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noteで無料で配られているFXのEA(自動売買ツール)の闇:その2

前回検証した闇=裏側ですごい含み損のEA

以前の記事で、note上でPRされているEAの闇ということで勝てていると謳っている記事にあるEAで、実際には大きく負けている(資金ショートする)EAがあると紹介しました。

そういうEAが大半なのですが、今回は別の闇を紹介します。

EAを信頼してもらう方法=フォワードテスト

noteで自作EAを紹介する理由は、EAの販売やEAを使ってもらうことによる仲介手数料(IBと言います)でお金稼ぎをしたいからです。自作EAで勝つ気が無い人がほとんどで、第三者に使ってもらうことを狙っています。

もちろん例外のトレーダーもいるようですが、それは記事を見れば分かります。

そのようなEAを信頼してもらう方法の1つにフォワードテストと呼ばれるものがあります。これはシンプルに言うと実際に口座で稼働させてパフォーマンスを見るというものです。でも、

  • パフォーマンスが良いEAです

  • 良かったら使ってね!

だけnoteに書いても、本当かな?と疑いたくなります。

フォワードテストを実際にやってますよ、という証拠を見せるためにそのフォワードテスト結果を視覚的に分かりやすくまとめているサイトが複数あります。

myfxbook
realtrade

というサイトです。

フォワードテストができる仕組み

なぜ個別のトレーダーの成績が1つのサイトにまとめられているのかを簡単に説明すると

  1. トレーダーがMT4というソフトでEAを稼働する

  2. そのMT4に上記のサイトで用意しているプラグインを埋め込む

  3. そのプラグインがトレードやその結果を検知

という仕組みです。フォワードテストは途中でトレード成績の改ざんはできませんし、それが視覚的に見やすくなっているのでEAを試したい多くのトレーダーが参考にしています。

フォワードテストを改ざんする方法?

じゃあフォワードテストで勝っているEAは完璧なEAで絶対稼げるのか?と言われるとそうとは限りません。ほとんどのEAは勝てないでしょう。その理由は以下です。

たまたまEAが勝てている時期にフォワードテストがされている

そういうEAは1週間・1か月とフォワードテストを継続すると負ける事があります。
それならまだマシな方で、確信犯としてフォワードテストの悪い時期は無かったことにして、良い時期だけアピールする方法を取っているEA開発者がいます。その具体的な内容や方法を紹介します。

myfxbookのトレードが途中で止まっている。。?

以下の画像を見てください。

myfxbookの不審な点

これはmyfxbookで確認できるEAなのですが、途中でトレードが止まっています。具体的には2023年の1月からトレードしたデータがありません。ですが、実はこれ、トレードが止まったというより、トレードを止めているようです。以下の画像も見てください。

myfxbookで大きな含み損が出てテスト中止?

ポジション保有したまま数か月経過しているものがあります。FX経験者なら分かると思うのですが、このポジションは早く損切しないと危険な事になります。ご自身でAUDNZDのチャートを見てほしいのですが、最大で1400pipsの損をすることになります。

1400pipsというのは具体的にいくらか?というのはトレードのロット数によって異なりますので一概には言えませんが、例えばロット数=1とした場合は118万円になります。

勝つEAを作るのは難しいので破綻する事はあるのだが。。

今紹介したEAが良いか悪いかの判断は個人で異なると思うのですが、有料で販売しなかったり、手数料欲しさに配布しなくて、あくまで今後バージョンアップする前提でフォワードテストしたEAでしたら、個人的には悪いとは思いません。

やはり自動売買で勝つ事はそれなりに難しいので、このような破綻はあり得ると思います。

ですが、それを改ざんする形で販売や配布をしていたら問題があると考えます。

別のサイトでフォワードテスト再開

先ほど紹介したmyfxbookで途中で止まったEA、別のrealtradeというサイトでは同じEAが以下のように紹介されています。

これは、myfxbookで確認できた大きな含み損は無かったことになって、そのトレードが発生した日の後からrealtradeでテストを行っている結果です。

同じEAをこのようなフォワードテストを行う事であたかもずっと勝てているかのように見せるのは問題だと考えます。
さらに、このEA開発者は信ぴょう性の高いサイトでテスト結果を公開していると紹介しているのですが、myfxbookやrealtradeのサイトはウソをついていませんが、EA開発者のこの行為によって信ぴょう性が疑われるケースもあり得ると思います。

個人的にはこのような行為はやめていただきたいです。

この記事のまとめ

  1. 良いEAか悪いEAかを判断する方法としてmyfxbookやrealtradeというサイトでフォワードテストを確認する方法がある

  2. ただしフォワードテストが途中で終わっているケースがある

  3. フォワードテストで含み損を抱えたタイミングを避けて、別サイトでフォワードテストを行っているEAもある

という事で次の記事もお楽しみにしてください!この記事への「スキ」もぜひお願いします!


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