コーラスラインが好きって話 〜深夜の現実逃避 ver.〜

明後日ゼミの期末論文の課題提出なんですけども、まだ1文字も書いていない、参考資料も全く読んでいない。という絶望的な状況。

てなわけでnoteを書いている。
基本私がnoteを書くのは深夜に現実逃避したくなった時。

この一ヶ月間くらい毎日締め切りに追われ続けてて、「漫画家っていつもこんな気分なんだろうな」と睡眠不足の脳味噌限界状態、夏バテ極限状態の中ぼんやりと思い浮かべていた。（締め切りがシビアすぎて…LINEをためにため、Twitterも全く触れず、諸々連絡が遅れてしまった皆々様申し訳ありません…迅速にお返します…）

昔から締め切りも待ち合わせの時間も守れないたちで、本当にどうしようもない…どうしたら治るのか22年分からないままでいる。

てな現実に、お得意の「見てみぬふり」という魔法をかけて、楽しかった思い出写真を振り返るという我流「現実逃避」をしていたら去年『コーラスライン』を観に行ったことをふと思い出した。

『コーラスライン』は映画をざっくり観たことしかなかったけど、楽曲がとにかく大好きで…小中と根っからのミュージカルオタクだった私はほぼ全曲フルで歌えるくらいには何百回と聞きながら歌いまくってた。

あと、小中時代の私はまじで感情を失ってて笑笑（全然病んでたとかではないです。寧ろめちゃめちゃ元気でメンタルFULLMETAL）
感動的な映画とかドラマとか観ても全く感動しなくて…あの時は悔しいことで泣いちゃうことはあっても本当の意味で悲しい時に「泣く」ことが出来ないのが物凄くコンプレックスで…というのも、当時ミュージカルを習っていて、同世代の友達は演技で本当に涙を流してぼろぼろ泣いてるのに…それができないことが本当に悔しくて悔しくて…そんな時に出会った曲が『コーラスライン』の『Nothing』。この曲を歌うディアナの「こんちくしょう！」って気持ちに幼いながらに物凄く感情移入して、何度も繰り返し聞いて、壊れたレコードの如く歌いまくってたという思い出。

そして、他の楽曲も凄く良い…ルックスのせいでオーディションに落とされまくって整形外科に駆け込んだヴァルが歌う『ダンス10、ルックス3』とか。もっと可愛く生まれたかった、綺麗になりたいという思いから美しいバレエに魅了されたビビが歌う『アット・ザ・バレエ』のソロとか。一度はスターの座に君臨したが、挫折を味わい、もう一度ダンサーとしてのチャンスを掴むためにオーディションを受けたキャシーが歌う『ザ・ミュージック・アンド・ザ・ミラー』とか（これはダンスも最高過ぎて呼吸するの忘れるレベル）、あと思春期特有の悩みとかその他諸々を盛り込んだ『モンタージュ』とか。まぁ、とにかく全てにおいて共感性が高いキャラクター、歌が多くて多くて…語り出したらきりがない！つまりは全部が素晴らしいということで…！（まとめが陳腐！）

…でも…なんと言っても…やっぱり『愛した日々に悔いはない』が本当に最高。昨年作品を実際に劇場で観た時、これ聞いてたら自然と涙が止まらなくなって…マスクが大洪水で溺れかけた。その瞬間に、あー幼い頃の私はこの歌の意味全然分かってなかったんだなぁ…ということが分かったし、そんな昔の自分にちょっと嫉妬した。この年になるとやっぱり何も考えずに好きなことだけをやって生きることは難しくて、そこにはたくさん迷いもあるし、気づいたら、毎日あの時あーしれてれば、こーしてればみたいな Ifとたら、ればの積み重ね。そんな誰もが思う迷いみたいなものを抱えた登場人物が歌い上げるこの曲は、好きなことを好きでいる気持ちも好きなことを好きでいることを悔やむ気持ちも全てを否定せずに肯定してくれる。

悔やまない　選んだ道がどんなに辛く　
この日々が報われず　過ぎ去ろうと
泣かないわ　好きだからこそ　
命燃やした　この日々に口づけして　別れよう

「この日々に口づけして　別れよう」って切ないけど、前向きなフレーズで好き。
こんな包容力のある曲が終盤に流れるからこそ、この作品はそんな迷いを持った全人類に恩着せがましく熱いエールを送るんじゃなくて、そっと優しく寄り添ってくれる貴重な作品。

今何か夢を追いかけている人、人生の分岐点に立っている人、純粋にミュージカルが好きな人…どんな人にもこの作品の要素の何かしらにきっと強いシンパシーを得ることが出来る…はず…！や！シンパシーの前に、きっと誰でもこの作品の歌とダンスと表現力に圧倒されること間違いなし…！とにかく全力でおすすめなので…また公演があったらぜひ劇場へ！という久しぶりの感想タイムでした。（断固としてこの作品の回し者とかではないです！純粋にファン！）

悔やまない　好きだからこそ　命燃やし
すべてを捨てて　生きた日々に　悔いはない
ひたすらに　この道を

てなわけで、私は今日3時間推しの動画を見ることに費やし、今から推しのグッズに貢ぐという推し活の道を後悔せずに突き進もうと思う。（その前にまじで課題やれ？）