「お題は、こちら!」オフの野球の書き方

文春野球学校は、3月からオンライン講座になりました。

私が最後に登校したのは1月31日。えのきどいちろう先生の添削講座でした。
添削講座は、学校の講座とは別に組まれるゼミです。学校でも参加しない生徒もいれば、在校生以外の参加もできます。
私も、昨年8月の長谷川晶一先生の添削講座に一般参加したあと、文春野球学校に入学させてもらいました。

月1~2回のペースで行われていた授業も、2月7日を最後にリモート講座になりました。
この2月7日の講座は、浦添キャンプ見学のため欠席。ダイヤモンド・プリンセス号の水際対策と中国・武漢からの帰国者対応が話題になっているころで、浦添でもサインやプレゼントなどは禁止されていませんでした。

開幕延期、無観客試合、声なし応燕。短期間に生活を取り巻く環境が変わりました。常識がガラッと変わるなんて、そのころは考えもしませんでした。誰でもそうだと思います。

文春野球学校がオンラインになってから、3期生の入学がありました。顔を合わせるのは、画面上。それでも7月からは、自主的に有観客試合となった球場で会い、親交を深めていきました。

講座のレコーディングを何度も見直し、生徒の野球ブログを読むことは、オンラインながら、まさに“日々研鑽”を地で行く毎日。私も頑張って、毎日書くことを続けています。

そんな中で、無観客試合の最中、どんどん辛くなっていきました。
やはり、ネタ切れというものはやってくるのです。

私の場合、ネタの半分は、写真。現場の写真が手に入らない辛さが身に沁みました。
書くことは、試合があれば、それをネタにすることができます。ただ、野球を知らない私は、戦評を書けません。試合がどうだった、結果がどうだった、そんな野球の書き方ができないのです。
私が書くのは、人情話。今日の笑顔の裏の努力、悔しそうな背中を後押しするためのエール、そんな「棚にしまっておいたネタ」を惜しげもなく出して書いていくうち、ネタ切れという息切れをしてしまうのです。

野球を書くことを始めて、ペース配分も分からずがむしゃらに書いていくうち、有観客試合が始まり、生きたネタを拾うことができることのありがたみを感じました。勝った負けたということだけでなく、寒い暑い雨に打たれる、そんな体感も、書くことには必要なのだと実感しました。

さて、来年の3月26日まで、たったの4か月。いつもより短いオフシーズンではありますが、ネタ切れ期間が始まりました。

そんな中、文春野球学校の同級生たちは、様々な視点で野球愛を文字に乗せています。そしてその多くは、私にはない自由な発想と独特な表現の、魅力的な野球ブログです。

ネタの宝庫。自分にない視点なら余計に、課題設定をして書き切る、いい修行になります。

「お題は、こちら!」 しばらく、苦行が続きます。楽しいです。

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