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課長が死んだ。海で泳いだ。

「イシバシ課長が死んだ」というニュースが飛び込んできて、シマ島が騒然となりました。

イシバシ課長とは直接仕事したことはなかったけれど、直下の部署で去年からがっつり仕事をしていて、しょっちゅう出入りしていました。正直、イシバシ課長は決して仕事ができる人ではなかったので、しわ寄せが来ることも一度や二度ではなくて。しんどい思いをしていたところでしたが、

そんな課長が7月のある日、突然病気療養に入り職場に来なくなりました。どうやら体調が芳しくないらしい、という噂は聞いていたのですが、まさかこんなに早く亡くなるとは思わず、聞いたときには自分でも驚くほどショックでした。ガンだったそうです。

そうか。課長、いなくなっちゃったのか・・・

身近な人が亡くなると衝撃は大きいものですが、シマ島に来てからその衝撃はひときわ大きいものになりました。地域社会を保つのに必死な過疎の島で、現役世代は大なり小なり体に鞭打って無理しているところがあり。スローライフって何だろうって話ですが、たとえお互い仲良しでなくても、心のどこかで支えあっている仲間という感覚があります。

仕事ができるできないはいろいろで、それだけに振り回されることもいろいろだけど、それでも亡くなったときの仲間を失ったような喪失感はすさまじい。特に、イシバシ課長は定年まであと半年という時期の急死だったので、人生を振り返るおじさんが続出。ザビ男もご多分に漏れず「おれ、早期退職しようかなあ」と言い始めました。

人は本当に、いつ死ぬかわからない。定年を待って、とか、時間ができたら、とか言ってる場合じゃない。

くさくさするので、夕陽が落ちるころに海へ。歩いて5分、人がいなくなった静かな海で、のんびり泳いでいると心が落ち着きます。

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