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Five Finger Death Punch 『And Justice for None』(deluxe Version)(2018)

アメリカ ラスベガスにて2005年にボーカル兼キーボーディストのIvan Moody、ギターのZoltan BathoryCaleb Andrew Bingham(2006年に脱退)、ベースのMatt Snell(2010年脱退)、Jeremy Spencer(2018年脱退)で結成。
リードギターはCaleb脱退からDarrell Roberts を経て、Jason Hookで黄金期を10年以上築いていたが、そのJasonも2020年に衝撃の離脱発表があり、現在はAndy Jamesが努めている。

Ivanの漢メタル一本道な歌い回しと、ハンガリー人のZoltanの奏でる攻撃的なリズム、そしてヨーロピアンな哀愁メロディを軸に、
2009年に発表した『War Is the Answer』が100万枚を売り上げ、その後のツアーでは各地一万人規模のスタジアムをsold outにするなど、世界的に成功したバンド。

今作『And Justice for None』の制作中の2017年に、レーベルとのトラブルからバンドの中心人物であるIvanが脱退するという噂が流れたが、無事和解に到り元気に歌っている。

and Justice For None

前作までの流れを汲む隙のないパワフルなギターリフ、漢らしいシャウトと伸びやかなコーラスは健在ながらも、哀愁とカントリー風の爽やかさを併せ持ったミドル〜スローテンポの曲を多く詰め込んでおり、FFDPの中でも比較的控えめな、アダルティーな一枚です。

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Ivan Moody – vocals, piano on "Gone Away"
Zoltan Bathory – rhythm guitar
Jason Hook – lead guitar, backing vocals
Jeremy Spencer – drums, percussion
Chris Kael – bass, backing vocals
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■Trouble
アルバムのオープニングを飾る曲。
キレッキレのギターリフと前ノリのリズムがいきなり体を揺らして来るキラーチューン。
コーラスはメロディアスな歌い回しで、とりあえずIvan元気で良かった。

え、これボーナストラックなの?

■Fake
通常版のオープニング曲。
図太いリズム隊の演奏が漢臭を放ち続けるIvanの歌唱とあいまってアドレナリン誘発しまくる。
最後の「Fake〜〜!!!」はみんなで絶叫しましょう。

■Top of the world
ZoltanとJasonの直線的な攻撃性を孕む強烈なギターリフで押しまくるメタルコア的な曲。

■Sham Pain
ザ•アメリカンな雰囲気を纏うミドルテンポの曲。
Ivanがラップ調でリリックを刻んだかと思えば、コーラスはエモいシンガロングをちゃんとかましてくる。
Motley Crueに通ずるBad Boy感が香ばしい。


■Blue on Black
アコギ片手に男の哀愁を歌う曲。
ブルージーな香りがアメリカ中部の荒野へ誘う。
90年代のアメリカンハードロックの先輩方へのリスペクトが多分に含まれているヘヴィバラード。


■Fire in the Hole

雄々しく雄叫びを上げながらズシズシ進むミドルテンポのもはや戦場軍歌。
ギターソロが突如テクい。

■I Refuse
またしてもバラード。
二つ前の『Blue on Black』よりさらにPOPというか、映画のテーマソングで使えそうな壮大で柔らかい曲。
ストリングスまで加わって売れ線意識した?非常にコマーシャルな一面を見せてくる。

■It Doesn’t Matter
むさ苦しいギターリフと唸り系のデス声で織りなす前半と対照的に、途中からクリーンでキャッチーなコーラスが顔を出す。
ただIvanがクリーンに歌い上げている後ろでバスドラが何気に「ドドッドドッ」って主張してるのがなんか微笑ましい。

■When the Seasons Change
完全にアンプラグドな曲。
アコギをベースに、ギターソロにJason Hookのテクく泣き咽ぶセンスのいいフレーズをちょいと挟む程度。
良い曲です。


■Stuck in my ways
バラード続きます。
相変わらずメロはエモくてキャッチーだが、そろそろ激しくて重いやつ聞きたいなと思ってしまう。
他のバラードよりシャウトはやや多め。

■Rock Bottom
Rock Bottom〜〜!!!の体育会系の叫びと厳つく闊歩するハードな脳筋チューン。


■Gone Away
The Offspringのバラードカバー。
FFDPの手に掛かると原曲が分からないくらい綺麗に料理されてしまうのが実証されている曲。

■Bloody
メロウに聴かせる男泣きナンバー。
落ち着いたアメリカンハードバラード。
もうバラードだけでベストアルバム作れるんじゃないかってくらい初期の激しいメタルコアをやっていた頃から進化してしまっている。

■Will The Sun Ever Rise
マフィアの哀愁歌。
ギターソロのメロディが美しい。

■Bad Speed
地を這うような重いベースと、ヘヴィなボトムからコーラスをなぞるような自由自在に駆け回るギターが耳を惹くミドルテンポなヘヴィナンバー。
ギターソロは何かを思い出したように弾きまくり大会で安心。

■Save Your Breath
落ち着いたリフとともにひたすらゴリゴリ押す展開かと思いきや、コーラスの転調?コードにない音?をいきなりぶっ込んで「!?!?!?」となるものの、すぐに耳がこれはクールだ!と理解をし直す。
勢いより、曲のハーモニーやメロディにこだわりが見られる今作のエンディングを飾るに相応しい曲。

総合満足度 86点(激しいリフと美しいメロディはいつでも正義なレベル)

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