが)アトランティス逃亡組の伏線は未だ回収されておらず、登場時に「ああ、こいつかー」と納得はできたが、まさかそれを最後まで主人公に明かすことなく去っていくとは思わなかった。結局騎士としての自分すら逃げるときに棄てて、最後に残ったのが凡人故の善良さだったってのも考えさせられ、それだけは棄ててはいけないと決して勝ち目のない決闘に挑むドン・キホーテの姿はまさしく「英雄」であった。絶対復讐界域との決戦で死ぬと思ってたら結局最後の最後まで生き残っててうれしかったわ。実装されたら引くから待ってて。

『サンチョ』

取り合えず、歪んだ聖杯に「ウマ娘コラボ」を願った奴は表に出ろ。でもピンク髪と尻尾のせいで自分はタマモ属に見えてしょうがなかった。直近のタマモナイン候補だったコヤンスカヤがあんな事になっちゃったし。
作中ではサンチョだったりロシナンテだったりドゥルシネーアだったりが集合した人物だったらしいが恐らく彼女を構成しているのは「ドン・キホーテの味方だった人物」だけだろう。そうじゃなければ風車の巨人すら集合していることになるし、それがあるからこそ「徹頭徹尾ドン・キホーテを守ろうとする」性格に説得力が出てくる。作中でヴラド公を生贄にしようとした時も、驚きこそあれどまったく憤りはなかった。「まあ、サンチョならドン・キホーテを救おうとするわな」って納得しかなかった。でもやっぱり「ドン・キホーテの味方」だから、彼が本気で頑張ろうとする時には、逃がすのではなく応援するのがまた素晴らしい。どっかの女教皇もこうだったらよかったのに。

『ローラン』

変態ではあったが、若干空気。今回は文字通り「王道」界域だったからか、全裸で闊歩したりとかのアストルフォの幕間であった奇行は殆どなかったのもその一因だろうか。でもしっかりマンドリカルドに言及してたのは評価点。まあ、ローランにとっては彼はマリオで言うクッパJr.、カービィで言うウィスピーウッズな訳だけど。空気の弊害は応報門でのやり取りを見れば明らかであり、「自らの存在全てを捧げ、あらゆる記憶・記録からも消えてなくなる」っていう、某ドクターと同等の超絶悲劇なのに全く悲しみが沸いてこなかった。「そうか。頑張れよ」としか思えん。これが1章からずっと現地協力者として戦ってくれていたなら感情移入もできていただろうが、残念ながら相方と違って、彼はこれが初登場のようなもの。キャラクター性を認識する前に消えてしまった辺りは、悲劇の英雄であるのだろう。

『アストルフォ』

彼はこれまで散々キャラクター性を見せてきたので、前述のローランの悲劇は起こらなかった。為朝との闘いはまさに決死行と呼ぶにふさわしく、実際奇跡を使ってまで(ヨハンナ作中屈指の活躍)勝利した彼に対して為朝も称賛していたシーンは武人同士の戦いと呼ぶべき清々しさすら感じさせられた。信じられるか?コイツ理性ないんだぜ?ローランとの息の合ったやり取りや、シャルルマーニュに対して礼節を重んじるシーンも合わせて、今回アストルフォファンの方々は大満足の結果に終わったのではないだろうか。
後余談。カドック達を置いて全速力で飛び去るシーンは、その直後の「ウオオオオオオオオ!!!!」まで含めて大爆笑。走り出すその理由が例えどんなに下らなくても。

