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君は「燕」という漢字を書けるか

今般の新型ウイルス騒動は、2月27日首相による全国一律の休校要請で一気に加速した。その前から不要不急の外出や大型イベントの中止については自粛を呼びかけられ、NPBプロ野球オープン戦の無観客試合も決定していた。子どもたちを “集団にさせない” この緊急対策に親たちは困惑した。

私は、外で遊ぶことを好む子どもではなかった。母に聞くと、それは幼児期からだったようだ。とにかくテレビっ子。そして読書。エレクトーン。一日家の中にいてもストレスを感じることはなかった。

足が遅く、唯一得意なスポーツは、外に出たところで手軽には取り組めない “水泳”。体を動かすこととストレス発散は、今でもまったく結びついていない。
だから、テレビの中で「外で遊べない子どもたちがかわいそう」という意見に触れても、正直「そうか?」と懐疑的だ。私のように「公然と学校をサボれて一日中 “お宅” を満喫できる。ここ天国!」そう思う子どもが一定数いてもおかしくない。

家にいても退屈だ。何もやることがない。外で遊びたい。友達に会いたい。学校に行きたい。
そんな君に問いたい。

君は、「つばめ」という漢字を書けるか?

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調べたところ、「燕」という漢字は “習わない” 漢字だ。辞書の引き方を習ったのは小4。学校では教えてくれない「燕」という漢字を調べ、独学で習得するしかない。
ヤクルトファンは「えん」という字をすべて「燕」に置き換える。大人になってからこの漢字は使う。

応燕(応援)
声燕(声援)
燕征(遠征)
燕結び(縁結び)
燕パワー(エンパワー)

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来たるべき神宮観戦に備え、今のうちに「燕」という漢字を書けるようにしておかなければならない。ヤクルトの選手だっていつも、準備万端で試合に臨んでいる。くさくさしている時間などないのだ。

こどものころに繰り返し練習して覚えたことは、ずっと残る。
それは「燕」という漢字を書けることだったり、「とびだせヤクルトスワローズ」を4番まで歌えることだったり、選手全員の背番号と好きな女性のタイプを言えることだったりする。

え?将来なんの役にも立たない?とんでもない!

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私は毎日、笑って過ごしている。人生、楽しいよ。ヤクルトが、野球が、近くにあるからね。

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