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英語劣等生が英語喋れるようになった話

とある機会で英語のスピーチをさせて頂きました。

英語劣等生だった自分が、どのように海外の仕事でも困らないくらい英語を話せるようになったのかを綴り、誰かの気付きとなれば幸いです。

・まずは自分の英語履歴

私は大学受験時、英語がとにかくネックでした。
入試でたまたま英語の科目がなく受験は乗り切れたのですが、大学入学してからは英語は一番下のクラス、19歳まではTOEIC350〜370点をうろちょろしてました。

私は、大学時代に漠然と「英語が喋れて運動ができる人間がかっこいい」と思って自分もそうなろうと決意しました。
そのとき手に取った本が2冊。
香取慎吾が当時番組でやっていた「ベラベラブック」
もう一つは「英語は絶対勉強するな」と言う本でした。

ベラベラブックはいわゆるトラベル英会話なのですが
「英会話は中学英語を並べることができれば十分。どちらかというと発音が大事」
という、日本の英語教育で身についた自分の間違った感覚を根本から直してくれた本でした。

それに影響を受けてか、人生で初めての海外旅行にも挑戦しました。
それが無謀にもヨーロッパのバックパッキング一人旅。
生きていくには会話をしなければならないので、英語の使い方を初めて学んだ本当に良い経験でした。
英語は勉強するものという概念から、英語は目的を達成するための手段であるという概念に変わりました。

もう一つの「英語は絶対勉強するなという」キャッチーな題の本は、英語の勉強が大嫌いな私にとって魅力的でした。
この本の内容を要約すると「英語の短い文章の音を、完コピできるまでシャドーイングしろ」ということ。
正直それすらも苦痛に感じてしまう私は、TOEICのCDをシャドーイングするのもやめ、好きな洋楽を、音の通り発音できるようになるまでシャドーイングすることにしました。
歌なのでもちろん腹から声を出さないと出ないし、口が回らない。
でも喋れるようになった言葉は、別の機会でも聞き取れるようになる。
そんないろいろな気づきがありました。
20歳で受けたTOEICの点数は600点くらいまで上がってたと思います。

その後は積極的に英語に関わる仕事に志願したり、英語コミュニティーに参加するなどして、伸ばす機会を取りにいってました。
パイロット学生としてアメリカに3年いましたが、その期間は実は対して伸びてなくて、ほとんどは日本にいる間に伸ばしました。
渡米前は「やばい頑張らなければ」で伸び
渡米後は「アメリカにいたのにこのままではマズイ」で伸びました笑
現在はリスニング490点、リーディング410点くらいをうろちょろしています。

根本的に私は英語の勉強が嫌いです。
そもそも国語が一番の苦手の理系人間ですので、文字を覚えたり文章から何かを探すのは英語だろうが日本語だろうが嫌いです。

ですが、上記二つの改善ができたとき、英語を勉強していて辛いという感覚はあまりなく、新しい発見が多くて楽しいと思っていました。
勉強というより、耳と口を使うスポーツの練習をしていたような感覚でした。

・目標を持つ

英語を身につける上での近道はありませんが、遠回りはいくらでもあると思います。

・英語を身につける目的がない
・勉強が辛い
・日本語で訳す
・単語帳を覚える
・カタカナで覚える etc…

上記に当てはまれば、恐らく時間を無駄にしています。

特に目的は大事だと思います。先ほども言いましたが、英語は何かを達成するための手段でしかないので、英語能力を伸ばす理由がないと続きません。

自分の場合、英語喋れたらカッコイイから始まり、留学したい、英語で飛行訓練をしたい、英語で皆を取りまとめる仕事をしたいなどのその時それぞれの目標がありました。
きっと人それぞれ目的目標があると思いますので、それを明確にするのが第一歩だと思います。

ビジネスをしている人なら、日本語で製品を出せばターゲットは1億人ですが、英語で製品を出せば70億人がターゲットになります。

インプットが必要な人にとって、英語でインターネット上の情報を探すことができれば、日本語の28倍存在するそうです。

宇宙飛行士を目指すのであれば
・自分は英語で筆記試験を受けることができるのか
・自分は英語で訓練のインストラクションを理解することができるのか
・自分は英語で他人にインストラクションすることができるのか
・自分は英語で他人と融和を図ることができるのか
・自分は英語で自分の体験を共有することができるのか
を自問してみれば、身につけるべきものがわかると思います。

・まとめ

自分は英語嫌いから英語そこそこ人間に辿り着いたので、何か英語を頑張っている人に、違った視点を与えられるのではないかなと思ってこの記事を書きました。

人に英語を教える機会も過去あったので、そこで気付いたありがちなミスと改善法も今後も書いていこうかなと思います。

あび