『徐福&ディルムッド&王道界域その他鯖』

今回、汎人類史に叛逆する立場で召喚された徐福ちゃん。まさか一度もぐっ様に言及することなく終わるとは思わなかった。絶対カドックとの絡みで言及するもんだと…。今回はぐっ様キチじゃなくて純然たる方士としての側面が強く、要所要所で専門知識を披露しつつ主人公たちの助けになっていた影の功労者。最後の最後にはマスターに対する謎を問いかけとして残していく優秀っぷりで、王道界域側で一番働いていたまであるかもしれない。そりゃー疲れるよ。思いっきりぐっ様人形抱きしめて休んでね。
輝く貌のディルムッド。今回はフィンがいないのもあるのか、純粋な王道キャラを貫いたからか、ローランと並んで空気。でも魔猪に対してはちゃんとリアクションを取っていたり、終盤で殿を務めた時には熱い台詞を吐いたりと、まさしく英雄然としたかっこいい一面も。後、黒子による女難トラブルが一切描写されなかったのも大きいかな。ランサーだったら間違いなく巻き込まれていた。
無名のアサシンはハサン・サッバーハに及ばないと自嘲していたが、まああの性格だと暗殺界では厳しそうだな…狂信者ちゃんとは気が合いそう。最初暗殺計画で登場した時は張角の能力の高さも描写されていたので「モブアサシンか…終わったな…」と思っていたんだけど、実際見事に成功したのは大草原。その時だけのスポット登場だと思っていたら、終盤に殿を務めるディルムッドと共闘した時はびっくりした。「何かカッコいい事言ってんなコイツ」の一点だけであの時のアサシンだとプレイヤーに察させるライターの腕の良さよ。

『モリアーティ』

PU2候補その3。今回のサプライズ枠。シルエットの時点で与太レベルの話は出てたけど、マジで来るとは思ってなかった。彼の実装をもって、今回私はマイケルを引かない事が確定しました。まあマイケルに関してはもう一つ理由があるんだけど。
作中では黒幕を気取っていたように見えて、実はただの狂言回しだった枠。まあ純粋たる黒幕の格で新宿のアーチャーを超えられる気がしないので、仕方ないと言えば仕方ない。ホームズの警戒していた描写が少なかったせいで、突発的に出てきては何かして去っていく、って感じが強かった。もういっその事、各章の最後に毎回出てくる方法でもいいのでもっとアピールが欲しかった。一番存在感が強かったのが、最後を除くとカドックとの共闘だった辺り、最初からカルデアと敵対する気はなかったって伏線だったのかもしれない。老人モリアーティとの(脳内)会話も年季の差が如実に表れていて興味深い。あれと比べたら、そりゃあ青二才に見えるわな。でも結局モリアーティなので、新宿の焼き直しの如く「勝負に勝ち、試合に負ける」エンドだった。

『異星の神』

まったく出てこなかったので特になし。というか、召喚した使途の内、村正には自己都合退職され、リンボは独断専行の果てに勝手に自滅し、コヤンスカヤは契約終了、ホームズは召喚直後に裏切られ、モリアーティには明確に離反される(しかも自分が与えた力が原因で)、唯一残ったのは存在自体が不吉の極みである言峰、というあまりにも人望が無さすぎる有様を見せているわけだけど、本当に大丈夫なのだろうか。この調子だと南米異聞帯で本当にORTを吸収できるのかすら怪しい。そもそもマリスビリー黒幕説がまだ解消されていない以上、異星の神は前座どころか生贄の可能性すらあるのが不吉すぎる。U-オルガマリーちゃんの明日はどっちだ!

【2.考察-トラオム】

トラオムの残された謎。「作中のサーヴァントのマスターは誰だったのか」。
恐らく答えは「白紙化の際に殺された人々」。正確にはブルーブックの回想で出てきた、「枝のようなもので心臓を貫かれた人たち」なのではないかと思う。トラオム最後で「被検体:E」が出てきたことを考えると、トラオムの世界とブルーブックの回想における地球は間違いなくリンクしていて、そりゃ数ヶ月かけてじわじわ皆殺しにされたら怨念もたまるわなぁという話。
サーヴァントの大戦争と聞いて真っ先に思い出したのがセラフィックスの聖杯戦争だったわけだけど、アレですら128人ぽっちでできていた事を考えると、そりゃ地球人口使えれば万単位で召喚できると思うわ。というか少ないまである。
ただし、張角に関しては恐らく別で、彼のマスターこそ「被検体:E」だったのではないかと思う。自分をシステム化したり分身作ったりと、あの爺さんだけやってることが異質すぎるので。むしろ何でルーラーじゃなかったんだろうか。つまり流れとしては「被検体:Eが張角を召喚する」→「張角が殺害された人類をマスターとして英霊召喚を行う」「張角が自らをシステム化する」→「トラオム形成」って感じになる。

