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カランダッシュ エクリドール アンモナイト


あけましておめでとうございます。
今年の目標は留年回避(龍だけに)、どうぞよろしくお願いします。

随分と期間が空いてしまいました。
この記事を書き始めたのは去年の秋頃です。納得がいくものが中々書けなくて。気がついたらここまで来てしまいました。

でも、ようやく``ちゃんと``書き上げることができました。
これが俺の会心の一撃です。




さて、今回はエクリドール。カランダッシュというスイスのメーカーが販売しているシリーズです。そして、紹介するのは「アンモナイト」という柄。現在は生産されていません。


全体像






私が「銀製の筆記具」というものに憧れを抱いたきっかけは、1本の筆箱紹介の動画でした。その動画では、今私が持っているのと同じ、エクリドールのアンモナイトが紹介されていました。くすんで、鈍くて少し黒い光を放ってるのが画面越しにも伝わってきて。「一目惚れ」とは上手く言ったものだと思います。その時「いつか俺も銀の筆記具を使ってやるんだ」と、自分の心に誓いました。因みに、アンモナイトのチョイスはその方の影響をもろに受けてます。ただ、アンモナイトの柄は廃番なので中々出回りませんし、スターリングシルバー製ということもあって、値段もそれなりに張ります。学生の私には値段というのはとても高い壁で、購入は思い切った決断でした。お年玉を叩いて、ようやく手に入れることができました。





実物を見た時に初めて感じたのは、小さい。同社の849シリーズを所有していたこともあるので、サイズ感は分かっていたつもりだったのですが。そして、重い。スターリングシルバー製だから当たり前、と言ったらそれまでです。``中が詰まってる感じ``というのは、なんとも曖昧で、それでいて適当な言葉だと思います。

Ag925の刻印
見づらさは愛嬌


このペンの特筆すべきは、なんといっても類を見ない特徴的な模様でしょう。購入するに至った一番の決め手でもあります。レトロとモダンの融合とでも言いましょうか。美しいのは言うまでもないことですが、意外と機能性も兼ね備えています。私は手汗をかく人間なので、グリップ力が強いペンを好むのですが、この彫刻のおかげかあまり滑りません。自分の手に合わないのは覚悟の上だったのでこれは嬉しい誤算でした。

くすんできてる


純正のゴリアット芯を入れて使ってます。色は黒。相当な重さがあるので、滑らせるだけで書くことができます。最初はすぐ指が疲れてしまって扱いに苦労しましたが、慣れるとむしろ楽です。このペンを手に入れてから、ボールペンで勉強することが増えました。シャープペンシルより色がはっきり出ますからね、見やすいです。でもインクが掠れ気味なんですよね。容量の多さに免じて許してあげてます。あと、カランダッシュのボールペン特有の、シャキッとした静かなノック音が好きです。「さあやるぞ」と、やる気スイッチが入るような気がします(俺のやる気スイッチはこのペンのノック部にあります)。こういうのは気持ちです。心意気が何よりも大事なのです。

新品のようなキラキラとした光沢感も好きなんですが、くすんでいる方が好きなので、あまり手入れはしていません。たまにセームでふきふきする程度です。もう少しくすんできたら磨こうかな。


分解






この記事を書くにあたって、自分は筆記具に何を求めているのか、考えるようになりました。多分、文房具が好きというわけではなくて。俺はただ、普段からよく使うものに拘りたいだけなんです。拘る、ということ。それは、使っていて心が躍る筆記具の探求なのかなと思います。実用性だけを追い求めるのなら、それこそ、シャーペンはクルトガでボールペンはサラサ。それでいいと思います。でも、使っていて楽しくないんですよね。長く使うもの、どうせなら楽しく使いたい。その思いがこの趣味の根底にあるのかなと思いました。


今回のエクリドールはとても良い買い物でした。使っている時、とても楽しいですから。






ここまで読んでいただいて、本当にありがとうございます。
自分が書いたものを誰かに読んでもらえる、というのはとても嬉しいことです。

巧い文章とは程遠いですが、書きたいことを自分なりに書けたかなと思います。少しずつですが、これからも書いていくつもりです。

では。進級できることを願って。

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