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柔道少年がアビスパに夢中になった話

何となく暇なので
自分が何故こんなにフットサルをサッカーを好きになったのか振り返ってみた。

そもそも自分が小さい頃から野球が好きだった。
福岡に産まれた事もあり物心ついた時からホークスファン。ホークスの全選手の名前と背番号は覚えていた。
そんな僕なので当然野球したかったのだが親に騙され?柔道を習う事になった。
それでも僕の野球愛は尽きず、学校から帰ったら鞄を玄関に投げ、グローブを握って近所の友達と毎日の様にキャッチボールをしていた。

そんな野球大好きな僕なのだが、小学校6年生の時に初めて博多の森球技場に行った。
理由は父が会社の知り合いからチケットを貰ったから。

正直行きたくなかった。笑
サッカーなんてW杯でテレビで観ただけだしサッカー選手なんてオリバーカーンくらいしか興味が無かった。笑(このオリバーカーンの話はまたいつか…笑)
なんてったサッカー見るくらいだったら福岡ドームに連れてって欲しかった。

球技場に行くまでの道のり、初めてゲートを潜った時そんなの覚えていない。選手の名前も誰1人知らない。アビスパ福岡何てチーム名も知らなかった。対戦相手だって試合結果だって覚えてない。

ただ、メインスタンドから観たバックスタンドに居るアビスパ福岡のサポーターに僕は度肝を抜かれた。

明らかに福岡ドームのライトスタンドより少ない人数。
だけど、ここまで届く熱い声援。
僕は試合そっちのけで応援に夢中になった。

ワンプレー毎に起こる声援。
僕の知らない選手の名前をコールする声援。
チャンスを外せばスタジアムからため息が漏れ。
相手のボールを奪えばスタジアムが沸いた。

全てが新鮮だった。

野球しか知らなかった僕には90分飛んで応援するサポーターがカッコ良かった。
それに応える様にピッチで気持ちを表す様に走る選手がカッコ良かった。

その日から僕はアビスパ福岡に夢中になった。

福岡で放送されている朝の番組"アサデス"ではホークスの事ばかりでアビスパの事はあまり取り上げられていなかった。
新聞のスポーツ欄でもアビスパの記事は少し。
それでも僕はアビスパを追っかけた。

またスタジアムに行きたいという想いに駆られるが小学生だった事等もあり中々行く機会が無いまま僕は中学2年生になっていた。

周りにアビスパサポーターも居らず1人でしか楽しめない中、僕は親友と出逢う事になった。

この親友が僕よりもアビスパオタクでアビスパ熱が凄かった。

クラスは別だったが僕たちが仲良くなるのに時間はいらなかった。
廊下で会えばアビスパの話をしていたと思う。

そしてこっから更に僕をアビスパに夢中にさせた男がいる。

高橋泰だ。

アビスパサポーターなら記憶に絶対残っていると思う。

2010年11月22日 vs東京v

アビスパはホームでこの試合に勝てば昇格にぐっと近づく大事な試合だった。
僕は勿論親友とこの試合を観戦しに行った。

前半楽勝モードの中後半に追いつかれロスタイム。
FKのチャンス。蹴るのは高橋泰。約30mくらいからのFK。

少し間を置いて助走して蹴ったボールは相手ゴールに吸い込まれて行った。

スタジアムは沸いた。
僕は訳も分からず周りの人と抱き合った。

この日から僕の熱はより一層熱くなった。

社会人になり鹿児島に住んでた時も毎月の様に試合を観に行った。
キャンプの度にTRMを観るために宮崎にも行った。

しかし、ここ数年僕は様々な事情でアビスパの生観戦から遠ざかっていた。

そんな中、今年の開幕戦。
久々の福岡ダービー。
社会人になって出逢った相方が僕を元気つける為にアビスパサポーターでも無いのに北九州のミクスタに行く為、鹿児島から長崎まで駆けつけてくれ一緒に観に行った。

一言で言って最高だった。

超満員のスタジアム。

試合前からテンションの高く迫力のある両チームのサポーター。
入場時のビッグフラッグ。

キックオフ前から僕は泣きそうだった。

全てが非日常だった。
僕の落ち込んでいた気持ちは全て吹き飛んでいった。

開幕戦が行われた後からJリーグは中断している。
世の中はまだコロナ情勢で大変だが、間もなく最高の週末が待っている日々が帰ってくる。

また毎週の様にアビスパの結果で1週間のテンションが変わる。
そんな楽しい日々を想い描きながら僕はJリーグの再会を楽しみに待っている。