【3.考察-被検体:E】

物語の最後の最後で登場した「被検体:E」。どう見ても人体の血管図みたいな姿で、「アレもっとエイリアンみたいな感じじゃなかった?というか枝じゃなかった?」と思ってたんだけど、他の人の考察も見て得心いった。
アレ、序章でレフがカルデアスにぶち込んだオルガマリーの可能性が高い。2017年には実験されている…つまりそれ以前に「飛来」する事ができて、かつ作中で伏線として成立するのは、「2016年(正確には2015年だが)にカルデアスにぶち込まれた所長」しか存在しないからだ。つまり特異点トラオムは、現実世界の人理における特異点じゃなくて、カルデアス上に作られた特異点だったわけだ。そりゃ人理定礎もエラー吐くわ。
そしてその定礎エラー問題だけど、これは「カルデアスだから」ってだけじゃない可能性がある。マテリアルとかで言及されている情報として、「マリスビリーはカルデアスの設定を100年後に定め、文明の光が灯っていれば人類は100年後も存命していると確認しようとしていた」っていうのがあるんだが。FGO2部においてカルデアスが凍結したのは「2017年」。つまり、凍結時点でのカルデアス内部の年代は「2117年」になる。トラオムの年代が「XX17」だったのは、実は「2117」だったのではないか。レイシフトの時に特殊演出があったけど、これはCCCコラボの時にBBが言っていた「未来へのレイシフト」に当たるからではないか。そう考えると、最後に表示される「証明不能」も理屈が付いてくる。そりゃ未来の事を証明するのは不可能なのだから。
もう一つ。2.の所で触れていたトラオムのマスター達だが、上に書いた流れだとすると、合わせて「殺害したのは(つまりカルデアス内部で白紙化を行ったのは)被検体:E」or「被検体:Eないしは張角は死亡した人類をマスターとして定義できる能力を持つ」って可能性が推察される。流石に張角に死者蘇生の能力はないだろうし、セラフィックスのような機械設備も見当たらなかった事を考えると、前者の可能性が極めて高い。作中では枝のようなもので殺害していたが、幹に当たる部分が被検体:Eであるならば、殺害された人類はリソースとして吸収されていたのだろう。それをマスターとして定義し、召喚のアンカーにした。幻霊が多かったのは、魔術回路のない一般ピーポーをマスターにしたからかもしれない。

【4.考察-異星の神】

目 的 が ま っ た く わ か ら ん 。
もういっそのこと、「カルデアスで酷い事されまくったから放り込んだ現実世界に復讐してやるぜオラァ!」でもおかしくない。それなら汎人類史に対する叛逆心が植え付けられるのもわかるから。でもそれならクリプターを蘇生させる必要はない。白紙化時点で目的達成だからだ。プリヤのダリウスよろしく、「別の可能性」に全てを託そうとした…この可能性もないだろう。それなら剪定事象じゃなくて、別次元の可能性宇宙を持ってくる筈。わざわざ「終わることが確定している世界」を無理やり引っ張ってくるはずがない。
そしてホームズの目的もわからない。最初は「星を暴き切った(=空洞)後に残るものを“解明”する」だと思ったんだが(だとすると宿敵モリアーティと思考がダブってエモいというのもある)、作中で「空洞は虚空」って言っちゃってるんだよなぁ…何もないとこを見る意味はないだろう流石に。
まあホームズは復活する可能性大(ただし今までと同じ姿とは限らない)だろうし、神の目的も7章終わるころには確実に判明してるだろうから、気を長くして待つか。
…いや、結局ゲーティアの目的、終局までわからなかったような…まあいいか。

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